kokeshiyamadaのブログ(仮)

都内でフリーで働くおばちゃんのアジア旅の記録などなど 

福州「三坊七巷」で出会ったイイ顔の扉たち などなど

あれは、まだ春秋航空がマイナー路線にもバンバン飛行機を飛ばし、毎月999円セールで大盤振る舞いしていた2016年のことじゃった。

関空から福州行きの航空券がお安く買えたので、とりあえず行ってみたのでした。

 

福州って、どこやねん?って感じでしょ。

私も航空券を買うまではそうでした。

福建省の中ではそこそこの大きさの都市ですが、観光地としてはあまり有名ではありません。

 

しかし!

例によって、行ったら行ったでけっこう面白かったのですよ。

 

福州で行くべき観光スポットといえば、「三坊七巷」。

古い街並みが保存、修復されて保存されているエリアです。

バス停「三坊七巷」で下車してちょいと歩きますので、百度地图を見るか現地の人に聞いてください。

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ところで、三坊七巷とは?(以下、「地球の歩き方」より)

三坊とは、衣綿坊、文儒坊、光禄坊の3つの通り、七巷とは、楊橋巷、郎官巷、塔巷、黄巷、安民巷、宮巷、吉庇巷の7つの路地のことをいう。この三坊七巷の歴史は古く、唐代に形成され、現在でも明、清の時代の建造物がいくつも残っている。

 

三坊七巷のメインストリート。

夕暮れどき、なかなかの趣でしょでしょ。

おそらく近隣の人であろう人々でけっこう賑わっております。 

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中国の観光エリアでおなじみのスターバックス、やっぱりありました。

暗闇に浮かび上がる例のトレードマーク、けっこう怖いんですけど。

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んで、例のミッションを遂行。

中国の観光地で、とりあえずスタバに入店してみるアレです。

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中庭の大木を囲むように席があり、2階席から中庭の様子を眺めることもできます。

店内のライトも、こころなしか中華風で素敵ですの。

 

マクドナルドとハーゲンダッツも、街並みに溶け込む外観になっております。

こんなに地味なマック、なかなか見れるもんじゃありません。

 

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この三坊七巷を夕方から夜にかけて散策してみて、とても私好みなエリアだと判明したので、翌朝早めの時間に再びやってきました。

 

下の写真は、メインストリートから路地(巷)に入った様子です。

わたくしにとって三坊七巷の見どころといえば、この路地なのですよ。

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まだ観光客はほとんどいない時間帯です。

人が少ない隙に、撮るべし撮るべし。

 と、調子に乗って撮りまくったのが、路地に点在する頑丈な扉たちです。

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中でも鬼のような形相のドアノッカーのバリエーションが楽しい!のです。

このタイプのドアノッカーは中国各地で見られるものですが、三坊七巷では扉のつくりも頑健で素晴らしく、そのコーディネイトを見るのが眼福ですの。

 

旅行中にこのドアノッカーのことをツイートしたら教えてもらったのですが、これらは「兽面衔环」というスタイルとのこと。

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もう、とにかくご覧くださいまし。

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このタイプは日本の寺社でも見かけますよね。

私は勝手に「乳首ピアス」と呼んでますけど。

右側、見るからに痛そうです。

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左の金具、周囲に漢字が張り巡らされているのですが、残念ながら私には読めません。

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 この金具、魚が面白いなと思って撮ったのですが、1年後の今になって気づきました。

「水郷 - 周荘」と書いてありますね。周荘は、上海近郊にある水郷古鎮です。

ということは、周荘のお土産か何かで買ってきて取り付けたのでしょうね。 

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このタイプは珍しい。鍵の役目はぜんぜんないのですね。

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さて。

頑強でいい顔した扉たちに続いて、消火栓の出番です。

なぜか三坊七巷では消火栓すら絵になるのでした。良い!

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とまあ、人が少ない時間帯を狙って撮りまくっていたのですが、出勤時間帯になると、メインストリートを電動バイクがわんわん走ってきます。

私にとっては激写スポットでも、現地の人にしたら単なる通勤ルートなのでした。

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なお、観光客が増える時間帯になるとバイクは通行止めとなり、バイクで走ろうもんなら見張り番のおっちゃんにものすごい剣幕で叱られます。 

 

路地をひと通り散策した後に、メインストリートで朝ごはん。

中華圏ではおなじみ、魚のすり身の中に肉餡が入ったアレです。

これをオーダーすれば、だいたい間違いないのです。

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さて。

博物館などがオープンする時間になったら、入るべし入るべし。

※この「〜べし〜べし」が「明日のジョー」のセリフだとわかる人はいますかね?

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ここここ、これこれ。この人!

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「あ。修復中なんだ」とさらりと流したあと、それが人形だと気づいたときの

ギャッ!

 

この2人もですよ… 

右のおじいさんの髪の乱れぶりのリアルさよ…

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お次は、この博物館です。

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この彫刻。おわかりいただけるだろうか? 

おそらく1本の木から彫り出しているのですが、右の奥行きをご覧ください。

ひとりで展示を見ながら、思わず感嘆の声がお口から漏れ出てしまいましたよ。 

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一体どうやって、この奥行きのある表現を、この細かさで彫り出したんですかねえ。

と、おもわず春日三球になってしまいます。

 ※この「春日三球」の意味がわかる方、いらっしゃいますか?

 

 

 

てな感じで、路地を歩き回ってイイ顔の扉を見たり、博物館に入ってみたりとお腹いっぱいになる福州の三坊七巷でございました。

 

反対側から歩いてきたので、私にとってはこの門が出口となりました。

うーん。違う街の名前が書いてありますけど。

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中国の観光スポットには、このように警察官が配備されておりますので、善人の皆さんはご安心ください。

背中にSWATと書いてあって若干ビビりました。

(ベレー帽萌えにつき撮影してしまいましたが、大丈夫かな)

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以下は、三坊七巷とは関係ないけど、福州の小ネタちゃん3発です。

 ↓ ↓ ↓

中国・福建省のカフェでテッドと密会中のくまモン

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経営は大丈夫なのか? と思わずにはいられない逆風珈琲。

逆境ナイン」みたいなもんでしょうか?

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ゴミ捨て場に孫悟空が放置されているという、きわめて中国的な光景。 

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これで

“福州「三坊七巷」で出会ったイイ顔の扉たち などなど”

おしまい!

重慶から日帰りで行く 万霊古鎮(万灵古镇)。見どころは斜め下に有り

6月に訪れた上海近郊の西塘に続き、9月の重慶旅でも古鎮に行ってまいりました。

その名は「万霊古鎮」。

何やらご利益がありそうなネーミングですね。

 

さっそく、重慶からの行き方をご紹介。

行き方だけが知りたい方は、下記のショートバージョンをご覧ください。

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重慶軌道「石橋舗」駅から南へ700mの陳家坪バスターミナルから「荣昌」行きのバスに乗車。片道49元。

約2時間で荣昌のバスターミナルに到着。

「万灵」行きのバスに乗車。片道4元。

約30分で万霊古鎮の入り口の近くに到着。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

以下はロングバージョンです。

 

まずは、重慶から荣昌のバスターミナルを目指します。

重慶軌道 1号線の「石橋舗」駅から15-20分ほど歩いて、陳家坪バスターミナルへ。

(駅からけっこう歩くので、もし他の便利なバスターミナルから荣昌行きのバスが出ていることが判明したら、そっちを使った方がよいです) 

 

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重慶→荣昌は、片道49元。

私が買ったのは朝10時の便です。

当日に買いに行きましたが、余裕で買えました。(2017年9月現在)

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自分の爪が汚いのが気になる。見逃してください。

 

改札前の掲示板で、自分の乗るバスがどんな状態かチェックしましょう。

たぶん、こういう意味だと思います。 

【正在検票】時間通りに改札が行われます

【班車未到】使う車両が、まだ到着していません

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私が乗ったバスは10時頃に重慶を出発し、途中の休憩なしで12時頃に荣昌のバスターミナルに到着しました。

 

ちょうどお昼どきだったので、荣昌でご飯をいただくことに。

付近には、食堂がいっぱいあります。

 

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威勢良く呼び込みをしていた写真のお店で、トマト卵炒めをオーダー。

ご飯つきで10元ですが、とても食べきれないと判断しご飯は断りました。

很好吃 →でもご飯なしだと味が濃いな →お茶で中和(この繰り返し)

このお茶が香ばしくてたいへん好みな味だったので、名前を聞いてくればよかったな。今さらだな。

旅の後悔は、本当に取り返しがつきません。

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腹もふくれたところで、いよいよ万霊行きのバスに乗ります。

バスターミナルの掲示を見ても、どのバスに乗ればよいのかわからなかったので、窓口の人にこれを見せました。

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その結果、出してくれたのが、こちらの切符です。

霊=簡体字で「灵」なのですね。

バス乗り場で「万霊」の文字で探してたから、ぜんぜんわからなかったのですね。

例によって簡体字が、元の漢字(靈)と違いすぎですから……。

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約30分で、万灵に到着。

到着したバス停から、来た道を戻るように進みます。

 

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無事に万霊古鎮の入り口に着いたのだが、これは一体……。

なんだ、このハリボテみたいな街は……。

なぜか西部劇のような趣も感じるのだが。

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この時点では、「ぜんぜん古鎮ちゃうやん…重慶からはるばるやってきてこれかよ」と絶望みを感じていたわたくしですが。

 

ご安心ください。

この看板のある門をくぐって下に降りていきましょう。

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よ、良かった……。

どうやら、この向こう側には古い建物が残っているようです。

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 そうそうそうそう! これやがなこれやがな。

と、ちゃんと古い建物が残っていることに満足しながら歩いていると、第二の絶望が押し寄せてきました。

 

こちら、古い状態の煉瓦づくりの壁。

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それに似せたと思しき、新しい壁。

ってあんた!グレーのコンクリートに白い線を引いただけって……。

せっかくの古鎮の趣が台無しですけど。

いくらなんでも、雑すぎない?と、ここで再びの絶望感。

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しかし、気をとりなおして再び歩き始めましたら、いい顔の瓦があって、再び私を歓喜させるのでした。

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入り口のハリボテ感と雑なつくりの壁には凹みましたが、以降は順調に古い街並みを楽しむことができました。

 

わたくしの大好きな、赤い提灯たちよ。

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このあたりは、おそらく日本でいうところの「重要伝統的建造物群保存地区」みたいな感じで、普通の民家も文化財として保護されているようでした。

そこで何が起こるかというと…。

 

古い建物の入り口がオープンになっており、家財道具が見える状態になっていたので、「古い民家を保存した展示館かな?」と思って中に入ったのです。

ん?なぜか壁のカレンダーは2016年バージョンだが……。

と、建物の奥を覗いてみると、普通に人が住んでいるのでした。

 

ぎゃっ!ごめんなさい。

展示ではなくて、普通に民家だったのですね。

そっと外に出ました。

 

では、安心して眺め回せる建造物はというと……

25元でこのチケットを買えば、入場料が必要な建物3つを見学することができます。

もちろん、それぞれの入り口で10元払って入場してもOKです。

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例えば、この湖廣會館。

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湖廣會館の中です。

この時、外の通りからは賑やかな観光客の声が聞こえてきたのですが、中にいるのは私だけ。

この誰もいない廊下の椅子に座って、ぼけっと窓枠の透かし彫りやらを眺めている時間の贅沢なことよ。

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この建物に入るまでは漫然と歩いていた古鎮ですが、ここで私なりの散策テーマを見つけました!

こいつです。(左側の柱)

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こいつです。(右側の柱)

かなり磨耗してしまっていますが、私にはうさぎに見えます。

はて?実際はどうなんでしょうか?

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とにかく、この柱を支える石造りの礎を見てから、古鎮歩きの視点が定まりました。

この古鎮は、柱の下にある石が面白いようだ。

以後、斜め下を見ながら歩こうと決めたのです。

 

柱を支える、このような土台を「礎石」ということを、さきほど知りました。

そこで断言します。

万霊古鎮の見どころは、礎石!礎石!礎石!

みなさん、歩くときは斜め下を見てください。

 

では、どうぞ。

まずはシンプルタイプから。

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丸い部分にうっすらと線が見えるのですが、何が描かれているのかわかりません。

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円形と四角の間に、六角ナットをはめ込んだタイプ。

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続いて、丸い部分を何らかのモチーフで支えるタイプ。

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右側は、柿の実に見えるのですが、どうでしょう?

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続いて、万霊古鎮でもっとも多く見かけた、細かい彫りが入った礎石群です。

 

梅に鶯かな

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葡萄?

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以下、何らかの植物かと思われますが、わからない群。

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出た!これならわかるよ。龍だよ。

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以上、目についた礎石をざっとご紹介しました。

私は古鎮歩きの途中から礎石ウォッチングを始めましたが、最初から着目していれば、まだまだいっぱい見つけられたと思います。

 

ちょっとマニアック方面に寄りすぎましたので、一般受けする景色もご紹介しますね。

そもそも古鎮っていう時点で、一般受けはゼロなんだけども。

 

万霊古鎮といえば、この橋。「大橋」というそうです。

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どんよりと立ち込めた雲のせいか、むやみに不穏な空気感を漂わせております。

ときおり軍用機が上空を横切る音も聞こえてきて、さらに不穏度が増し増し。 

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この橋のこの磨耗ぶりを見て、この古鎮の歴史を思い知ったのでした。

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階段も、このすり減りぶりです。

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礎石に続いて、万霊古鎮の見どころその2は、この磨耗ですね。

時間だけが作り出すことのできる造形、それは磨耗。

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以下、取って付けたように貼る、古鎮らしい建物でございます。

 

 

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なお、この界隈の家々はむやみにオープンでありまして、テレビの画面までもがモロ見えでしたので思わず撮影してしまいました。

何ではるばる中国の古鎮までやってきてドラえもんなんでしょうかね。

一気に日本へ連れ戻される感がすごい。

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以上で、万霊古鎮の散策はおしまいおしまい。

 

喧騒度ゼロ。ひっそりした重慶の下浩老街を歩いてきた

重慶に行く前にリサーチして、ここには絶対に行く!と決めていた街。

それが下浩老街です。

訪れたのは、2017年9月頭の土曜日。

 

わたくし、中国か台湾に行くときは、できるだけ「老街」に行くことにしております。

そもそも老街とは何か?

実は私も定義は知らないのですが、読んで字のままだと思います。

古い建物・街並みが残っているエリアです、たぶん。

 

重慶の下浩老街のことを知ったのは、エイビーロードのこの記事

さらに、NHK「まいにち中国語」のテキストの口絵でも取り上げられていました。

 

〜寄り道〜

NHK「まいにち中国語」のテキストでは、「老街古道」という連載が続いており(※)、「これは私のための記事ですよね?ね?」と思いながら読んでおります。

中国の老街の記事は日本で貴重ですので大変助かります。

ぜひとも連載をまとめて単行本を出していただきたいです。

(※2017年10月現在)

 

〜本道へ〜 

さて、下浩老街へと参りましょう。

 

最寄駅は、重慶軌道6号線の「上新街」駅です。

駅を出て、重慶を代表する巨大な橋「東水門大橋」方向へ歩きます。

 

右側を見ながら歩くと、道路脇に「ここから下に行けそうだなあ」と思える道がありますので、降りていきましょう。

私が行ったときは、道の周辺に瓦礫が積み上がり、足元はガタガタで、「はて?ここは入っていい場所なのだろうか?」という様相でした。

 

不安を感じながら歩いていると、前方から一眼レフをぶら下げた若者が2人。

少なくとも、現地の人が街歩きをするエリアではあるようです。

 

さらに進むと数人の女子グループも目に入り、「一応、観光地ということになっているのだな」と安心しました。

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わたくし好みの古い建物たちが、静かにたたずんでおります。

あえて「静かに」と書きますのは、重慶の繁華街はうるさいほど賑やかだからであります。

その喧騒に慣れた状態でここにたどり着いたので、静けさが身にしみたのでした。 

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以降は、ひたすら古い建物たちを眺めまわしながら、そろそろと歩きます。

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あまりにも静かなので、人は住んでいないのかもしれないなあ。

と思っていると、ぽつぽつとお年寄りの姿が見えるのでした。

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おそらく、下浩老街にあるほとんどの建物が廃墟だと思われます。

というのも、「拆(chāi)」という字をたびたび見かけました。

拆は「取り壊す」という意味なのです。

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私はいつも一人旅ですので、歩きながら大声を出すことはないのですけども、それは置いといても、ここでは声を出すのがはばかられるのでした。

声を出したとしても、まわりの静けさの中に吸い込まれてしまいそうです。

よく森を形容する表現として使われる「鬱蒼とした」という形容が似合います。

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ブラックジャックな 猫が見守るこの配管、まだ現役なのでしょうか。

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 静かに静かに歩いてきた下浩老街散策も、そろそろ終わりです。

入ってきたのとは反対側の、出口っぽい階段を上って街の外へ出ます。

 

階段を上りきって振り返ると、この看板が私を問い詰めてきました。 

「取り壊し区域。安全に注意。入らないでください」

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 わーーーーーー! ごめんなさいごめんなさい。

誰に対してだかわかりませんが、とりあえず謝ります。

 

すでに散策を終えた後でこの看板に遭遇して良かった。

こっちから入場しなくて良かったです。

 

皆様も、絶対にこっちから入らないでくださいね。

もちろんあっち側からも入ってはダメですよ。

 

重慶軌道(地下鉄/モノレール)の3大名所 〜秘境駅・ビル貫通駅・見晴らしマック〜

3大名所などと書いてますが、私が勝手に決めました。

それも、自分が行動した狭い範囲で決めました。

 

そんな独断に基づいた名所案内ですが、さっそくどうぞ。

 

1. 眼前に荒涼たる景色が広がる秘境駅「曹家湾」駅

重慶行きを決める前からツイッターで見て気になっていたこちらの駅。

その写真を見たときに、「なんでまた、そんなところに駅を?」と誰もが思わずにはいられない駅。それが重慶軌道6号線の「曹家湾」駅です。

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どうせ何もない駅ならば、と朝一番に行ってみました。

お店などが開いている時間を使うのはもったいないですからね。

 

中国の地下鉄の入り口には必ず荷物検査場がありますが、乗降客がほとんどいないこの駅にも、しっかり配備されていました。

お姉さん2人が待機しており、「ああ、いるなあ。暇そうだなあ」とチラッと見てから、私は私で閑散とした駅の様子を撮影しておりましたら……

呼び止められて、写真を消すように言われました。

こめんなさい。

中国では地下鉄の駅を撮影しちゃダメなんだね。

皆様もお気をつけあそばし。

 

さて、曹家湾駅はほとんど乗降客がいないにもかかわらず、エスカレーターも完備。

するるるるるっと昇っていきますと、はい地上に到着。

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あ。ほんとに何もないわ。

 

念のため、引きのお写真もどうぞ。

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なるほど。「荒涼」という言葉がこれほどふさわしい駅もあるまいて。

 

しかし、この駅で降りたのは私だけではなかったのです。

写真にも写り込んでいるように、ほかのお客さんもいましたよ。

それに、駅の出口付近には、白タクだと思われるおじちゃん&お兄ちゃん2名(こちらはバイク)の計3人が待機してました。

ということは、この駅で降りてどこかに向かうニーズがあるってことだよね。

 

ともかく、この未来の駅前広場をご覧ください。

ここには可能性だけが広がっているんですよ。

噴水のある美しい公園を作ろうかしら?それとも…

高級マンションをぶっ建てて富裕層から金を巻き上げてやろうかしら? 

いろんな妄想が膨らみますね。ね?

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道路の状態もご覧の通りですので、開発の可能性が無限大です。

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この何もない秘境駅まで足を伸ばして私が学んだ唯一のこと。

それは「何もない駅で降りたところで、やることは本当に何もないな」ということです。

  

2. ビルをモノレールが貫通する「李子坝」駅

こちらも、重慶行きを決める前から気になっていた駅です。

大阪では高速道路がビルを貫通していますが、こちら重慶ではモノレールがビルを貫通しております。

この李子坝駅に向かうモノレールに乗ったあとしばらくしてから、「あ!車両の先端に行って貫通する様子を撮ろう!」と思ったのですが、時すでに遅し。

先頭車両の先端にはすでに一群の人々がいて、後から行った私が割り込むことはできそうにありませんでした。 

皆様におかれましては、乗車してすぐに先頭車両の最先端を確保しておかれますよう、アドバイスいたします。

 

ま。乗車時には撮れなかったけど、下車すれば斜め下から撮り放題どすえ。

 

はい、これからビルを貫通しま〜す。 

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 貫通しま〜す。

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 しま〜す。

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以上。あっという間のできごとです。

行く前に期待したより、あっけなく終了しました。

 

この写真を見ると、ビルの7階を通っていることがわかります。

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電車が貫通するビルの中に駅がある。 

これこそが本当の駅ビルだな。 

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駅の内側から外を眺めた様子。

向こう側からモノレールがビルに突っ込んできます。

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3. モノレールを眺め放題のマックがある「牛角沱」駅

続いて3つ目は、たまたま見つけたんですけども。

地下鉄3号線と2号線が交差する「牛角沱」駅にあるマクドナルドの窓際に座ると、モノレールが行き来する様子を見放題ですのよ。

わたくし、さほどモノレールには興味ないのですけど。

そんな奴でも、カラフルな車体をほけら〜っと眺めているのはなかなか楽しいです。

 

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重慶ってさ、重慶ってさ。

林立するビル群をバックに地上と地下を縦横無尽に走るモノレールの絵面が、めっちゃ未来都市っぽくない? ない?

未来都市っていう概念自体が昭和の遺物ですけども。

 

 

ちょっとマックのおまけ画像を貼っときますね。

 

中国では、朝マックでお粥が食べられます。

お粥とハッシュポテトのセットで6元(100円弱)です。

この朝食メニュー、日本でも導入してほしいな。 

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マックの広告に抜擢されたということは、この人が中国大陸を代表する旬のイケメンということですかね。誰だか知らんけども。

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以上が、私が勝手に決めた重慶軌道の3大名所です。

鉄道に詳しい方、重慶滞在が長い方、「もっと他に取り上げるべき駅があるだろ!」という場合は教えてください。

次回の重慶訪問の折に行ってみたいと思います。

 

 

以下は、重慶軌道で移動中で見かけた、捨てるにしのびない小ネタちゃんです。

 

立ち上がってロボットに変身するに違いないビル。

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お金の匂いがする駅。

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この石油路には、いったい何があったのでしょうか。

帰国してしまった今となってはわからないし、別に知りたくもありません。

 

こんな投げやりな感じで今回は終了です。

 

重慶 個人旅行の基本のキ 〜空港から市内への移動、交通ICカード、物価〜

2016年9月頭に3泊4日で行ってきた重慶一人旅。

重慶って特に観光地としては有名ではないのですが、行ったら行ったでなかなか面白かったのですよ。

LCCで週末にピュッと行ってピュッと帰ってこられますから、皆さんもどうですか?

ってことで、わたくしの体験ベースの基本情報を置いておきます。

1元=約16円です。(2017年9月のレート)

 

行く前の準備編

1.航空券の手配

私の場合は、そもそも重慶に行くことにしたのが「春秋航空でセールしてたから」という理由ですので、飛行機はいつものように春秋航空です。

お値段は、なんと!

東京-重慶 往復コミコミで、15,978円!

私はセール慣れしてきたので、もはや驚きませんけども。

皆さんも、春秋航空が毎月9日に開催するセールを狙ってみると良いかと思いまする。

 

2.お宿の手配

読者の方、ツイッターのフォロワーの方はお気づきでしょうか?

わたくし、いつも宿泊施設のことをホテルと書かずに「宿」と書いております。

というのも、ホテルに泊まることがめったにないからです。

もっぱら、「ホステル」と呼ばれるお安めの宿を手配します。

今回、booking.comで手配したのは、Lonely Village Youth Hostel

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51階の巨大な窓から泥色の長江(揚子江)と林立する高層ビル群が眺め放題のこのお部屋。

ダブルで1泊205.2元(約3,440円)どすえ。

※トイレとシャワーは共同。中国名物のお湯は共有スペースで飲み放題。

 

ただし、ホテルのようにサービスは至れり尽くせりではございません。

詳しくは別途書きますが、接客は基本的に放置プレイだということをお忘れなく。

自分のことは自分でやる。

困ったことがあれば周囲の人にグイグイ助けを求める心意気が必要となります。

あと、中国の宿泊する宿命としてチェックイン時にデポジット(中国語で押金)を払うことになりますので、お覚悟を。

この宿の場合、2泊分のデポジットが510元でした。

 

3.香港SIMの購入

これ、中国旅行前のお約束です。

(※SIMフリースマホをお持ちの方の場合です)

彼の国では金盾によりGoogleTwitter、LINE、Facebookが使えませんので、香港のSIMを使ってローミング扱いにすることで金盾を回避します。

Amazonなどで事前に買っておき、中国に到着するや否や機内でSIMを入れ替えると良いです。

私は2GBのSIMカードを買って、3泊4日中に主に画像入りのツイートに使いまくり、総使用量は1.1GBでした。なにこの惜しい感じ…

1GBのカードを買ってチマチマ使ってもよかったんですが、1GBでも2GBでもそんなに SIMの値段は変わらないのですよね。 

 

 

現地での移動方法

1.重慶江北空港から市内へ

中国旅行で空港から市内へ移動する場合、わたしは普段バスを使うのですが、今回は空港の近くまで路線が通ってる重慶軌道を利用しました。

空港の案内板には「地鉄→」などと書いてありますが、重慶軌道のことです。

重慶軌道の乗り場は第2ターミナルが最寄りですので、第3ターミナルに到着した方は、無料シャトルバス(免費巴士)で第2ターミナルに移動してください。

シャトルバスの乗り場には、こう書いてあります。 

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なお重慶軌道は、地下を走るときは地下鉄みたいな顔をしており、地上を走るときは思いっきりモノレールです。

なので、私も旅先でツイートするときに「地下鉄では〜〜」「モノレールが〜〜」など表記がブレブレになってたんですが、とにかく重慶を縦横無尽に走っているのは重慶軌道交通なのです。

重慶軌道のWEBサイトから失敬しました↓)

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2.交通ICカードを買う

とりあえず空港の最寄駅で、交通ICカードを買いましょう。

日本のSuicaとかICOCAみたいなやつです。

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人のいる窓口に行き、「我要交通卡」と伝えるか、↑この写真を見せて買いたいそぶりを見せれば良いです。

最初にデポジットで25元かかります。

それにプラスして、いくらかチャージしておく必要があります。

私は最初に20元をチャージし、後日20元を再度チャージして、残高が余りました。

中国の地下鉄は激安ですので、20元でもそこそこの回数乗れます。

(いうても今回は、1区間の乗車賃を見てくるのを忘れました。ちなみにハルビンでは最短区間で2元でした)

このカードを買っておけば、路線バスに乗る時も便利です。 

 

 

重慶の物価の目安

航空券と宿を手配して、交通ICカードを手に入れたら、もう怖いものなし。

あとはご自由にどうぞ。

 

参考までに、私が食べたものや食べなかったものを貼っておきますね。

庶民派のお店にしか入っていませんので、高級志向の方にはまったく参考になりません。

 

1.お食事 

 

朝ごはん:牛肉小麺 15元

※なお、牛肉の入っていない重慶小麺は6元〜 あります。

重慶は麻辣の本場ですので、辛いのが苦手な人はオーダーする時に要注意。

私はお店の人に辛くするか聞かれたので、首を振りながら「辣(ブーラー)」と答えたら、全然辛くないのがでてきましたので、これで良いみたいです。

(中国語に自信がないので、日本にいる時より表情とジェスチャーを必ず盛ります)

なお、「あまり辛くしないで」の場合は、「不要辣」となります。

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この店では魚料理も食べられるのですが、生簀で泳いでいるのは目の前の長江で取れた淡水魚なのでした。

日本にいると魚=海の魚ですけど、中国内陸部だと必ずしもそうじゃないんですね。

これは……食べていません。

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朝ごはん:マックでお粥&ポテト餅 6元

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昼ごはん:トマト卵炒め(ご飯つき)10元

重慶郊外の荣昌のバスターミナル近くの食堂にて

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晩ごはん:水餃子12個(青梗菜&スープ付)12元

※この店は路上に出してあるテーブル&椅子で食べるので安い。

普通の食堂だともうすこし高いと思います。

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2.おやつ&カフェ

 

麻辣イカ〔勝手に命名〕3本:10元

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カットメロン 10元

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红豆芋圆仙草 10元

重慶郊外の荣昌のバスターミナル近くの甘味処にて

中華圏に行くとよくあるこの芋圆。

もっちもちのお団子状(むしろ求肥に近い)のものと、お豆やドライフルーツなどが入って、ほの甘い汁がかかっています。

あんみつを食べ慣れた日本人の嗜好に、どんぴしゃ合うと思います。

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果物3種:お値段忘れましたが日本より安いです。

スーパーや果物店で量り売りされているので、小腹が空いた時用に買っておくと便利。 

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小玉スイカ:1個3元〜6元

これね、駅から宿に向かう途中の階段で売ってて、毎回毎回「食べたい。でもこんなに食べきれない」と思って、結局買ってないんですけどね。

皮をグリグリっと剥いてある(たぶん買えば剥いてくれる)ので、包丁もスプーンも無しでかぶりつけば食べられるんですよね。

うーん、やっぱり買えばよかったよ。

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 こうして並べていくと、庶民的なお店で軽く1食やオヤツぐらいなら、10元前後あればイケますね。 

 

はい。ではトリを飾っていただくのはコチラ。

 繁華街のショッピングモール内のカフェでカプチーノ 32元

※中国語表記だと「卡布奇诺」(このお店のレシートより)

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ぎょーえーーー!

前々から、「中国ではおしゃれカフェでの1杯が高くつく」のは知っていましたが、今回、食事を整理していて改めてその値段に驚愕。

日本で言ったら、スタバに毛が生えたぐらいのお店ですよ。

そのお値段ゆえか、週末なのに客はほとんどいなかったのですが、お店の経営は成り立つのでしょうか? 

なお、お値段のモトを取るかのように、ダブルで充電してしまうわたくし。

お店側も心得たもんで、コンセントがむやみに充実しているのでした。

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以上、重慶の基本情報でした。

 

じゃあ、いったい重慶では何を見てまわればいいの?

っていう話は、また気が向いた時に書きますんで。

 

あ。わたくし的に重慶いちばんの見どころは、これでした。

www.kokeshiyamada.com

 

 なお、旅行中は「#重慶散歩2017」をつけてツイートしまくっておりますので、あわせてご覧くださいませ。

 

想定外。重慶で最も私を打ちのめしたのは、モノ運ぶおっちゃん達だった 

9月頭の週末3泊で行ってまいりました重慶の旅。

行く前は、古鎮または老街歩きがもっとも盛り上がると思っていたのですが、さにあらず。

 

まったく1ミリたりとも想像しなかったし、自分でもかなり驚いているのですが…。

重慶でもっとも私を打ちのめした観光スポットは、「運ぶおっちゃんストリート」(さっき勝手に命名)なのでした。

最寄駅は、重慶軌道1号線・6号線「小什字」駅。

通りでいうと、「陝西路」「打銅街」のあたりです。

 

 

もう能書きはいらん!

 

とりあえず、こちらをご覧ください。 

自らの肩ひとつで巨大な荷物を悠々と運ぶおっちゃんを。

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けっこう上半身裸のケースが多いです。

肌に荷物が直接当たって痛そうだし、怪我しやすいのでは?

それでも、なぜ裸なのか?

重慶でも日本でも考えて、私なりに考えた理由はこうです。

 

服を着た状態で肩に荷物を載せると、服と荷物は摩擦でくっつくが、服は体の上を滑るので、荷物がズレてきてしまう。

だったら、体の上にじかに荷物を載せた方が、荷物が滑らずにむしろ安全。

どうでしょうか?

自分でこうした方法で荷物を運んだことがないので、あくまで想像にすぎませんけど。

もちろん、内陸の重慶は9月初旬とてかなり暑い。

だから脱いでる、というのも理由のひとつかとは思います。

 

 

この腰のひねり具合、めちゃめちゃカッコいいんですけど。

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観賞用の筋肉ではなく、あくまで実用筋肉なのですよね。

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上の写真もそうですが、袋に入った荷物は、握りやすいように隅っこを縛ってあります。

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荷物の状態によっては天秤棒を使うようです。

重慶のこのあたりでは、紐を装着した天秤棒を携えて歩いているおっちゃんをよく見かけました。

フリーの運搬屋さんなのか、あるいは特定のお店や流通会社に所属しているのか。

書きながら気になってきました。

観光情報は調べれば出てくるけど、こういう疑問はどうやって調べればいいのか。 

 

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肩にタオルをかけてその上から棒をオン。

さすがに、地肌に竹棒だと痛いですよね。

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あまりに大量の場合は、さすがに台車となります。

台車であっても、相当に大変だと思うのですよ。

坂が多いし段差もあるし、たとえ舗装されていてもあちこちにほころびがあるのですから。

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なにゆえ、大量の荷物を運ぶおっちゃんがこんなに行き交っているかといえば、このあたりは布地や衣類の問屋街だったのでした。

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「大型展示庁」と書いてあるので、展示販売を行う卸問屋だと思われます。

付近にはこの手の大型店をはじめ、小さなお店がびっしりある通り、大量の段ボールを積み上げた流通拠点などが存在しておりました。

 

私が、たまったまこのエリアの宿を予約したからこそ、おっちゃん達の雄姿を見ることができたのです。

もし重慶中心部の繁華街に宿をとっていたら、このおっちゃん達に出会うことはなかった。

 

さっきから、ずっと「おっちゃん」呼ばわりしていますが、何故かといえば荷物を担いでいる人に若い人はほとんどいないのです。

20代後半の人を一人見たぐらいかな。

 

ということは、10年後に同じ場所で見る光景とは、10歳分年をとったおっちゃん達が荷物を担ぐ姿なのでしょうか? 

いや、数年後にはドローンで空中を運んでいたりね。

飛んでいないにしても、地上を走行するロボットが運んでいたりね。

どちらにせよ、いま若い人がいないということは消えゆく光景なのでしょう。

旅行者の身勝手な感傷です。 

とにかく、2017年にたまたま、この光景に出会うことができてよかった。

 

 

なお、最寄駅から宿に行くには、この階段を上り下りする必要がありした。

朝はまだいいとして、疲れ果てた夕方以降にこの階段を見ると毎回げんなりしました。

足もプルプルしました。

自らの体をもって、「坂の街」重慶を何度も体感したわけですよ。

大量の荷物を抱えて歩くおっちゃん達に比べたら、最小限の荷物でへばっている私は、しょせんもやしっ子だよ。うううっ。

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このクマ、中国でおなじみのアカンやつだと思いますが、もはや私の目にはシャツをまくりあげたおっちゃんにしか見えないのでした。

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以上、わたくしにとって結果的に重慶で一番の観光スポットとなった、「運ぶおっちゃんストリート」の光景でした。

 

 

 

旅行前には、まったく想像だにしなかったことに打ちのめされる。

これこそが、行ったことない場所に行く醍醐味なんだと思いまする。

 

 

2017年9月10日追記

このお仕事のことを「棒棒」と呼ぶことを、

またしても浜井幸子さんの記事で知りました。

www.ab-road.net

ハルビン 味わい建築コレクション〜2017春(後編)

3月の週末にピュッと行って帰ってきたハルビン2泊3日の旅。

 

 ↓ こちらが前編です。

www.kokeshiyamada.com

 

 

前半では、宿泊したホステル(道外区四道街)の近くにある

古びた建物をメインに紹介しましたが、

今回は、一般ウケするキレイどころの建物を見ていきますよ。

 

むやみやたらとガタガタ揺れる三輪タクシーに乗ってたどり着いたのは、

ハルビン随一の繁華街、中央大街です。

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地球の歩き方」曰く

帝政ロシア時代の名残を留める町並み

 

大通りの両側には、100年ほど前の建物が

美しく修復されて現役で営業中であり、 

前編でご紹介した「危」マークの廃墟群とは大違い。

 ま、どっちも好きなんですけどね。

 

では、その中からいくつかご紹介します。

 

この写真だけ見たら、ヨーロッパかな? と思いますよね。

中華人民共和国黒竜江省哈爾濱市です。

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これも。

中華人民共和国黒竜江省哈爾濱市です。

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例によって上半分はヨーロピアン。

下に目を移すと、バリバリの中国であります。

観光客目線で勝手なことを言わせてもらうと、

せっかくの旧い建造物にプラスチックの看板つけるのヤメて〜〜!!!

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さて。

ハルビンといえば、溢れ出るロシア風味がお約束です。

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中央大街には、ロシア雑貨や食品を扱うお店が複数あり、

お店の人はロシア系の方なのでした。

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ハルビン名物、ロシア語と中国語の併記です。

ここは「超市」=スーパーマーケット。

おそらくロシア食品が販売されていると思います。

これを書きながら反省したんですけど、

なぜ私はスーパーに入ってみなかったのか? アホアホアホ!

旅行するにはハードルの高いロシアをお手軽に体験することができたのに……

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この中央大街、夜はライトアップされて、そらもう絵になりますえ。

スマホのカメラでこれですから、一眼レフでちゃんと撮影すれば、

きっとそらもう……(知らんけど)

 

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ハルビン随一の繁華街ですので、人通りはこうなります。

それにしても中国に行くたびに思いますけど、

中国の女性って赤い服、好きですよね。

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ライトアップされることで建物の凹凸が陰影となり、

これまた素晴らしいわけですよ。は〜〜(ため息)

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割と容赦なく現代的な看板が貼られてしまってますけども……

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【老婆心アドバイス

中央大街の夜景は、視線を斜め上に向けて

建物の上半分を見ていくのがコツ!!!ですよ。

 

さて、重厚な建物群と人ごみにお腹いっぱいになったところで。

中央大街のゲート手前の「西十四道街」の方へと

進んでいくと、(けっこう歩くっちゃあ歩きます)

これまたハルビンで外せない聖ソフィア大聖堂へとたどり着きます。

 

わりと「いきなりかよ!」って感じで視界に入ってきます。

 

本当に、街の一角に、それは突然あるのでした。

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聖ソフィア大聖堂とは(以下、地球の歩き方より)

1907年3月、帝政ロシア兵士の従軍用教会として創建されたのが始まり。

 その後もロシアの茶商人の出資などを経て、拡張工事が行われ、

教会は1932年に現在の規模になった。

 

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外観はこの通り見応えがあって素晴らしいのですが、

ぜひぜひ中にも入ってみてください。 

入場料はわずか15元(約240円)ですので。

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 聖ソフィア大聖堂は2001年に修復されたそうですが、

その時にピカピカに塗装されなくてよかった……

この塗料が剥がれるがままの状態が私は好きです。

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このシャンデリアも、過剰にキラキラしておらず、もろに好みです。

そこはかとない没落貴族感があって……

万が一、自宅にシャンデリアを導入する機会があるなら

このタイプに決定です。

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と、ここまではハルビン観光のお約束である

中央大街と聖ソフィア大聖堂をご紹介しました。

 

 

続いて、

ちょっと足を伸ばして、ゴーゴリ通りを歩いてみましょう。

 

ハルビンに行く前にツイッターに流れてきた

ゴーゴリ書店のステンドグラスに見惚れて、

ぜひ行ってみたいと思っていたのです。

 

私は街の中心部(黒竜江省博物館付近)からえんえん歩いたのですが、

地図を見て感じた距離感と実際はまるで異なっており、

「はああ…タクシー使えばよかった」と歩きながら何度も思い、

たどり着くまでにカフェで休足時間するハメになりましたので、

皆様におかれましてはタクることをおすすめします。

 

とはいえ途中で、おおおお!と唸る建物に出会えたりもします。

 

こんなんとか。

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窓の上部に鳩がズラリとあしらってあるのですよ。

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このステキな建物はいったいなあに?

と看板を見てみると、意外や意外、税務局だったよ。

いや、ぜんぜんいいんですけど。鳩かわいいんですけど。

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このように、気になる建物があれば立ち止まって観察したりしつつ、

ゴーゴリ通りをずんずん歩きます。

 

(遠い)(遠い)(遠い)

 

つ、着きました……!  ゴーゴリ書店です。

「外套」&「鼻」でおなじみのロシアの作家ゴーゴリです。たぶん。

やっぱりハルビンってロシアに近いんだよねえ。と改めて感じます。

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入り口をくぐると……いきなりフォトジェニック。

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この階段の踊り場にあるステンドグラスを見るために

はるばるやってきたのです。

 

【老婆心アドバイス

近づいてよく見ると結構ずさんなペイントがしてありますので、

遠目&薄目で見るぐらいがよいです。

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階段で上の階へ。

このロゴを表紙にした手帳やノートなど作れば、

売れると思いますぜ。ぐへへへ。(いきなり商人魂が勃発)

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やっぱりここに来ても、シャンデリアを撮っているという……

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このゴーゴリ書店、店内を覗いてみましたら、

まさに朗読劇が行われておりまして、

文化に関心の高い市民が集うサロンのような場所なのかな? と。

 

こんなにステキな内装なのですから、

もしカフェがあれば優雅にお茶したかったのですが、没有でした。

 

 

このゴーゴリ書店の近くで思わぬ掘り出し物がございました。 

地元の人が列をなすお菓子屋さんです。

せっかくなので、並んでみることにしましたよ。

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おそらく、この黄色い粟おこし的なお菓子がイチ押しだと思われます。

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こうやって店頭でもりもり作っているそばから、どんどん売れていきます。

こういう繁盛っぷりをみるの、大好きです。

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日本だと、2種類買ったら自動的に別々の袋に入れてくれますが、

ここは中国ですので細かいこたあ気にしない。

一袋にドサっです。(頼めば分けてくれたかもしれませんが)

おこし&あずきパイがどっさり入って、わずか10元(約160円)。

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このおこし&パイをお宿に戻って食べて、

日本に戻ってからも食べたんですけどね。

これが、もう!!! うまい。

素朴ながら、うまい。いや、素朴だからうまい。

余計なものを入れずに、まっとうに作ってる味がします。

 

ジャンルとしては日本のおこしによく似ているんだけど、

今まで食べたことはない、でも違和感ゼロでうんまかった。

これはおすすめですお。

どちらも日本人の口に合うと思いますので、合わせてどうぞ。

 

ただ、日本に持ち帰るならタッパー容器が必須だな…

と崩れたパイを見ながら思いました。

 

 

とまあ、こんな感じでハルビンの街歩きは終了〜〜。

 

帰りはもちろん宿までタクシーを使いました。

ハルビンのタクシーは相乗りが普通ですので、

自分が乗ってても運転手さんは次のお客さんを乗せます。

あらかじめご了承ください。

(こういうの、知っとかないとビックリするよね)

 

 

このブログを書くために、ハルビンの写真を掘り返していたら、

また行きたくなってきたのですよねえ。

次にいくならハルビンの氷祭りを狙った方がよいと思うのですが、

私としては旧い建物をしみじみ眺めることができれば満足です。

なので、また気がむいたときに春秋航空のチケットで

ピュッと行っちゃうかもしれません。

 

皆様も、ピュっと週末ハルビン、いかがですか?

 

 

↓ ↓ ↓  旅行にかかった代金はこちらをご参考に。

www.kokeshiyamada.com