前回に引き続き、個人手配でマチュピチュに行く方法の後編です。
今回は、クスコからマチュピチュ遺跡に行くまでの行程や注意点をご紹介します。
「あまり体力がない」「お金と時間にやや余裕がある」方向けの方法です。
2019年GWの旅行経験をもとにした情報を置いておきますね。
※あくまで「私はこうしたよ」という話ですので、別の方法は別の方のブログなどでご覧くださいませ。
【目次】
- 1. 前提:クスコ〜マチュピチュへの道のりの図解
- 2. クスコの空港からオリャンタイタンボへの移動
- 3. オリャンタイタンボに滞在してから、列車でマチュピチュ村へ
- 4. マチュピチュ村に到着〜遺跡行きのバスのチケットを買う
- 5. マチュピチュ村での滞在
- 6. マチュピチュ遺跡に行く当日の手順
- 7. マチュピチュ村からオリャンタイタンボを経由しクスコまで戻る
1. 前提:クスコ〜マチュピチュへの道のりの図解
クスコからオリャンタイタンボを経由してマチュピチュ村に入りマチュピチュ遺跡に行く。という行程を図解してみました。
パソコンで図を描く方法がわからないので、手描きで失礼します。
描き方をマスターしたら差し替えます。
この図を見ながら、以降の項目を読んでいただくとわかりやすいです。
なお記憶が怪しい部分は「?」と書いています。
2. クスコの空港からオリャンタイタンボへの移動
私は、クスコ観光は旅の後半に楽しむ予定にしていたので、クスコの空港に到着するや否や、オリャンタイタンボへ向かいました。
2-1. クスコの空港からコレクティーボ乗り場へ
まず、空港の外に待機しているタクシーに「オリャンタイタンボにコレクティーボで行きたい」旨を伝えます。
スペイン語ができなくても「オリャンタイタンボ」「コレクティーボ」の2つの単語を言えば伝わりました。
お値段は30ソル。
おそらく地元の相場より高いと思いますが、それは良しとしましょう。
[コレクティーボとは? 乗る時の注意]
お客さんが集まったら発車する乗り合いバンです。
運転手さんは、なるべく多くの乗客を詰め込もうとします。
なので、キャリーケースを持ち込んで乗るのはなかなか困難です。
とはいえ、地元の人も大荷物を抱えていたりしますので、根性で乗り込みましょう。
バンによっては、荷物を後ろに乗せたり車の上に乗せたりします。
2-2. コレクティーボでウルバンバ経由〜オリャンタイタンボへ
コレクティーボ乗り場には、複数の乗り合いバンが停車しています。
おじさんが「オリャンタイタンボ? ウルバンバ?」などと声を掛けてきますので、
「オリャンタイタンボ」に行きたい旨を伝えます。
私が乗ろうとしたコレクティーボは、運転手のおじさんがジェスチャーで「ウルバンバを経由してオリャンタイタンボに行くよ」と言っていて、了解して乗車しました。
ほかの方のブログによると、クスコからオリャンタイタンボに直行する便もあるようです。
ウルバンバのコレクティーボ停車場で降りて、6-7ソル(記憶があいまい)を支払いました。
コレクティーボの停車場には椅子や売店があったので、少し休憩。
別のおじさんに「オリャンタイタンボ」と伝え、再びコレクティーボに乗りました。
私の席の隣には、色鮮やかな民族衣装を着たおばあさんが2人。
ぎゅうぎゅう状態で揺られながら「ああ本当にペルーに来たんだなあ」と感慨にふけりました。
コレクティーボの料金は、クスコ〜オリャンタイタンボまで合計15ソル程度でした。
3. オリャンタイタンボに滞在してから、列車でマチュピチュ村へ
クスコの空港から、その日のうちにオリャンタイタンボに到着。
マチュピチュ行き列車の時間にもよりますが、私はオリャンタイタンボに1泊しました。気持ちに余裕を持たせるためです。
翌朝、お宿をチェックアウトして駅に向かいました。
石畳のガタガタ道をキャリーを引きながら歩くのはしんどいので、三輪タクシーを使いました。
三輪タクシーは広場の周りにいっぱい待機しています。
声をかけて「エスタシオン(駅)」と伝えましょう。
(キャリーケースを引いていると、おそらく向こうから声がかかるはず)
私は、広場付近から駅まで3ソル払いました。
地元の人は1ソルで乗っているようですが、自分は観光客だし多少高くてもいいかな、と。3ソルでも100円ちょいですからね。
ここから列車の話になります。
これはペルーレイルのチケットです。(以下、ペルーレイルの話です)
赤い丸で囲んでいる時間は、実は「集合時間」です。
下に小さな文字で「この時間に駅に来い。さもないと乗れないぞ」的なことが書いてあります。
実際の発車時間は、その上に小さな文字で書いてあります。
なので、デカい字の時間に駅に着けば大丈夫です(出発はその30分後)。
とはいえ、律儀に11時22分前に駅に着いたものの特に点呼があるわけではなく、駅でボーッと待っているだけでした。
なお、駅にはトイレと軽食が食べられるカフェがあります。
ひたすら待って、自分の予約した列車がきたら乗り込みましょう。
列車は「ペルーレイル」「インカレイル」の2種類がありますので、お間違えなきよう。
ペルーレイルの列車が駅に入ってくる様子(おそらくビスタドームの車両)
[マチュピチュ行き列車に乗せられる荷物のサイズ]
ペルーに行く前に調べたところ、マチュピチュ行きの列車には大きな荷物は乗せられないという話が出てきました。
私が使っていたのは、機内持ち込みサイズのキャリー。
これが積み込めるかどうか若干ドキドキしたのですが、OKでした!
ほかの方の荷物を見ても、せいぜいそのサイズのキャリーかバックパック。
空港で見るような巨大なキャリーケースを積み込んでいる人は見かけまんでした。
なので、なんらかの規制があるのだと思います。(確信なくてごめん)
大きな荷物がある場合は、オリャンタイタンボかクスコに預けてくることになるようです。
この方の口コミもご参考に。
4. マチュピチュ村に到着〜遺跡行きのバスのチケットを買う
マチュピチュ村の駅に着いたら、お宿へ。
チェックインしたら、翌日に乗るマチュピチュ行きのバスチケットを買いに行きましょう。買うときにはパスポートが必要です。
なんとバスチケットには本人の名前&パスポート番号が記載されます。
中国人もびっくりの実名制バスチケットです。これは転売できませんね。
バスチケットは、マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡の入り口まで往復24ドル。
ソルでも買うことができます。
バスチケット売り場は、川を挟んでお土産ショップエリアの向かい側にあります。
バスに乗れば、マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡の入口まで約30分です。
歩ける体力がある人は歩くことも可能かとは思いますが、バスでも30分かかる上り坂を歩くのは、よほどの猛者でない限り無理でしょう。
第一、肝心のマチュピチュ遺跡に着くまでに体力を使い果たしてしまうので、おすすめしません。
そもそも歩いて登ろうなどという人は、ほとんどいませんでした。
(でも、たまにバスが走る山道を歩いている観光客がいるので驚きます)
片道だけ買って、帰りは遺跡から村まで歩いて降りて来るのはアリかもしれません。(これもかなりの体力勝負だと思いますが、ちらほら見かけました)
5. マチュピチュ村での滞在
マチュピチュ村は、マチュピチュ観光の拠点だけあって、観光客向けの飲食店やお土産屋さん、両替屋さんなどが一通りが揃っています。
私が泊まった宿では、翌日の6時にマチュピチュ遺跡に入場することを伝えると、「じゃあ朝食はお弁当を用意するね」的なことを英語で言われました。
さすが、マチュピチュ観光で成り立っている村。話が早いです。
[マチュピチュ村の初代村長は、なんと日本人&温泉もあるよ]
なんと!マチュピチュ村の初代村長は、日本からペルーに移民した野内与吉氏。
わたしはこのことをマチュピチュ村滞在中にツイッターで教えてもらいました。
そしてググったところ、こんな記事が出てきました。
それが関係しているのかどうかわかりませんが、マチュピチュ村に到着したときに「まるで日本の温泉地みたいだな」と思ったのです。
初めて来たのに既視感がある。
— こけし山田 (@kokeshiyamada) 2019年4月27日
なんだか日本の温泉地もこんなとこあるよね。川の両側にお宿が並んでて…
@マチュピチュ村#ペルー散歩2019 pic.twitter.com/KfikiRTGgz
そして実際に、マチュピチュ村には、その初代村長が引いてきた温泉がある!らしいのです。わたしは行ってないので、ほかの方の記事を貼っておきますね。
6. マチュピチュ遺跡に行く当日の手順
朝6時にマチュピチュに入場するチケットを買っていたので、バスの時間を逆算して5時頃にバス乗り場へ。
(みなさんは、各自のチケットの時間に応じて調整してください)
宿でお弁当の袋をピックアップして向かいました。
朝5時の時点で、バス乗り場には行列ができていました。
並んでいる時間がヒマなので、この行列の中で朝ごはんを食べました。
5時半頃にバスに乗り込み、6時にはマチュピチュ遺跡の入口へ。
遺跡の中にはトイレはないので、入口横にあるトイレで水分&固形分を出し切っちゃいましょう。料金は2ソルです。
お水を買い忘れた人は、トイレ横にある自販機で買うこともできます。
入口でチケットとパスポートを見せて入場します。
例:マチュピチュ遺跡+ワイナピチュ山に朝6時に入場できるチケットです。
買ったチケットが「ワイナピチュ山」なのか「マチュピチュ山」なのかによって、途中で道が分かれますので、それに沿って歩きます。
案内板がありますし、スタッフさんが教えてくれたりもします。
あとは… ひたすらマチュピチュを満喫!!!!!!
満喫!!!!!だって日本からはるばるやってきたんだもん!!!!
マチュピチュ1日目[ワイナピチュ山から見た景色]
めっちゃリャマもいます。
人間をぜんぜん怖がってないので、近い近い近い!!!
獣の匂いが生々しく漂ってくるほど近くに寄ることができます。
マチュピチュ山の方は、より高い位置から遺跡全体を眺めることができます。
バスが登ってきたジグザグ道もクッキリと見えてしまいます。
マチュピチュ山から下る途中で、いきなり登場のリャマ。
頭まで写真に入りきれないぐらい、近い近い近いんです……
途中には、こんな岩もにょっきり。
もし東アジアにこういう岩があったら、石仏彫ってそう
— こけし山田 (@kokeshiyamada) 2019年4月29日
@マチュピチュ山#ペルー散歩2019 pic.twitter.com/fxgXr6C8Mu
【注意!】突然の雨に備えて雨具の用意を
マチュピチュ1日目は、途中から雨が降ってきました。
小雨だったので撥水加工のパーカでしのぎましたが、もっと激しい場合は厳しかったでしょう。やはりレインコートは必要ですね。
傘を使っている人もいましたが、傘の金属部分がぶつかると遺跡が傷みますし、片手がふさがるのでおすすめしません。
なお、ワイナピチュ側には雨宿りできる簡易的な小屋がありました。
[マチュピチュ遺跡の見学のめやす時間]
こればっかりは個人差が大きいことを承知しつつも、わたしの体験を。
⚫︎1日目:マチュピチュ遺跡+ワイナピチュ山:
朝6時に入場してワイナピチュ山から霧のかかる遺跡を眺めたり、石造りの遺跡を見てまわっているうちに小雨が降ってきたので、小屋に避難。そこで見学を打ち切って、バスでマチュピチュ村に戻ったら10時30分くらいでした。雨が降らなくても、午前中には村に戻っていたと思います。
⚫︎2日目:ワイナピチュ山に登り遺跡を眺める:
朝8時に入場してワイナピチュ山の方向に歩く。しんどいのでときどき休憩を挟みつつ、「太陽の門」まで登山。ヘトヘトになったので、ワイナピチュ山の頂上は目指さずに、ゆるゆると下山しました。前日に遺跡部分は見たのでスルーして、バスで村に戻ったのが11時半です。
7. マチュピチュ村からオリャンタイタンボを経由しクスコまで戻る
行きと逆の行程ですので、それを繰り返せば良いです。
あえて書くとすれば…
オリャンタイタンボからクスコへはコレクティーボを使うつもりでしたが、運転手さんに声をかけられて相乗りタクシーに乗りました。
4人で乗って1人15ソル!
え…… 行きのコレクティーボよりも快適で、お値段は変わらないんですけど。
こんなふうに、相乗りタクシーがうまく見つかればラッキーってことですね。
以上。
クスコに到着してからマチュピチュ遺跡を観覧するまでの手順でした。
これはあくまでも、「私はこうしたよ〜」という方法なので、ほかにもやり方はあると思いまする。一例としてご覧くださいね。(逃げの一文)
マチュピチュに行く準備、日本でやっておくことはこちら。
ペルー旅行の全般的な注意点などは、こちらを。
高山病対策についてはこちらをご覧ください。
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