さてさて。極寒のハルビン散歩も4回めになりました。
今回は、私が大好きなハルビンの洋風近代建築の朽ち果てた姿を見ていただきましょう。
場所は、「老道外」と呼ばれるあたり。
2017年のハルビン旅行の際に気に入ったので、再訪した次第です。
2年の歳月を経て、残念なことに多くの古い建物が柵に囲まれ、取り壊し待ちになっていました。
古い建物好きな皆さま、廃墟好きな皆さま。
取り壊されてなくなる前に早く!早く!行ってください。
もう待ったなしです。
いつ無くなるかわからないので、在りし日の記録としてここに置いておきます。
【目次】
バスやタクシーで中華バロック街に行く方法
場所は、道外区の靖宇街と南头道街が交わるあたりです。
※头は「頭」のこと。日本語のガイドブックでは「南頭道街」という表記です。
バスで向かう場合は、高徳地図アプリに「靖宇街」「北三道街」「北七道街」などの地名を入れて、画面の指示に従ってバスに乗ってください。
いま試しに、ハルビン駅→上記の地名を入力したところ、バスで30分ぐらいで着くルートが出てきました。
タクシーで移動する場合は「老道外・中華巴洛克歴史文化区」と書いて見せると話が早いと思います。「老道外」だけでも通じるはず。
百度地図をうまく埋め込みきれなかったので、グーグルマップにしました(中国なのに……)
Laodaowaiとは老外道のことです。
壊される前に…見て…中華風のバロック建築群…
ハルビンといえば、100年前に建てられたロシア風の建物が美しく整備された中央大街がもっとも観光客で賑わうエリアです。
が、わたしが萌えるのは、老道外の中華バロック街!
廃墟好き、整備されすぎていない古い建物がお好きな方には、断然こちらをオススメします!
以下、膨大に撮った写真の中からいくつかご紹介します。
美しい状態で残っている現役の建物。
この建物は、しばらく残っていると思うので安心して見ていられます。
この建物は、リノベーションされて「Harbin Humble House」というホステルになっています。
2017年3月に泊まったところ、シンプルでスタイリッシュな内装、かつサービスも感じ良かったのでオススメです。
こちらは…ギリギリ現役か?それとも?? という綱渡り状態のもの。
以下は、手入れされていない状態と柵で囲まれていることから、廃墟だと思われます。
もう待ったなし!(言うの2回目)
だから、こういう状態の建物が好きな方は、早く!早く!
見に行ってください。(しつこい)
ていうか廃墟の写真が得意な方に、この建物群を記録に残しておいて欲しいと切に願っています。
きっと中国全土から廃墟好きのカメラマンが来ているかと思いますが、日本からも誰か行ってきてほしい……です。お願いします。
↑ 廃墟エリアでおなじみの「禁火」の旗。人が住んでないということですね。
柵も入れて撮ってみました。
付近は多くの建物が柵で囲まれており、廃墟に近寄れないよう対策されています。
中華バロック建築の特徴は、てっぺんにアクセント的な飾りが付いていることです。
いま勝手に「中華バロックのヘッドドレス」と名付けました。
ヘッドドレスとは…(Wikipediaより)
広義には頭部につける衣装・装身具全般のことである
ヘッドドレスのイメージ画像を見せたいので、Amazonのリンクを貼っておきます。(あくまで一例。)
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前に乗りましたが、サスペンションが効いてなくて、路面からの衝撃がモロに体を直撃してきました。
そのとき思いました。
「長時間乗っていると確実に腰がやられる…!」
この車に乗りっぱなしの運転手さんの腰の具合が心配になってしまいます。
いまにも崩れそうな廃墟と最新鋭ハイテクバス停が、1本の道を挟んだ両側にある。
骨董品、日用品、食べ物までなんでもありの蚤の市
このあたりの見どころとして、中華風バロック建築に加え、蚤の市もあります。
今年のハルビン旅行前にツイッターで「ハルビン」を検索したところ、こんなツイートがっっっ!!!!
中華バロック街で骨董市やってた!!毛皮やロシア帽もあるのが土地柄を感じさせますね。
— ジャナル (@8AGMx6qVf4Y7wpT) 2018年11月24日
三枚目はなんと纏足用シューズ…!
上海の靴店で一度だけ見たことありますが、ほんの少し前の時代に誰かが履いていた靴だと思うとやっぱり絶句してしまう。#2018ハルビンの旅 pic.twitter.com/h42RotPEpk
なにそれ? 超行きたい!
ジャナルさんがツイートしていた11月24日が土曜日であることを確かめ、わたしも土曜に行くことにしました。
(実際は毎日開催 or 土日開催かもしれませんけど、確信がないので同じ曜日を狙いました)
おなじみの赤い手帳とか、弾丸とか、石とかレコードとか……
なにか掘り出しものがありそうでいて、わたしには特に買うものがないラインナップ。
いかにも「美術品を売ってます」なお店もあれば、価値があるんだか無いんだか素人には知る由もない石ショップもあります。
家にあったモノを持ってきて並べた、アナログなメルカリみたいな店も…。
こういう脈絡のない品揃えに、いちばんそそられます。
ところでわたしがこの蚤の市を訪れたのは、2019年の1月半ば。
気温はバリバリ氷点下。
そんな寒い日に、路上に商品を並べて商売するって…
ぜったい足元から冷気がしんしんと体に立ち上ってきますよね。
大丈夫かな? お年を召した方が多いようだが……
と店主の体の冷え具合が心配になってくるのでした。
整備された観光エリアもあり、トイレや食事も安心
このあたりは、実は取り壊し待ちの廃墟のみならず、ビシッと整備された観光エリア「老道外・中華巴洛克歴史文化区」もあります。
(※実をいうと、わたしはどの範囲を老道外・中華巴洛克歴史文化区と呼ぶのか、よくわかっていません)
巴洛克(bā luò kè)とは、バロック(伊: barocco, 仏: baroque 英: baroque, 独: Barock)に漢字をあてた表現ですね。
毎度のことながら、外来語を漢字に置き換える力技に感嘆します。
まあ、外来語を無理くりカタカナに当てはめる日本語も大概ですけど。
(本題に戻ろう!)
上の項目で触れた蚤の市が開催されているのは、「老道外・中華巴洛克歴史文化区」のあたりです。
なので、歴史文化区の小綺麗な施設でトイレを借りたり、小洒落たお店でお茶や食事をすることもできますので安心です。
あの。
ほんとにしつこいんですけど、古い建物がお好きな方は、早く見に行ってくださいね。朽ち果て寸前の味わい深い建物群は、どう考えても取り壊される運命です。
中国は決断したら、実行が早いですし。
写真で見てもわかるように、中にはかなり傷んでいる建物もあるので、見学時には十分に気をつけてくださいませ。
あと。わたしが言うのもおかしな話ですけど、柵の中に入るとかルールを破るのは無しで!お願いしますよ。
わたしも暖かい時期に、また行ってみたいと思います。
なにしろ今回は寒さのあまり、スマホを持つ手が凍えて体も芯から冷えてしまったので、満足いくまで見ることができなかったので。
次の訪問時は、どんなふうに変化をしているんでしょうかね。
ハルビンのあれこれをまとめた回はこちら。
中国旅行全般についての注意点などはこちら。
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