こけし山田のゆるゆるブログ

横浜在住おばちゃんの旅行の記録などなど 

2回目以降の上海、何を見る?どこへ行く?→ ワイの答え

タイトルで大きくでました、こけし山田です。

先輩ヅラしてごめんね。

でも自分は上海に3回行ったので、少なくとも経験1−2回の方には少しお役に立てるかな〜 と思ったので、お伝えします。

(といっても、ほとんど過去記事を貼り付けただけですけど)

目次から気になる部分に飛んでみてくださいませ。

 

読んでいただきたいのは、すでに一度は上海を訪れたこんな方々!

  • 外灘、豫園、田子坊にはもう行ったよ
  • 上海の郊外にも行ってみたい
  • ちょっと人と違うことをしてみたい

今回は、難易度で大きく3つに分けてみましたよ。

すべて私の経験をもとにしているので、バリエーションが少ないのはご容赦を。

 

【目次】

 

  

[難易度1]上海市内で手軽にできるコトをやる

 

風情あふれるヨーロッパ調の街並み「旧フランス租界」を歩く

対象:ヨーロッパの建築がお好きな方、小洒落た街を散策したい方

最寄駅:地下鉄10号線・11号線「交通大学」(7号口)を降りて、武康大楼を目指して歩くとわかりやすい

 

旧フランス租界エリアのランドマークと言える「武康大楼」。

私が訪れたときも、人が入れ替わり立ち替わりここで写真を撮っていました。

武康大楼があまりにもわかりやすいので、ここを起点に周辺を歩いてみましょう。

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100年ほど前に建てられたお屋敷が数多く残っており、プラタナスの並木も美しいエリアです。

「ちょ、ちょっと待って…ここ本当に中国?」的な光景が広がっております。

わたくしは中国の喧騒が大好きなのですが、疲れているときは「お願い、もう少し静かにしていただけませんか?」という気持ちになってしまいます。

そんな気分のとき、旧フランス租界のお屋敷街は、まさにオアシス!

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最初に紹介した「武康大楼」の近くには、そこそこ人がいますが、それ以外の場所はそこまで人が溜まっていることはありません。

外灘や南京東路、豫園の人だかりに比べれば観光客は「ほぼいない」と言っていいぐらいです。

 

あたり一帯は静かなお屋敷街ですので、お好みの建物を眺めたり撮ったり、お茶したりご自由にどうぞ。

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この建物の1階はSNS映えするスイーツのお店。 

かなり人気のようで、この周辺だけ女子の人口密度が高かったです。

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心なしか、他のエリアよりシェアサイクルが整然と並んでいる気がします。 

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サクッと撮った5秒の動画で、雰囲気だけでも!

youtu.be

 

朝の人民公園に出向いて、人民に紛れ込んでみる

対象:朝早く目覚めちゃいがちな方、旅行中でも公園を散歩したい方

最寄駅:地下鉄1号線・2号線・8号線「人民広場」駅

 

朝早く目覚めたものの、まだお店や観光エリアに行くには早すぎる…

なんてときは、地下鉄に乗って人民公園へGO!

 

そこで、あたかも「わたし、近所のもんです」みたいな顔をしてしれ〜っと過ごしてみるのも一興だと思いますよ。

以下、ツイート貼り付けにて失礼します。 

 

なお、地下鉄「人民広場」駅には、香港スイーツのお店「満記甜品」があります。

(朝に公園を訪れた後だとオープンしているかは不明ですが…)

わたしはここでマンゴー欲に火がつき、1品食べたあとに別のマンゴーデザートをオーダーし、心地よい満腹感にひたりました。

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狭い路地に昔ながらの暮らしが息づく「老西門」を散策する

対象:古い建物や路地がお好きな方 

最寄駅:地下鉄8号線・10号線「老西門」駅

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お屋敷アパートメントで、ホテルにはない風情を楽しむ

対象:普通のホテルに飽きた方、古い建物を改装した宿に泊まってみたい方

方法:Airbnbでお好みの宿を見つける

 

↓ 私が泊まってみて気に入った上海のお屋敷街のアパートメントです。

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マグレブリニアモーターカー)の最高時速430kmを狙って乗る

対象:リニアに乗ってみたけど300kmまでしか体験できなかった方

方法:430kmのスピードが出る時間帯を狙う(なかなか狭き門!)

  • 9時02分〜10時47分
  • 15時02分〜15時47分 

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[難易度2]日帰り〜1泊で行ける近郊の観光地

 

水をたたえる古い街「西塘(シータン)」に足を延ばす

対象:大都会の上海とは違う風景を見てみたい方

方法:上海から列車+バス、もしくは直行バスで行く

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[難易度3]中国新幹線とバスで安徽省世界遺産

清朝時代の建物が数多く残る水辺の古村落「宏村」に行く

対象:中国旅行に慣れていて、中国語が少しできる方

方法:やや面倒なので、リンク先をご覧ください

www.kokeshiyamada.com

 

 

上海は数回では見尽くせないほど見どころも多いし、変化が早いので行くたびに新しい顔を見せてくれるし、何回もリピートしたくなりますよね。

ってことで、私の3回の上海経験から、リピート旅の参考になりそうなネタを整理してみました。

私もまだまだ上海&近郊で体験を積んで、またご報告しますえ。

 

 

 

上海歴史ガイドマップ

上海歴史ガイドマップ

 

 

 

【上海黄山散歩その5】喧騒の宏村から逃避!静かな村「屏山(ビンシャン)」へ

前回のブログ(世界遺産の宏村)のマニアックさに輪をかけて、

さらにニッチワールドへと進みます。

今回の行き先は安徽省の「屏山村」。 

 

こんな方に読んでいただきたいです。

  • 世界遺産の宏村に行ったけど人の多さに困惑してる方
  • まだあまり観光地化されていない中国の村に行きたい方 
  • 世界の果て(?)までマジョリカタイルを見に行きたい方

 

【目次】

 

 

1. 安徽省の屏山村ってどんなとこ?

ここ屏山(ビンシャン)村も、宏村と同じように、白壁と瓦造りの昔ながらの家が水路沿いに並んでいます。

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宏村と似ているけれど最大の違いは…

日曜の昼間でも、観光客が写り込まない写真が撮れるところです。

団体客は見当たらず、ほとんどが数人単位で訪れている若者でした。

しかも写生をしているひとが多いので、おおむね静かです。

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2. 宏村から屏山村に行って戻る方法=タクシー

【宏村→屏山村】

普通に車が走っている大通りに出てタクシーを捕まえましょう。

 私は停まっていた三輪タクシーに行き先を告げて、言い値の30元で走ってもらいました。

 

【屏山村→宏村】 

屏山村の周辺は宏村ほどの交通量がありません。

流しのタクシーを捕まえるのが困難と判断し、入場券売り場にいたガイドさんに頼んでタクシーを呼んでもらいました。こちらは言い値で50元。

観光地である&呼び出したことを考えると、まあ妥当なプライスだと思います。

 

3. 屏山村の入場料は50元、ゲートはガバガバ 

屏山村は、宏村と違って明確なゲートがありません。

チケット売り場は一応あるのですが、どこからでも村に入れてしまうのです。

実際、私も三輪タクシーでたどり着いた後、入場料を払わないまま村の中を歩きまわってしました。

途中で「入場券を買ってください」という看板を見てから、入場券を買ったのです。

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払えなくても入ってしまえるからこそ、むしろ払いましょう!

50元払って気持ちよく観光し、そのお金を村の保存や整備に使ってもらえれば観光客冥利に尽きるというものです。 

 

2. 写生が巨大産業となっている屏山村

屏山村に到着して驚いたのが、宏村に負けず劣らず写生する観光客が多いこと。

むしろ観光客が少ないがために、写生してる率が高いのです。

 

この村でもっとも栄えている産業は、写生なんじゃないか?

と思えるぐらいです。

屏山村には、やたらに画材を売る&レンタルする店があるのでした。

 

古い建物にピカピカの看板。これは画材専門店。 

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左:スーパーマーケット(超市)のメイン商材が、画材。

右:画材に加え、釣竿のレンタルもあります。

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私は写生をせずに散策を楽しんだのですが、途中から写生をしない自分が異端児のように思えてきました。

(冒頭部分に続いて、再びご登場いただいてます ↓ )

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QRコード決済やら最新のハイテク機器を使いこなす中国の若者たち。

彼らがここまでアナログな写生を熱心にしていることに正直驚きました。

21世紀。いま、あえての、写生……

一周まわって先端のレジャーなのかもしれません。

しかし、中にはスマホで撮影した風景を見ながら描いている子もいたので「写生の意味とは一体……?」となったのも確かです。

 

3. 実はマジョリカタイルファンの聖地だったりも 

一般的には「屏山村=写生」なのですが、私にとっては「マジョリカタイル」の村でした。

というのも、もともと屏山村に向かった理由がこれなのです。 

 

威厳あふれる外観。

建築当時は、きっと偉いひとの家だか権威ある役所か何かだったんだろうなあ、と思わせます。(説明文はあったのですが、意味がよくわかりませんでした)

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見上げてみると、レリーフの凹凸がよりクッキリ。

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この建物の説明文ですが、結局何の建物だったのかよくわかりません。

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この重厚なつくりの正面入り口を入ると、なんと…

大量のマジョリカタイルを惜しげもなく使ったテーブル、椅子、ランプがある、おしゃれな空間なのです。

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2階のバルコニーから見下ろした状態です。

ここは天井がとても高いのです。

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マジョリカタイルに直に触れる状態の、贅沢きわまりないテーブル。

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椅子の背には横長タイプのマジョリカタイルを…

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2階は小さめのテーブルと椅子が数セット並んでいます。

ランプの支柱もまた、マジョリカタイル使いなのでした。

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一通りのソフトドリンク、お酒、お食事が揃っています。

香港式のミルクティーをいただきました。

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こちら、実はホテルなのですが、安い部屋でも1泊約2万円なので泊まりきれませんでした。

本当は泊まりたかったのです。

どなたか… 泊まって中の様子を教えてくださいませ。

Booking.comでは評価9.8という恐ろしいスコアを叩き出しています。

www.booking.com

 

大切に大切に、大量に飾られている映写機。

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なにゆえ映写機がこんなに??

実は、このホテルのオーナーさんは、中国の有名な映画プロデューサー张震燕氏なのです。

張芸謀チャン・イーモウ)監督の作品『秋菊の物語』の製作に携わったらしいのです。

えええええ! 私、見たんですよ、秋菊の物語!

 

下記のサイトに、建物および张震燕氏の説明があります。(一部引用)

这原是一处年久失修的祠堂,位于黄山黟县宏村镇九都屏山村(国家4A级旅游景区),据说是雍正年间,御前侍卫舒琏因救驾有功被御赐。后因祠堂年久失修,损毁严重,只剩下一张门脸孤存于世。

travel.cctv.com

 

 

4. 昔ながらの建物が生きてる街並みもいいですよ

水路の両側に古い家々が立ち並んでおります。

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建物のつくりは宏村と似ています。 

屏山村も、瓦に力が入っています。

 

ハムが干してあるのも宏村と同様でして、小雨が降っていたこの日は、こんなことになっていました。

 

 

5. 余談:俺の話を聞いてくれ。バイク2ケツでたどり着いた話を

1-4は、まあ実用情報でしたが、ここは「真似しないでください」コーナーです。

 

実は、三輪タクシーで屏山村にたどり着いた後、地図アプリを見ながらマジョリカタイルのホテルを目指したのです。

しかし、歩いても歩いてもたどり着かず、周辺は観光地じゃなくて普通の田舎になっていったのでした。

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どう考えても間違ってる場所をウロウロした挙句、こうなった次第です。

↓ ↓ ↓ 

 

後から振り返れば、今回の旅行のハイライトはコレでした。

上海から新幹線で3時間、バスで2時間かけてたどり着いた宏村から、さらに三輪タクシーでやってきた屏山村。そこで迷子になった挙句の、店のおばちゃん(=プロのドライバーではない)とバイクに2ケツからの、そもそもの目的地に到着!!!

この日は小雨が降っていたので、ノーヘルでバイク二人乗りはかなりスリルがありました。

乗車中、恐怖のあまり「あああっ」「うわああ」など言葉にならない声を発していましたが、途中でついに自分の口から中国語が飛び出だしました。

 慢点儿!」

以後、スピードを緩めてくれたのですが、目的地のホテル付近では、石畳の坂をバイクを降りずにそのまま走ってたのでビビりました。

だからね、ノーヘルのニケツだからね……

いやいやいや、いまとなっては良い思い出です。

生きてるしね。

 

 

以上、世界遺産・宏村の喧騒からの逃避先「 屏山」のアレコレでした。

宏村とセットで楽しむと面白いと思います。

www.kokeshiyamada.com

 

 

宏村と屏山村の関係は、観光客がめちゃ多い「麗江古城」とそうでもない「白沙鎮」との関係に似ています。両方行ってみると、それぞれの魅力が際立って面白いです。

www.kokeshiyamada.com

 

www.kokeshiyamada.com

 

なお、宏村の周辺にはもうひとつ「西逓(シーディ)」という観光地もあります。

西逓は、黄山北のバスセンターから宏村に行くバスに乗れば、1時間半ほどで到着までします。

 

 

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【上海黄山散歩その4】上海から世界遺産の桃源郷「宏村」への行き方&注意点

2019年4月中旬に行った上海&黄山の旅。

そもそもは、世界遺産の「宏村に行ってみたい」と思ったのがキッカケでした。

上海まで飛行機で飛べば、高鉄とバスを使って半日で着きますので、上海旅行のオプションとしてもオススメです。

 宏村に個人で行きたい方のための交通手段や注意点をご紹介します。

 

【目次】

 

そもそも、安徽省の宏村ってどんなとこ???

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ざっくり言うと…まるで水墨画…。 

行ったことないけど、桃源郷ってきっとこんな感じです! 

客観的なことを言うと、2,000年に世界遺産に登録されています。

 

これでは雑すぎるので、中国国家観光局による説明文をを引用させていただきます。

安徽省黄山市に位置する西遞、宏村という2つの伝統的な古村落は、代表的な徽派建築で、ほとんどが19世紀に消滅したり、姿を変えてしまったりした中国古代農村の面影を残している。道の様式や旧建築、装飾物、給水システムなどが整備された住居群は、特色の強い文化遺跡である。 

www.cnta-osaka.jp

 

 

上海から安徽省 宏村への行き方(高鉄+バス)

上海虹橋駅から高鉄で黄山北駅へ3時間、そこからバスで2時間で到着します。

以下、詳しく書いていきます。

 

1. 「上海虹橋」駅 →「黄山北」駅:片道 約3時間 / 191元

上海地下鉄「上海虹橋」駅で降り、鉄道の「上海虹橋」駅へ移動してください。

そこの切符売り場で切符を購入します。

午前中に発車する列車は下記の4本です(2019年4月時点での時刻表)。

  • 午前8時36分発
  • 午前8時42分発
  • 午前10時08分発
  • 午前11時51分発

 

【注意!】黄山北への切符は早めに予約を

発車時刻と席の埋まり具合を事前にTrip.comで調べて、予約した方が良いです。

私は前日の夜に上海→黄山北を予約しようとしたのですが、午前中の便は売り切れていました。(行く日が土曜だったせいもあるかと思います)

黄山北駅は、人気観光地「黄山」「宏村」に行く人が降りるので、早めに高鉄の予約をしておくことをおすすめします。

あるいは前日か前々日に、駅に出向いて切符を買う手もあります。

jp.trip.com

 

【さらに注意!】切符の発券に時間がかかるケースも 

Trip.comで予約した場合、切符売り場で予約番号とパスポートを見せて、切符を発券してもらう必要があります。

私が行ったとき、この部分に意外と時間がかかりました。 

窓口の前に行列ができていて

①発券担当者が不慣れな実習生

②私の前の人が数人分の切符をまとめ買いしてる

③途中でパソコンの不具合が発生

というトリプルコンボにより、30分ぐらい並ぶハメに…。

「このままでは間に合わない!」と思い、前の人の切符を後ろから覗き込んで当日分ではないことを確認し、順番を飛ばしてもらおうと決断。(ごめんなさいごめんなさい)

ガラスをドンドンして「今天!今天!(今日です!今日!)」

と、切符売り場の中にいた偉い人に直訴しました。

という強硬手段により、前の人を飛ばして、なんとかギリッギリに切符を入手。

 

これをお読みの方は、こんなことにならないよう、切符を発券する場合は、時間に余裕を持って駅に向かってくださいませ。 

 

2. 「黄山北」→「宏村」:バスで片道 約2時間 / 30元

高鉄で黄山北駅に到着し外に出ると「客運枢紐」と書かれた案内板があります。

宏村(Hóngcūn)や黄山風景区へ向かうバスが発着するバスターミナルですので、そこへ向かいましょう。 

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黄山北→宏村のバスの出発時刻は下記の通りです(2019年4月時点の時刻表)。

  • 午前8時35分〜午後16時35分まで1時間おき
  • 最終は午後18時00分

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2’.「黄山北」→「宏村」:タクシーだと200元弱(目安)

私は裕福ではない1人旅だったのでバスを使いましたが、お金に余裕のある方や複数人の場合は黄山北駅からタクシーで向かう手もあります。

タクシー料金の参考とキロ数の表を貼っておきますね。

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もちろん、黄山北駅からいったん黄山市街地に出て、そこでの観光を楽しんでから宏村に向かう方法もあります。

が、それは私は未体験なので、別途調べてくださいませ。

 

 

宏村での観光ガイド(入場料、宿泊、ATM)

宏村(Hóngcūn)にたどり着いてしまえば、ひと安心です。

念のため、知っておくと便利なことを書いておきます。

 

1. 観光エリア内で過ごすには入場料104元が必要

中国の古い村系の観光地あるあるですが、入場料がかかります。

バスを降りてすぐの場所にある、西門の切符売り場で買いましょう。

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大人ひとり104元です。

この説明文によると、身分証(パスポート)を見せれば3日間有効とありますね。

もし、宏村に入場したあとに門を出て別の村などに行き、また戻って来たときは身分証(パスポート)をチェックされます。

 

2. 宿はいくらでもあり、週末でも空いてます

わたしは特に宿を予約せずに、宏村に入りました。

というのも、前に上海近郊の水郷古鎮「西塘」に行ったときも宿がたくさんあって、当日でも余裕で宿泊できたからです。

たぶん西塘と同じような宿状況だろうと予想した通りでした。

www.kokeshiyamada.com

 

私が訪問したのは4月半ばの観光客の多い土曜でしたが、多くの宿に空室がありました。

「今日有房(今日空き部屋あります)」が看板もいっぱい。

よほどのことがない限り、予約しなくても大丈夫でしょう(念のため語尾は断言しないでおきます)。

 

私が村に辿りついた時は疲れ果てていたので、目についた最初の宿に泊まることにしました。

ツインで1泊150元。(その宿で一番安い部屋)

ほかの宿の相場はわかりませんが、ご参考にどうぞ。

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3. 観光エリア内にVISA,MASTERが使えるATMあり

宏村でかなり焦ったのが、現金の調達です。

余裕を持って人民元を用意しておけばよかったのですが、上海でかなり使ってしまい残り少なくなっていました。

宏村に着いてからATMでキャッシングするつもりが、バスから降りて目に入った2台のマシンはクレカが使えず…(=VISAとMASTERのステッカーが貼ってなかった)

 

宿代はWechatpayで払ってピンチを切り抜け、夜の散策時に賑わっている場所でVISAとMASTERが使えるATMを発見しました。 

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ここでキャッシングし難を逃れましたが、皆さんはこんなギリギリにならないようご注意ください。

 

4. 注意!土日の昼間は大混雑、日曜の夜は閑散

着いたのが土曜日だったせいもあるかと思いますが、とにかく人が多い!

夜は飲食店やらバーやらお土産物屋さんが賑わっていて、雲南省麗江古城の喧騒を思い出しました。

日曜は、朝から団体客がバスで続々と押し寄せてきます。

まさに「押し寄せる」としか形容しきれないほどの人の波なのです。

どうなるかといえば、こうなります。

 

あまりの人の多さに、日曜の午後から別の村に逃避したほどです。

が、日曜の夕方に別の村から戻り、「人の少ない散策ができる!」と夜に繰り出したところ… 前日の喧騒が嘘のようでした。

タヌキに化かされたんじゃねえか?

というぐらいに、ぜんぜん観光客が歩いておらず、飲食店の人もやる気ゼロ。

食事をしようにも、店にめちゃめちゃ入りにくいのでした。

 

 

宏村で見たものいろいろ(水辺、干し肉、瓦など)

事前に現地の様子を知りたくない方は、ここから先は見ないでください。

わたしが見てきた景色は、こうでした。というものをお伝えします。

 

1. 宏村といえば、水辺の景色が有名

この景色を求めて中国各地から観光客が訪れ、お約束のように水辺でスケッチや水彩画を描く姿が見られます。

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バイクや車がなければ200〜300年前だと言われても納得する景色。

(その時代、写真はないですけど)

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2. わたし的な見どころNo.1は、無防備に干されたハム!

1で挙げた典型的な美景には早々に飽きて、ぜんぜん別のことに夢中になってしまいました。

干しハムです! 

最初にその存在に気づいたのは、朝ごはんを食べに入ったお店(席は屋外)。

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ここを皮切りに、村の中を歩くとやたらに干しハムが目に入ってきました。

日本ではまず見ることのない干しハムを大胆に屋外に吊るしてあるで、ワクワクしてくるのでした。

 

では、ご覧ください!

宏村 干しハムコレクション 2019 spring

 

1位:大胆に豚の頭をレイアウト

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2位:もも肉とあばらのリズミカルなセッション

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3位:シンプルに徹した3兄弟

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4位:門の向こうからの視線(死…) 

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5位:したたる油は段ボールに吸わせとけ!

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次点:まだまだあるんでっせ。これはほんの一部でっせ

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ハムだけではなく、たけのこもあちこちに干してありました。

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ほんとうに村の至るところで、大小さまざまなザルの上でタケノコが干されてるのでした。ハッ! この光景って4月に訪れたからこそですよね。

今から思えば、なかなかレア体験をしましたよ。

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3. 反り上がった屋根瓦&顔瓦がアクセントの建築様式

ハムに続いて気になったのが、顔のある瓦です。

 

宏村の建物は、瓦の端っこがクリンと反り返っているのが特徴です。

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ゴミ箱も、その特徴をちゃんと再現してあってニクいのです。

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ところで、この旅行中に一番拡散したのが下記のツイートです。

このケンタッキーの外観も、宏村の建物様式を踏襲してるんですなあ。

 

以上、安徽省世界遺産 宏村(Hóngcūn)への行き方&注意点をお届けしました。

上海旅行のついでに、ちょっと(ちょっとじゃないけど)足を伸ばしてみると面白いかと思いますよ〜

なお、最後になりましたが、英語は通じません

 

 

宏村をはじめ周辺の古鎮の情報は、『地球の歩きかた 中国』黄山のページに掲載されています。 

D01 地球の歩き方 中国 2019~2020

D01 地球の歩き方 中国 2019~2020

 

 

宏村が載っているかどうかはともかくとして、古鎮の本

写真で歩く中国江南の町並み;水郷の都市と古鎮

写真で歩く中国江南の町並み;水郷の都市と古鎮

 

 

中国・江南 日本人の知らない秘密の街・幻影の村34  地球の歩き方Books

中国・江南 日本人の知らない秘密の街・幻影の村34 地球の歩き方Books

 

 

中国の小さな古鎮めぐり (私のとっておき)

中国の小さな古鎮めぐり (私のとっておき)

 

 

 

【上海黄山散歩その3】古い建物ひしめく老西門の路地を歩く

毎度のことながら、先日の上海旅行でも、行きたい場所の情報収取にはツイッターを活用しました。

検索窓に「上海」と入れてツイート検索していたところ、モロに私好みの町のお写真が流れてきました。

地名は「老西門」。

その界隈に昔ながらの建物がびっしりあると知り、行ってみました。 

 

古い建物がお好きな方、路地の生活感を眺めるのが好きな方、どうぞ。

 

【目次】

 

 

1. 地下鉄10号線・8号線「老西門」で降りて「〜〜弄」界隈へ

最寄り駅は、地下鉄10号線・8号線の老西門。

上海で外灘に次ぐ有名観光地「豫園」の隣の駅です。

なので、豫園観光の前後にぶらっとしてみても良いですね。

 

地下鉄の6号口を出たら、下の地図での右上あたりを目指してください。

この地図に「〜〜弄」と書いてある地名がありますね。

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地名プレートの英語表記によると弄=alleyです。

日本語では路地ですね。そう!路地なんです!

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2. ご覧ください!この年季の入った味わい建築たちを

とりあえず、この界隈で撮った建物の写真をご覧ください。

 

出た!わたしの大好きな、建物正面のレリーフ装飾。

中華圏で古い建物を見て歩くとこうしたレリーフ使いに遭遇します。

台湾の老街でも、よく見かけました。

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見えますか?  象なんです。

中国といえば獅子か龍の装飾が多いので、「え? 象?」と意外に思いました。

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こうした路地では電線がごっちゃりと張り巡らされているわけですが、この建物正面の放射状の電線パターンは、なかなかレア。

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狭い路地をはさんで庶民の生活が営まれている向こうに、そびえ立つ高層ビル。

東京の下町あたりでもこんな景色が見えるんでしょうね。(知らんけど)

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小鳥が大好きな、窓の修理屋さん

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あんまり、ひとの生活が赤らさまになるものは撮らんとこ(特にパンツとか)。

と思いながらも、仲良く並ぶ干し物を見つけてしまったのでパチリ。 

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水場が外にあります。

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3. お婆ちゃんショップでイチゴをもらい2個5元のマグカップを買う

もっぱら斜め上を眺めて歩いておりましたが、斜め下にも気になるものが…!

路上で営業中の5元ショップです。

写真では見えませんが「5元」と書いたダンボールが置いてありました。

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家にあったものを持ってきて並べたようなラインナップ。

こういう品揃えにグッときます。

路上のメルカリだ。メルカリ大好き。

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このお店が気になったものの、椅子はあれども店主はおらず。

付近をうろうろしていたら、おばあさんが戻ってきて椅子に座りました。

よし!とお店に近づいてみると、大半の歯が無くなった口で何ごとか話しかけられたのですが、ぜんぜん聞き取れない。普通話ではなく上海語だったかもしれません。

が、おばあさんが手に持っていた洗いたてのイチゴを差し出し「食べろ」と言っているのはわかったので、「謝謝」と頂戴してその場でもぐもぐ。

実はこのとき「洗ってる水、大丈夫かな?」と少し心配でもあったのですが…

 

イチゴを食べた以上、なにも買わずにここを離れることはできません。

「この中で買うとすればどれかな〜」と物色し、レトロなマグカップを1個手に取ってお婆さんに差し出しました。1個5元なら安いし。

すると、何かを言ってくるお婆さん。

聞き取れないけど、身振りから「2個で5元」だと理解できました。

(そのまま売れば、1個5元で売れたのに)

 

はい。これが戦利品のマグカップです。

なぜか袋の中にはアディダスの靴紐も入っていました。

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なんで旅行の前半に割れ物を買うんだよお。私のバカ野郎!

でも、いいんです。

ここで、このお婆さんから買いたかったんです。

 

そのあと引き続き老西門の路地を歩き回っていたら、道に迷って再びお婆ちゃんショップの付近に戻ってきてしまいました。

 

あ…。

さっきのお婆ちゃんが、ゴミ捨て場を棒でゴソゴソしている….

はからずも商品の仕入先が判明したのでした。(そこは知りたくなかった)

 

 

 

てな感じで、老西門の散策を満喫してきました。

が。

そもそも建物が老朽化している上、上海随一の観光地「豫園」のすぐそば。

ときたら、中国のことだからぐいぐい再開発してしまいそうだなあ。

という懸念があります。

実際、豫園近辺の古い住宅地は再開発されつつあるようなのです。

 

なので、皆さん! 気になったら早く行った方がいいです。

このブログで古い町を紹介するときは毎回同じこと言ってますけど、

早く行ってください!!

(でも、くれぐれも生活の場なので、しれっとさりげなく歩きましょう)

 

広州の観光って、食以外に何があるの?→騎楼建築,小洲村,リトルアフリカ〜開平,深セン

2019年4月18日(木)の夜、突如として始まった「広州便10,080円まつり(仮称)」。

いつも航空券の情報を発信してくれているSmartTravelJournal(ノホリミフデ)氏のツイートを起点に、あれよあれよという間にこの激安チケットの件がTwitter上を駆け巡りました。

www.smarttraveljournal.info

 

私も「乗ったろ!」ってことで、7月と10月のチケットを購入。

 航空券を2往復ぶん買って異様にテンションが上がった勢いで、自分好みの広州の見どころをまとめたのが、今回の記事です。

 

その後、4月19日(金)の午後になって、エラーチケットであることが判明。

購入者には、サプライスから個別に電話がかかってきて……

詳しくはリンク先をご覧ください。

www.smarttraveljournal.info

 

結局キャンセルしましたが、サプライスからのお詫び金で改めて広州行きのチケットを買うつもりです。

今回の10,080円チケットで飛ぶ方も、改めてチケットを買う方も、

皆さんの広州旅行のご参考にどうぞ!

私も、自分自身の広州旅行の参考にします。

 

【目次】

 

 

そもそも広州って、食以外に何があるの?

中国好きな方なら、このフレーズを聞いたり見たりしたことありますよね。

「食は広州にあり」

実際、広州の魅力として真っ先に思い浮かぶのが「美食」だったりします。

わたくしも3年前に広州に行ったときは、老舗「広州酒家」で飲茶をたらふく食べました。

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うむ。食は広州にあり。(看板にも書いてあります)

んが!

逆に言うと、食以外に、広州って何があったっけ…?

中国で有数の大都市である割には、意外と観光要素が思い浮かばないのが広州だったりもします。 

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地下鉄3日乗り放題券のビジュアルが飲茶!

 

0. 繁華街「北京路」で古代の道を見る

3年前の広州旅行時の写真を掘り返して発見した、唯一 観光地っぽい写真がこちら。

繁華街「北京路」の路面の一部がガラス張りになっており、その下に12〜14世紀の道が保存されているのですね。

こういうのをサラッと出してくるあたり、中国やっぱ真厉害!だわ〜

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とはいえ、この道だけでは観光としてはぜんぜん物足りないわけで。

以下は、広州市街地および近郊、バスや高鉄で足を伸ばせばどんな観光ができるのか? を私なりに調べた結果です。

 

 

広州市内を歩く(騎楼建築、リトルアフリカ、小洲村)

 

1. 古い建物が残るエリアで「騎楼建築」を見る 

しょっぱなは、私の大好きな古い建築群に登場していただきましょう。

2014年の記事ですが、この一文に注目!!!

越秀区や茘湾区、海珠区には昔ながらの街並みが意外なほど残っています。

上記のエリアでは、建物の2階以上部分が張り出していて歩道に日陰を作ってくれる「騎楼建築」が見られるのですね。

www.ab-road.net

確かに、3年前「広州酒家」に行く途中にそうした建物が連なっていたのを思い出しました。なぜか写真には一切撮っておらず、後悔。

次に行ったときは騎楼建築のあるあたりを散策したいし、なんなら騎楼を活用した民泊にも泊まってみたいのであります。

(↓ 一例です。広州にいくつか騎楼に泊まれる民泊があります)

www.airbnb.jp

 

2. 大規模なアフリカ人街「小北」あるき

ちょうど昨日、安田峰俊氏の『さいはての中国』を読んで「行きたい!」と思っていたのが「小北」エリアです。

 

『さいはての中国』第2章の見出し 

10万人の黒人が住みつく「リトルアフリカ」に潜入

 

以下、第2章より引用

市内で最大のアフリカン・タウンは広州駅から2kmほど東にある小北地区にあり、その存在は中国メディアのみならず一部の日本メディアでもすでに報じられている。

 

なんでも、アフリカから貿易にやってきた人が多く住んでいて、ある中華料理店は途中からウガンダ・ナイジェリア料理を出す店に変貌していくなど、なかなかカオスなことになっているらしいのです。 

アフリカへ行くとなるとかなりハードルが上がりますが、広州なら行きやすいですよね。

以前シンガポールのリトルインディアに行ったときに「インドは難易度が高いけど、ここなら気軽にインド気分が味わえる!」と思った、あの感じでリトルアフリカを訪れてみたいと思います。

 

(実際に小北に行った方の記事はこちら)

konyu.hatenablog.com

 

上記のブログを読んでいてハッ! としました。

そういえば、私の大好きな本『「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済』で、広州のリトルアフリカのことが取り上げられていたのでした!

これはもう行くしかないです。行きましょう。

さいはての中国 (小学館新書)

さいはての中国 (小学館新書)

 
「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済 (光文社新書)

「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済 (光文社新書)

  

 

3. 路線バスで行く、広州郊外の「小洲村」

次は、市街地から離れて郊外に目を向けてみましょう。

2016年に訪れて気に入ったので「また来よう」と思いつつ、3年が経ってしまいました。それが広州の郊外にある小洲村。

広州の市街地から路線バスで気軽に行けちゃう、こじんまりとした水郷です。 

3年の間に観光地化が進み、今では小洒落たカフェや雑貨屋さんも増えている模様。

その変化っぷりも確かめてみたいと思います。

 

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小洲村のランドマーク、小洲人民礼堂

 

小洲村の魅力&詳しい行き方は、この記事が詳しいです。

tabihack.jp

 

Airbnbでいい感じのお宿も見つけましたよ。 

 

いっそ広州を出てしまうのも有りですね。

そこで推したいのが、世界遺産のある「開平」エリアです。

 

洋風でありながら、中華の味付けも混じっていて摩訶不思議な魅力がムンムンと薫る建築「碉樓」。広東省の開平の郊外には、それらの建物が点在しています。

 

例えば、この自力村。

菜の花畑の中ににょっきり。

こんな建物がぽつぽつと建っているのですよ。

建物によっては屋上まで登ることもできるんですよ。

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以下、Wikipediaより

ディアオロウ(碉樓, diaolou,diaoは石偏に周)という高層の楼閣で著名な村落群で、現存の高層楼閣は1833棟にのぼる。これらの楼閣は華僑洋館とも呼ばれる西洋風の高層建築で、中国の伝統と西洋の建築意匠が見事な融合を見せている。 

 

はい。正面のどアップをどうぞ。

装飾のレリーフといい着色といい、凝りに凝っているのがおわかりですね。

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中を見学できる碉樓もあります。

これなんか、天井のレリーフが素敵でしょ、でしょ。

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 (膨大な写真を撮ってきたのですが、キリがないのでこんぐらいにしときます)

 

前に開平に行ったときは香港→深セン→開平と移動したのですが、広州からだと長距離バスで行きやすいようです。 

2016年時点のこの記事でこう書いてあります。

開平へは、広州に数か所あるバスターミナルのうち、芳村とジャオコウバスターミナルからバスが約20分に1本出ています。広州駅に近い広州市バスターミナルからも約40分に1本出ています。広州から開平に行くのは、とにかく便利なのです。 

www.ab-road.net

 

2017年時点での詳しい行き方はこの記事に書かれています。

watarigarasu.net

 

開平がどんなところかは、わたくしの旅行ツイートまとめもご覧ください。

www.kokeshiyamada.com

 

 

広州から高鉄で汕頭(スワトウ) or 深セン日帰り 

バスの次は、中国が誇る高鉄(新幹線的なもの)でさらに足を伸ばしてみる方法です。もう、ぜんぜん広州から出ちゃってますけど、ギリギリ日帰り圏内ですから…

 

1. 古い建物が残る汕頭へ高鉄で3時間半

汕頭(スワトウ)といえば…… そうですね。

廃墟みたいな近代建築が見どころだったものの最近は再開発の波にのまれてどうなっているかわからない。とはいえ、とにかく気になるし一度は行ってみたい街ですね(byわたし)。

 

ここに載っている建物たち、いちいち味わいがあるので見てください!

2015年に突如としてツイッター界隈で拡散した「スワトウ=廃墟」というイメージはここから始まったのです(たぶん)。

tozanchannel.blog.jp

 

これらの写真を見たあと、「スワトウに行きたい行きたい」と思っていたにも関わらず、5年が経ってしまいました。

その間に、かなり再開発が進められ、もう往時の姿は見られないようです。

しかし、ぜんぶが取り壊されたというわけではなく「修復」という線もありますから、やっぱり自分の目で確かめてくるしかありません。

 

高鉄(中国の新幹線)を使えば、広州からスワトウまで3時間半〜4時間ていどです。

日帰りもできますけど、1泊して朝の風景を見学するのも良さそうですね。

 

(画面はTrip.comの4月のある日の便)

f:id:kokeshiyamada:20190419112819p:plain

jp.trip.com

 

2. イノベーション都市「深セン」には1時間以内で行ける! 

最近、日本でもすっかりメジャーになった中国の先端都市「深セン」。

広州からなら、高鉄で最短36分、ちょい遅めの便でも2時間以内で行けます。

※広州には「広州」「広州東」「広州南」「広州北」など、駅名にバリエーションがありますからご注意ください。

 

(画面はTrip.comの4月のある日の便)

f:id:kokeshiyamada:20190419113018p:plain

しかも深セン行きなら、東海道新幹線かよ!? ぐらいの本数が出ております。

例:4月の午前8時台で13本

 

jp.trip.com

 

以上。

広州行きの激安チケットの購入を機に、ハイテンションでまとめた広州&近郊の見どころです。

チケットはいったんキャンセルしたものの、改めて買って行きます!

皆様も、これを参考に広州に飛んでみてください。

 

 

 

 【Amazonへのリンク】

 

「食は広州にあり」って本もあった!

食は広州に在り 改版 (中公文庫)
 

 

小ぶりで持ち歩きやすいタビトモシリーズ 

広州・桂林・ハイナン島 (タビトモ)

広州・桂林・ハイナン島 (タビトモ)

 

 

問屋街あるきも楽しそう。仕入れるか…?

 

【上海黄山散歩その2】お屋敷街の歴史的アパートメントで民泊する@Airbnb

上海で2泊したお部屋がサイコーだったので見てください!

すでにツイッターで見たひとも、もう一回見てください!

上海で民泊してみたい方のご参考にどうぞ(急に冷静)。 

Airbnbで割引になるリンクも貼っておきますね。

 

【目次】

  

 

1. 築90年のアパートメントを利用した趣あふれるお部屋

このお宿が自分好みであることは、Airbnbで予約した時点でわかっていたのです。

それでも実際に部屋にたどり着くと、「キャーー!」となってしまいました。

到着してすぐのツイートがこちら。

 

改めてご覧くださいませ。

大きく取られた窓から光がたっぷり入るのでございます。 

なんといっても素晴らしいのは、窓の木枠が古いまんまなんですよね。

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夜はシャンデリアが灯り、やや暗めのムーディさが醸し出されます。

このステキ空間で私がやったことといえば、ベッドに寝転がってツイッターを見るかKindleを読むか… ほかにやることないのかよ…ないんです。

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部屋の入り口側は、窓側とうってかわって生活感あふれるスペースとなっております。

中国のお宿でおなじみの電気ポットをはじめ、オーブントースター、食器、ミネラルウォーターなど一通り揃っております。

わたしは使ってませんが、ドラム式の洗濯機もありました。

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外観は、レンガの茶色がアクセントになった、かわいらしいデザイン。

このタイプの建物を「陕南邨」と呼ぶことをツイッターで教えてもらいました。

呼び名さえわかればしめたもの。

陕南邨と検索窓に打ち込めば、ステキなお屋敷の写真がどっさり出てきますよ。

なんなら陕南邨タイプの賃貸住宅も出てきますので、裕福な方はどうぞ。

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敷地内にある建物はすべて、こうした煉瓦造りの古いアパートメントでした。

駐車してあったお車群をチラ見したところ、私でも知っている高級ブランド車が視界に入りました。

なるほどなるほど……豊かな暮らしぶりのようです。

 

このお部屋のAirbnbへのリンクはこちら ↓ 

(予約されるときは、一番下の紹介リンクを踏んでからどうぞ。お得に泊まれます)

www.airbnb.jp

 

2. 建物が古いので水回りもそれなりに古いです

褒めるばっかりでもなんですから、ちょっと気になる点も挙げておきましょう。

何しろ建物自体が築90年なので、水回りもそれなりに古いです。

 

中でもトイレの配管の様子にびっくりしました。

OH! これは….…

このクラスのものが現役で働いていることに、むしろ感動を覚えたぐらいです。

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【注意!】

トイレの配管が詰まりやすいようなので、間違ってもトイレットペーパーを流さないように!(もともと中国のトイレは紙を流せませんが、ここでは特にご注意を)

 

洗面台とシャワー室も、それなりに古さは感じます。

とはいえ、ちゃんとお湯は出たのでご安心ください。

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3. 最寄駅は上海地鉄「常熟路」駅。周囲は閑静なお屋敷街

このアパートメントの周囲は、ほんとうに静かな静かな住宅街でして。

「えっ…わたしが知ってる中国とぜんぜん違うんですけど…」というぐらい喧騒とは縁のないエリアでした。

道の両側には街路樹が植えられており、きちんと手入れされておりました。

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レンガ造りの建物が並んでいて、整然としております。

中国でよく見るガチャガチャ感 ぜんぜん無し!(あれはあれで好きなんですけどね)

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お宿の近くにはバイオリン屋さんもあって、わたしの想像するお金持ちのイメージ通りすぎる…

そのことをツイートしたところ、近くに音楽学校があるゆえだと教えていただきました。(またしてもツイッター経由で勉強になりました)

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4. 最大5,088円OFFに!Airbnbを予約するならこのリンクから 

このお宿に泊まってみたいという方のために、

Airbnbの利用(初回のみ)が最大5,088円OFFになるリンクを貼っておきますね。

Airbnbでお宿or現地体験を予約しようと思われたは、このリンクを踏んでいただくと下記の特典を受けることができます。

  • 8,000円以上の宿泊予約が3,700円OFF 
  • 5,280円以上の体験が1,388円OFF 

www.airbnb.jp

あなた様がリンクを踏んでAirbnbをご利用いただいた後に、わたくしめにも最大2,850円分のクーポンが支給されるという仕組みになっております。

※「初回のみ」「8,000円以上の利用」などの条件がありますので、詳しくはリンク先をご覧くださいませ。

 

 

5. オマケ:こちらのお宿も気になっていますin上海 

実は、ご紹介したお宿を予約する前に目をつけていたのが、こちら。

ここもかなり気になるので次回の上海訪問時に泊まってみたいと思ってます。

 

上記のツイートはリンクが間違っていました。

正しくは、下記のリンクです。

ja.airbnb.com

 

 

【毎度おなじみ Amazonへのリンク】

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上海歴史ガイドマップ

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【上海黄山散歩その1】浦東空港発のリニア、時速430kmの便に乗るには?

2019年4月半ばに行ってきた上海&黄山の旅。

その体験の中から皆さまに役立ちそうなネタを少しずつ書いていきます。

(全8-9回予定)

まずは、上海の玄関口「浦東空港」から市街地に向かう上海磁浮ことマグレブことリニアモーターカーです。以下、マグレブと呼びます。

 

1. マグレブの乗り場はどこなのか?

これ、めっちゃわかりやすいんで。

行けばすぐにわかりますけど、一応写真を貼っておきますね。

「磁浮」マークの方向を目指して歩いてください。

なにげにロボットの顔みたいで可愛いです。

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2. 切符はどこで買う?いくら?

上記のマークに沿って進むと切符を買う窓口がありますので、すぐにわかります。

乗車賃は下記の通りです。

f:id:kokeshiyamada:20190417202540j:plain


普通席をまともに買うと片道50元ですが……。

この看板によると下記のお得ワザがあります。  

  • 当日の飛行機のチケットがあれば20%OFF(=普通席なら40元)
  • 上海の交通ICカードで払えば普通席40元 

 

さらに、こんなお得チケットもありました。

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マグレブ片道50元+地下鉄1日券18元が → なんと55元!

普通のチケットを買ったあとに、このポスターを見つけたんだけどね…

 

 

3. 最高時速430kmを体験できるのは、限られた時間帯のみ!

上海リニアの何が楽しいって、ぐんぐん加速するスピートが電光掲示板に表示されることです。

みるみる上昇する数字が楽しくて、ついつい撮ってしまいました。

(さすがに0kmからだと長くなるので、時速250kmから)

 

この動画を見るときは、気分を出すために「加速装置!」と言いながら奥歯を噛み締めてください。

youtu.be

301kmまでは順調に加速しましたね。

ん? あれ? 時速430km以上で走るという触れ込みはどうした?  

 

その疑問をいつものようにツイッターに投げかけると、答えを教えてもらいました。

マグレブは、430kmの最高時速を出してくれる時間帯と、控えめな速度しか出してくれない時間帯があるらしいのです。

なんだって〜????

 

答え:浦東空港発で時速430kmが体験できるのは、下記の時間帯のみ。

なかなか狭き門ですよね。

  • 午前9時02分〜10時47分
  • 午後3時02分〜3時47分

(下記の時刻表:上海マグレブの公式サイトより)

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www.smtdc.com

最高時速430kmを体験しようと思ったら、上記の時間帯を狙うしかないです。

早く空港に着き過ぎたら、食事をするなどして時間を調整してから乗り込みましょう。

 

4. オマケ:浦東空港でやること(ATMでの人民元の確保&地下鉄マップ入手)

 

クレカでのキャッシングは、中国工商銀行で日本語で OK

 

地下鉄の路線図は「中国語バージョン」をチョイスすべし

なので、日本語版ではなく、駅名が漢字表記でわかりやすい中国語版をチョイスしてください!  

この地下鉄路線図、3つ折りのコンパクトサイズでなかなか便利。

行きたい駅に印をつけて、常にバッグに入れておりました。

 

5. オマケ:上海の浦東空港虹橋空港の情報は公式サイトで! 

上海の2つの空港の情報は、公式サイトで確認できます。

日本語でも読めるので、中国語ができない方もご安心ください。 

http://www.shairport.com

 わたしは、このサイトで虹橋空港から浦東空港にバスで行く方法と、荷物預け場所のことを調べて助かりました。 

 

 

以上、上海リニアの430kmを体験する方法と、浦東空港ミニ知識でした。

 

 

 【毎度おなじみ Amazonへのリンク】今回はリニアモーターカー推しだよ!

リニアモーターカーへの挑戦

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ちょうでんどうリニア (でんしゃのひみつ)

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D02 地球の歩き方 上海 杭州 蘇州 2018~2019

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