こけし山田のゆるゆるブログ

横浜在住おばちゃんの旅行の記録などなど 

スイーツ天国トルコで食べた5つの至宝 〜ロクム,カダイフ,キュネフェetc.

トルコがスイーツ天国だということはうっすら知っておりましたが、現地でようやく実感できました。行ったのは2019年6月。 

イスタンブールのあちこちにあるカフェが、トルコ菓子の美しいルックスでわたしを誘ってくるのでした。

誘惑にするっと負けてトルコ旅行中に5種類食べたのでご報告します。

とにかくとにかく、トルコは甘いもん好きの天国どすえ〜

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【目次】

  

色とりどりの誘惑ロクム。別名「トルコの悦び」 

トルコを代表する菓子ロクムに出会ったのは、イスタンブール観光初日のこと。

旧市街を代表する観光地アヤ・ソフィアに向かっていたところ、あまりにも見事なお菓子の盛り付けがガラス越しに見えたのです。

色とりどりのロクムが山のように盛り付けられており、ガラスにへばりつく勢いで見入ってしまいます。

そして足を踏み入れるやお店の人と速攻目が合って試食を勧められ、あれよあれよという間に席についたのでした。

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なにしろ種類が多いっ。どないせいちゅうねん この選択肢。

どうせならいろんな種類を少しずつ食べたいですよね、ね。

私はトルコ語ができませんし、よしんば英語で説明してくれたとしてもたぶん意味がわからないので、見た目で選ぶしかありません。

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これね。どんなに決断力があるひとでも、かなり迷うと思われますよ。

 

膨大なバリエーションの中から、わたしはこの3つをチョイス。

棒状のものはカットして出してくれます。

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冒頭でも述べたように、このお菓子の名はトルコ語でロクム(lokum)。

英語ではターキッシュ・ディライトTurkish delight=トルコの悦び)と呼ばれています。

 

むちむちした弾力があって、噛むとねっちりと歯にまとわりついてきます。

こ、これは…! 初めて食べたけど、知ってるぞ。

そのとき私が咄嗟に思い浮かべたのは求肥(ぎゅうひ)です。

Wikipediaを見ると「日本のゆべしに似ている」とあって、確かに確かに!

ようするに、日本から遠く離れたトルコの伝統菓子が、私たちにとって馴染みの食感だということです。

 

お味は、どれをチョイスするかによって違ってきますよ。

写真のピンクのクロムは、濃厚なバラの味がしましたっ。

私がベストは、ピスタチオが混じっているロクムです。

いうても3つしか食べてませんからね。

全種類制覇するならトルコに1ヶ月とか滞在するしかないでしょう。

 

さて。このお店で「!!!!」と感激したのがアップルティー

メニューに英語で「Apple tea」と書いてあったので、今までの経験からリンゴの香りをつけた紅茶が出てくるかと思いきや……

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違うのです違うのです。乾燥させたリンゴのお茶なのでした。

そのときの感激ツイートがこちら。 

このアップルティーは、小さな商店に箱入りで売っていたり、お土産屋さんで量り売りしています。

私はトルコ最終日に、粒が細かいタイプを500g買いました。

 

カフェのインテリアはこんな感じ。

このお店に限らず、イスタンブールにあるカフェは競争が激しいのか、各店がしのぎを削ってお菓子のディスプレイにもインテリアにも力を入れています。

(ところでしのぎってなあに?)

なので、食べるにしろ過ごすにしろ撮るにしろ、ハイレベルなものが期待できますよ。

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猫好きおじさんのカフェでバクラバ似の巨大パイ

ロクムの誘惑に負けて、アヤ・ソフィアにたどり着けなかった翌日のこと。

今度はトプカピ宮殿に行く途中で、別のトルコ菓子に負けました。

 

だってさ、だってさ。道沿いでこんなの見せられたら、ナッツ好きとしては見過ごすわけにはいかない。

ひと目で「この店のイチ押しはコレなんだな」ってわかるよね。

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ちょっとした鈍器みたいなこいつも気になりましたけどね。

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もちろん、バクラバ(右側2段目)や鳥の巣みたいなスイーツ(名前知らず)もあるのでした。

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店頭の巨大パイに惹かれてひょいと中を覗くと、ヒゲのおいちゃんが子猫と遊んでいました。

ちょ!  猫よりむしろ、おいちゃんがチャーミングすぎでしょ。

好感度高すぎて、するするっと入店。

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テーブル席の奥へ進むと、お座敷もあるのでした。

やった!もちろんお座敷をチョイスですよ。

こんなところにも東西が融合したトルコの文化を感じるのでした。

 

絨毯に座ると、さきほどの子猫が「かまってニャ〜(意訳)」とまとわりついてきます。

むぎゃ〜 かわいいかわいいかわいい〜〜

しかしながら、猫の爪が靴下を通り越して肌に触れた瞬間…

ぎゃっ! 狂犬病ワクチンは打ってるけど、猫も油断できません。

やばいやばいやばい…!

とおいちゃんに助けを求めると、引き離してくれました。

 

ところで、この座敷席。

隅っこで男性スタッフが熟睡中だったんですよね。

私がそばに来た程度ではピクリともせず、子猫の鳴き声にも無反応。

すごいよ熟睡だよ。無防備に寝ているひとを見るとこっちまで和んでしまいます。

日本の客商売も、こんぐらいゆるゆるでもいいんじゃないでしょうかね。

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は! 肝心のスイーツの話は… 今からですよ。

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は〜い!

ピスタチオ好きな方、注目〜〜!!

大小ランダムに砕いたピスタチオがぎっしり入っております。

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ナッツと糖分の凶暴なハーモニー。言い換えればカロリー&カロリー。

美味くないわけないのでございます。

原材料はほとんどバクラバと同じだと思うのですが、シロップ漬けじゃないから、そこまで甘くないのでした。(とはいえ十分に甘いです)

いま思い出すだけでも、唾が出てきます。 

 

このお店ではピスタチオのパイ(名前知らず)を注文しましたが、店内には大量のロクムが置いてありまして。

帰り際に見ていたら、おいちゃんが手袋をはめてお客さんが選んだロクムをケースに詰めていました。(猫と遊んでたけど、衛生面はちゃんとしてて安心)

 

とにかく、イスタンブールを歩けばトルコ菓子をいただけるカフェに何回も遭遇しますので、 気になったところにささっと入っちゃってください。

てか、まずイスタンブール行きのチケットを買ってください。

 

 

庶民派カフェならお茶&カダイフが脅威の140円

上記2つのお店は観光客が多い旧市街エリアにあり、お菓子とお茶で20リラぐらいだったと記憶しております。

それでも激安なんですけど、エリアを変えるともっと安くなるのですね。

バザールを出て適当に歩いていると大阪の道具屋筋みたいな東京の合羽橋みたいなエリアに出ます。

もはや観光客はほとんど歩いておらず、従ってお値段も7リラ(140円以下)とかいう恐ろしいことになるんです。

カダイフというお菓子を皿に盛ってくれて、お茶とセットでこのお値段です。

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このお菓子は、カダイフ・タトゥルス(Kadayıf tatlısı)という名前。

小麦粉を細い麺状にしたものをカダイフと呼び、カダイフで作ったお菓子が「カダイフ・タトゥルス」と呼ぶらしいです。

トルコにいる間は、名前がわからくて「バクラバみたいなやつ」と認識していました。実際、形状はバクラバと違いますが、原料はだいたい同じと思われ。

てらてらと光るほどにシロップが染み込んでいます。

甘さは…推して知るべし!

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 「甘すぎなくて美味しい」とか舐めたこと言ってんじゃねえ!

スイーツは甘くてなんぼなんだよ!

(と、このお菓子の気持ちを勝手に代弁)

 

よって、合わせるチャイは無糖でいただくのがちょうどいいのですが、現地のひとは砂糖を入れて飲んだりしていますからね。

ちょっと、怖いですね。糖分の摂りすぎです。

わたくし、日本にいるときは砂糖の摂取量は気にしませんけど、トルコではちょっと気をつけた方がいいなと思いました。

 

このカフェの席から、地元のひとが行き交う様子をぼけ〜っとただ眺めるのが楽しくてですね。しばらく座っていました。

でも、こういう被写体が視界に入ると、早撃ガンマン並みの(見たことないけど)スピードでシュッとスマホを取り出して撮っちゃうのでした。

運ばれているのはトルコ名物のごまパン「シミット(Simit)」です。 

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大衆食堂ロカンタでデザートに巨大プディング 

さて。トルコ滞在も終わり近づき、「そういえば食べてなかった!」とロカンタでの食事にあわててプラスしたのが、プディングです。

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お米を使ったなめらかなプディング

焼き色の部分はちょっと香ばしくて、どっさりかけられた砕いたナッツの噛みごたえがたまりません。

するするっと胃に入っていくプディングと、対する抵抗勢力のナッツ(⇦我ながら何を言ってるのかわからない)。

いい!いい!  この組み合わせ!

しかしながらですね。

テーブルに乗せられた瞬間に思ったけど、いかんせん量が多すぎるのです。

ちょっと写真ではわかりにくいかと思いますけど。

これね、日本の小洒落たカフェだったら3分の1の量で出てきて、コーヒーと合わせて864円しますね。知らんけど。

いっそ日本のコンビニで小ぶりサイズで売って欲しいなこれは。

 

 

のび〜るのはアイスだけじゃない。チーズ入りキュネフェ

トルコ菓子のご紹介も最後になりました。

トルコ最終日にホテルに荷物を預け、「もうやることねえなあ」と時間つぶしに入ったカフェでオーダーしたスイーツです。

その名は「キュネフェ(Künefe )」。

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当時のツイートがこちら。

 

このキュネフェも、 同じくカダイフ(極細麺)が使われておりますね。

⇩ 鳥の巣みたいなお菓子、鈍器みたいなお菓子も周りはカダイフですね。

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どうやらトルコ菓子界隈で、この極細麺が大活躍している模様です。

 

 

キュネフェを食べたのは、トルコ滞在最終日にしてイスタンブール市長選挙の前日の6月22日。

わたしがチーズの伸びと格闘していたときカフェの2階から選挙カーが見えました。

この方、滞在中にポスターをやたらに見かけたので(資金に余裕のある)有力候補だと思われます。

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今後キュネフェを食べることになれば、自動的にこの議員さんの顔が思い浮かぶのでしょう。

みなさんにも、その条件反射のネタをおすそ分けしておきます。

 

 

【まとめ】

甘さとカロリーに一切の容赦なし。

甘いもんは甘いんじゃ!という割り切りが潔いトルコのスイーツ軍団。

しつこく言うけど、ほんとに甘いからね。

合わせるなら無糖のチャイにすることを断然おすすめします。

 

わたしがリピートしたいと思ったのは、ロクムとピスタチオのパイ。

プディングはプチサイズを所望します。 

ちなみにロクムは、イスタンブール空港でどっさり売られていましたよ。 

 

日本でもAmazonで買えるバクラバ&ロクム 

なんと! トルコまで行かなくても、バクラヴァが普通にAmazonで販売されていました。

こういう詰め合わせセットなら、お友達数人と集ってワイワイ楽しめそうですよ。

リンク先に飛ぶと、もっと少なめの箱とか、お手頃なバクラバも出てきます。

 

冒頭で紹介したターキッシュ・ディライトこと「ロクム」もAmazonで買えちゃいます。

 

これからトルコ旅行に行かれる方へ。

コロナ禍後に発行された2024年版のガイドブックを貼っておきますね。