こけし山田のゆるゆるブログ

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【雲南散歩2017】トンパ文字、瓦猫、バラ餅…私が決めた麗江の見どころ10選

2017年10月の後半、行ってきました雲南省世界遺産麗江古城

  

今回はタイトル通り!

私がこれだ!と思った麗江の見どころをご紹介しますよ。 

  

【目次】

 

1. なんだか可愛い、カラフルな象形文字トンパ文字

やはり麗江といえば、ナシ族(納西族)のトンパ文字は外せません。

街を歩けば、壁にも看板にも、道路の標識にまで、これでもかこれでもかと表示されています。

例のスローガンだって、この通りです。@忠義市場

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しかしながら、帰国後に読んだ本「西南シルクロード少数民族の旅」には、こんなふうに書いてありました。 

東巴文字を見たいと思うが、どこで見られるのか見当がつかない。そこで、掛け軸を売る店には東巴文字があるのではと探していると(中略)漢字の掛け軸はあるが東巴文字は見当たらない。

このあとの記述では、店のご主人が自分が書いた東巴文字の掛け軸を10本ほど抱えて出てきたことが記されています。

著者の川西正幸氏が麗江を旅行されたのは1987年と2000年。

その時点では今ほどトンパ文字は街にあふれていなかっのですね。

 

つまり、その後になって麗江の観光資源としてトンパ文字を活用することに決め、それがうまくいっているのですよね。

絵文字っぽくもあって、21世紀に生きるわたしたちと意外と親和性が高いのですねトンパ文字

語感もなんだかかわいいですよね。トンパって!

 

では、いろんなトンパ文字をどうぞ。

 

トンパ文字のある朝。

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トンパ文字初心者にありがたい、基本的な用語の一覧表。

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上記の写真の中から四季を表現する4文字をピックアップしてツイート。

 

 

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写真右下に見えるのは、水牛の角を扱うお店です。

麗江で牛といえば水牛なのでした。

水牛のお肉を食べられる飲食店もありましたが、行っておりません。

 

 

麗江古城内にあるお店の看板は、上からトンパ文字→漢字→アルファベットと表記するのが、一応ルールになっているようでした。

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しかし、この一番下はConvenience storeと書いた方が英語圏のひとに伝わると思うんだけど。ピンイン表記って誰にとってのニーズなんだろうか。

 

こちらの看板は、英語圏の方にも意味がわかりますね。

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こちらはちょっと変わり種。

漢字表記も、絵文字っぽくアレンジされておりますね。

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気になるお店だったのですが、何しろ閉まっていたので、何が売られているのか不明です。どなたか確かめて来てくださいまし。

 

このほかにもたくさんのトンパ文字を撮ってきたのですが、キリがないのでまた別の記事に分けて書くかも。書かないかも。

 

2. お口いっぱいにバラの香りがぷわん「鮮花餅」

古城内を歩いていると、あちこちから漂ってくるのがバラの香りです。

なぜお菓子屋さんの店頭に大量の花びらがあるのかといえば…

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お店で売られているパイ、中身がバラの花びらだったのです。

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作るとこを撮らせてもらったのですが、かなりの量の花びらを包み込んでいました。

この店で2個買って食べた後、しばらく自分の口から もわんもわん とバラの香りが漂っていました。

翌日にボディからバラの芳香が発生してもおかしくないな、と思いましたえ。

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私はたまたまこのお店で買いましたが、古城内には「こんなに店があって商売は成り立つのかな?」と心配になるぐらい、鮮花餅(バラ入りパイ)のお店があります。

 

バリエーションとして、ジャスミン入りもありました。

これは、翌日に別の店でバラ&ジャスミンを1個ずつ買ったときの袋です。

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この後に行った大理でも鮮花餅は売られていましたので、麗江というより雲南の名物のようです。 

麗江空港でも販売されていますので、古城であわてて買わなくても大丈夫ですよ。

 

※余談ですけど、中国語でバラって「玫瑰」なんですわ。

なんだか喧嘩が強そうな名前で意外なのですわ。

 

3. 石畳の道をガタガタと行き交う人力の三輪車

古城内の地面は、おもいっきり石畳です。

なので、移動はこうなります。

 

 今回の雲南旅では「可以拍照吗?(写真を撮ってもいいですか)」を駆使すると決めて、実際に駆使した結果です。

わたしを乗せて、ガタガタ道を漕いだり押したりして宿まで運んでくれたおいちゃんです。いうても、下手したらわたしよりかなり若いような気もしますけど。

快く被写体になっていただけて嬉しいですよ。

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なお、座席は白い部分です。ここに後ろ向きに座ります。

 

 

古城内は、道がガタガタのせいか観光客が多いせいか、自動車とバイクは見かけず、大活躍しているのが人力の三輪車や台車なのでした。

  

お父さんのお手伝いをするこの子があまりにも可愛いくて可愛くて。

なんども見返している写真です。

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このシーンもお気に入りです。

知り合いのおっちゃん同士がすれ違いざまにご挨拶。

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こういう、はみ出す勢いでこんもりと荷物を積んだ状態がたまらなく好きです。

(どんな嗜癖なんだよ)

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4. 屋根の上にちょこんといる守り神「瓦猫」

麗江古城を歩くときには、是非とも屋根の上を見ていってください。

ときどき、ちょこんと猫が立っているのですよ。

 

おわかりになるだろうか?

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猫の近くまで移動してズームしました。

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瓦と同じ素材でできたこの猫、その名もまんま「瓦猫」だそうです。

どうも雲南では魔よけとして屋根の上に置くらしく、大理でも見かけました。

 

瓦猫は、口を大きく開けていて牙が見える状態のものが多いです。

この写真が一番わかりやすいかな。

なにしろ屋根の上にいるので、できるだけ近寄って最大限にズームにしないと顔が鮮明に撮れません。 

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※このブログ記事に、雲南各地の瓦猫の分類が掲載されています。

ameblo.jp

 

この瓦猫、たまに赤いスカーフを巻いていたりします。

なんなら、おしゃれにストールをまとっているタイプもいました。

わたし、こんなに上手にストール巻けないよ…

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さらに、珍しいタイプも見つけました。

左は毛を逆立てた猫か? あるいはもはや犬かな?

右は中国でおなじみの獅子ですよね。シーサーとの類似性を感じます。

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 というように、麗江周辺には屋根に魔除けの動物がいますので、斜め上を見て歩いてくださいね。空もキレイですし。

 

5. 足元を地味に彩っている、小石と瓦の細工

麗江古城の南門に向かう道を歩くときには、足元にもご注目。

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 小石と瓦素材を組み合わせて、花柄などがあしらってあるのですよ。

この地域の少数民族 ナシ族の伝統的な手法なのかな? 

というのも、このあとに訪れたナシ族の村「白沙鎮」でも、こうした細工を見かけましたので。

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6. やたらに見かけるモフモフの大型犬

これまで中国のあちこちに行ってますが、麗江ほどモフモフした大型犬を多く見かけたことはありません。

そもそも、リードで繋がれていないワンコが大小問わずにめっちゃいるのです。

わたくし犬が苦手めなのですが、麗江のワンコたちはほんわかした雰囲気だったので、平気でした。みんなに愛されているんだね。

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しあわせとは … ↓ しあわせとは … ↓ しあわせとは … ↓

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 7. 古い瓦屋根にちんまり咲いている黄色い花

地味なのですが、わたくし的にはこれをトンパ文字の次に推したいぐらい! 

日本でいうマツバボタンの仲間がやたらと屋根の上に生えているのです。

古びた灰色の瓦に、小さな黄色い花が可憐に映えます。

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せっかく一眼レフを持っていったので、花にピントを合わせて撮るべし撮るべし。

しかしながら、どうしても瓦にピントが合ってしまう……。

違うんだ、そうじゃないんだ……。でも撮ったので載せます。

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8. 野菜乾物肉日用品ごっちゃりあるある忠義市場

どこに旅行しても、必ず訪れるのは地元のひと御用達の市場です。

麗江古城にございますのは、忠義市場。

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階段に座らせるかのように瓶をずらりと並べているのが、良いわ〜良いわ〜。

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こういう量り売りの栗屋さんにも支払い用のQRコードが置いてあるのが、いかにも現代の中国って感じでした。

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9. 石畳の両側にずらりと立ち並ぶ古い建物たち

ここまで肝心なことを書き忘れていました! 

麗江古城といえば、そもそも古い建物たちが見どころなのでした。

 

店がオープンする前、静かな朝の時間帯に散策するのがおすすめですよ。

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真ん中のザルを中心に切り取ったこの絵づらが、妙に気に入ってます。

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お空が青い青い麗江です。

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10. 徹底的に整備されたトイレ、ゴミ箱、観光案内

最後にまとめ的に書きますけど、本当に麗江古城の観光地化はすさまじいです。

完璧に整備されています。

中国といえば、どうしても日本と比べてトイレの清潔さや紙の無さが心配になるのですが、麗江古城の場合その心配はありません。(わたし基準による)

 

景観を邪魔しないようなゴミ箱もいたるところにあります。

これでは散らかしようもありません。(いや別に散らかしたくないけど)

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要所要所には方向案内やMAPがある上に、観光客が多い場所には案内人も配備。

道やトイレの場所を尋ねることができます。

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「ここまでやるのか」と感嘆しました!

 

 

というわけで駆け足で紹介した割にはけっこうな文字数と写真数になってしまいました。絞りきれない!っていうのが正直なところです。

 

うーん、雲南め。また行こうっと。

 

麗江古城から日帰りで行ける小さな街「白沙鎮」の記録は、こちらをご覧ください。 

www.kokeshiyamada.com

  

※現地でのツイートには、「#雲南散歩2017」とハッシュタグをつけています。

ここに載せてない小ネタもございますので、ご覧くださいまし。

 

辺境中国:新疆、チベット、雲南、東北部を行く

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西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫)

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