こけし山田のゆるゆるブログ

横浜在住おばちゃんの旅行の記録などなど 

行ってきた!マジョリカタイルの聖地「さらさ西陣」in 京都

こんばんは。

マジョリカタイル大好き こけし山田です。

コロナウィルスの野郎のせいで海外旅行がままならない今、せめて国内で気になるところには足を伸ばしております。

行ってきたのは、マジョリカタイル好きの間ではつとに有名な京都のカフェ「さらさ西陣」。

 

中はどんな感じか? 行き方は? などご紹介しますえ。

まあ公式サイトを見ていただいても良いんですけど、書かせて!読んで!

 

【目次】

  

1. さらさ西陣への行き方:京都駅→地下鉄「鞍馬口」駅

まずは、どんな方法でもいいので京都駅にたどり着いてください。

そこから京都市営地下鉄烏丸線(緑色)の「国際会館」方面に乗って6つめの「鞍馬口」駅でおります。

Google マップに「さらさ西陣」と入れれば行き方は出ますので、各自よろしく。

 

鞍馬口駅からは、30分弱歩いたかなあ。(適当でごめんちゃい)

途中途中に、古い町屋をリノベーションしたりしなかったりした味のある建物が点在しておりますので、それらに気をとられていると意外とお時間がかかります。

逆に言えば、それらの建造物を愛でている間はあまり疲れないので、近いと言えば近いです。

 

着きました!

「さらさ西陣」という看板が出ておりますし、

「いかにもお風呂屋さんでした」という外観なので見落とすことはありません。

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タイルのことで頭がいっぱいになりがちなのですが、正面の唐破風(からはふ)も見事です。

巷ではこういうのを「千と千尋に出てきたような」と形容するのかな。知らんけど。

 

実は正面の丸みを帯びた部分の名称を初めて知りました。

以下、Wikipediaより

唐破風(からはふ)とは、日本の城郭建築などにみられる頭部に丸みをつけて造形した破風の一種[1]

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入り口にもマジョリカタイルが貼り込んでありますのでお見逃しなく!

(どう考えても見逃すはずはないですけど) 

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住所:京都市北区紫野東藤ノ森町11-1

営業時間:12:00〜23:00(22:00ラストオーダー)

 

最新の情報やメニューなどは公式サイトでチェックを。

CAFE SARASA|さらさ西陣

 

2. 圧巻!マジョリカタイルが当時のまんま!残ってる!

築80年の銭湯をリノベーションしてカフェへと生まれ変わった、さらさ西陣

もうね。本当にね。残ってるの!!!!!マジョリカタイルが!どっさり。

 

私が行ったのは土曜のお昼時でしたが、特に混んでおらず「お好きな席にどうぞ」と言われました。

なので、店内をぐるりと見渡し、壁のタイルを眺めながらご飯を食べられる席をチョイス。

まあどこに座ろうが、タイルは見えますけどね。 

とにかく、自分のベストポジションを見極めてご着席ください。

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私が座った席の目の前の壁には、9種類のタイルが使われておりました。

なんという贅沢さ!

しかも一番下にあるピンクの花のタイルは、濃い緑で着色されたものと、薄い緑のものがあるのですよ。

浮世絵の「後摺」みたいに、製造された時期によって着色の具合が違うのかも、と想像しております。

詳しい方、教えてくださいませ。

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「こびとづかん」のキャラ「モモジリ」に見えてしまうタイル。

この柄が好きなのでメルカリかヤフオク!で買おうかと思っています。

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おそらく、鏡付きのこの壁が女湯と男湯を仕切っていたのだと思われます。

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銭湯の名残を感じる、高い天井の吹き抜け。

「湯気抜き」と呼ぶのだそう。

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黒光した入り口の天井部分も素晴らしい〜

銭湯時代は、この天井の下に靴箱や脱衣所があったんだろうなあ。

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3. 日替わりのワンプレートランチは1,080円 

私はお昼どきに行ったので、ランチをいただきました。(オープンは12時)

日替わりのランチが2種類あったので、豚肉のワイン煮をチョイス。

量を食べきれない私にはちょうど良かったです。

ご飯にぶっ刺さった揚げ煎餅が、チャームポイントとなっております。

※ドリンク付きで1,080円ですが、コーヒーの場合はプラス100円です。

( ↓ メニューは、そのつど変わると思いますので、写真はあくまで一例です)

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4. 駅に戻りがてら、屋根上の鍾馗(しょうき)を探す

さらさ西陣を出て鞍馬口駅まで戻る途中は、目線を斜め上に向けて歩きましょう。

ルートにもよりますが、私の視界には、こんなものたちが入ってきましたよ。

 

壁面にさりげなくタイルで表現された「米」の字。

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以下、タイルとはまったく関係なく、屋根上の鍾馗をウォッチした模様です。

京都全域で見られるのか特定のエリアに限られるのか分かりませんが、屋根の上に閻魔様みたいな人形が立っているのですよ。(滋賀県の大津でも見かけました)

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これは「鍾馗(しょうき)」と呼ばれる神様で、邪気を払うとされています。

浮世絵の画題にもよく取り上げられておりますよ。

 

以下、Wikipediaより

鍾馗しょうき)は、主に中国の民間伝承に伝わる道教系の神。 日本では、疱瘡除けや学業成就に効があるとされ、端午の節句に絵や人形を奉納したりする。 また、鍾馗の図像は魔よけの効験があるとされ、旗、屏風、掛け軸として飾ったり、屋根の上に鍾馗の像を載せたりする。

 

駅までの道すがら屋根を眺めていると、鍾馗様(念のため様つけといた)にちらほら遭遇します。

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鍾馗様の足元にある瓦が砲台のように見えるせいか、戦闘力が非常に高そうです。

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こちらは、別の歴史的建造物です。

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上の建物の鍾馗部分をズーム。

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屋根上の鍾馗様は瓦と同素材のものが多いのですが、珍しい色のものを発見! 

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ん?もしかして木彫り?

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屋根の上だけじゃなかった! 企業の入り口にも鍾馗様が…!

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ズーム!

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この鍾馗様、古そうだし素材が瓦屋根と同じように見えます。

昔は屋根上にあったものを、建て替え時に入り口に移したのかもしれない…

と想像しました。

 

新しい建物の中にも、古い建物の痕跡を探す。

これもまた、京都散策の楽しみなのかもしれません。

などと、急にまとめ的なことを書いております通り、以上で今回のレポはおしまいです。

 

今回の京都散策では「さらさ西陣」だけに立ち寄ったのですが、観光地じゃなくても古い建物や装飾を見るだけでも相当に楽しいなと実感しました。

また機会があれば、京都の別のエリアをウロウロしてみようと思います。
 

 

今回ご紹介した「さらさ西陣」の詳しい解説のほか、日本でマジョリカタイルを見られる場所が掲載されています。 ↓ 

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こちらは、モザイクタイルが紹介されています。写真が美しいですお。

 

タイルが使われている建物がどこで見られるか? この本を見れば分かります。

日本が中心ですが、上海など海外の事例も。

タイル建築探訪

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  • 作者:酒井一光
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