西塘は、上海から日帰りできる人気の観光地です。
いわゆる水郷古鎮と呼ばれる街で、水辺に古い建物がずらりと立ち並んでおります。
水辺をそぞろ歩きながらお買い物したり、お茶したり、はたまた夜は大音量が響くディスコで踊ってみたりと、割となんでもアリのところ。
わたくしがオススメするのは、1泊以上して、人の少ない朝に散策することです。
という前提のもと、2017年6月18日(日)19日(月)、上海から西塘(シータン)に1泊旅行してきた際の模様をお届けします。
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【目次】
- 1. 鉄道で「上海南」駅から「嘉善」駅へ
- 2. 嘉善駅からバスで西塘へ行く方法
- 3. 入場券を購入し、西塘の観光エリアに入る
- 4. バリバリ写真映えする西塘の夜景
- 5. 静かに散策するなら、だんぜん朝がおすすめ
- 6. 西塘を観光する際の注意!!!(私の失敗)
- 7. 西塘から上海への戻り方(長距離バスを使う場合)
1. 鉄道で「上海南」駅から「嘉善」駅へ
まずは、地下鉄1号線(赤い線)で「上海南」站へ。
鉄道駅に移動し、「上海南→嘉善」の切符を買います。
午前10時すぎに駅に着きましたが、確保できたのは、12時01分の切符でした。
空調ありの「硬座」が12.5元。
乗りたい時間が決まっていたら、前日に買っておくなどした方が確実だと思います。
例によって、「土地はいくらでもありまっせ」といわんばかりの広大な中国の鉄道駅。
ヌケ感があって、まるで空港みたいです。
上海南駅で2時間ほど時間をつぶすハメになったので、買っておいた大油桃を食べてみたり、売店でお菓子を買ってみたり。
中国の鉄道駅ではお湯が使いたい放題ですので、カップ麺をすすっている人をよく見ます。
「駅でカップ麺」「車内でカップ麺」ができるようになった時、中国旅行者として1人前と言えるでしょう。
この列車で上海南→嘉善に向かいます。
そういえば中国には何度も行きましたが、高鉄(=中国新幹線)以外の列車は初めてかも。
中国の「硬座」は、旅行記やひと様のツイートを見る限り相当しんどいらしく、心配していましたが、ぜんぜん大丈夫。ぜんぜん硬くない。
いたって普通の列車した。
きっと、列車の区間や乗客密度によって快適度数が違うのでしょうね。
向かい合わせで4人掛けになっており、窓際のミニテーブルには金属製のバットが置かれています。
ひまわりの種の殻などを入れるゴミ入れかな?
わずか50分の乗車だったせいか、使っている人を見ることはありませんでした。
なお、乗車している間に、各種サウンドが多重奏で聞こえてくるのが、いかにも中国でした。
中国の列車内で聞こえる音
— こけし山田 (@kokeshiyamada) 2017年6月18日
↓
●車内のBGM
●車内放送
●物売りの人のアピール
●生声のおしゃべり
●スマホでの通話
●スマホで音を出しながらコンテンツ視聴
心頭を滅却して全てを右から左に聞き流す。#魔都探宝 pic.twitter.com/obYkf3ZMAy
2. 嘉善駅からバスで西塘へ行く方法
列車で約50分ほど走って、嘉善駅に到着。
駅を出てちょっと歩くと、バス停があります。
K210が西塘に停まるバスなので、これに乗ります。
25〜40分間隔で来ると書いてありますね。
料金はわずか2元(1元=約16円 ※旅行当時のレートと料金です)。
いつもながら、中国の公共交通機関の激安ぶりには驚かされます。
何回も乗っているのに、そのたびに「安!」と感嘆してしまうのです。
路線バスで走ること約20分、「西塘汽車站」で下車します。
ちょっとしたバスセンターみたいなところです。
付近に食堂が数軒あったので、観光エリアに入場する前に昼ごはんをいただきました。
観光エリアの駐車場付近まで来たところで、おなじみの緑のマークが見えてきてしまいました。
またアレか…。中国の観光地には必ずあるアレか……。
まあ現地の物価調査と称して、入店しちゃうんだけどね。スターバックス。
このスタバで飲んだ紅茶が1杯22元、その前に食べた水餃子が1皿12元ですよ。
この比較、中国や東南アジアでよくやるのですが、庶民的な店 VS. スタバの価格差がすごい。
3. 入場券を購入し、西塘の観光エリアに入る
西塘の観光エリアに入るには、チケットを買う必要があります。
大人1枚 100元で1日有効です(※旅行当時の料金です)。
ただし、私が入場したのは午後2時以降だったので、翌日も有効の券のようでした。
と、とにかく早く宿を決めてしまって、肩から荷物を降ろしたい……
しかし川沿いに宿がありすぎ、かつ空室もありすぎで、なかなか「ここだ!」と決意できないのでした。選択肢が多すぎるのは、かえって不便ですね。
(空き部屋のある宿の看板例)
ようやく入ったお宿で部屋の中を見せてもらいます。
1階のバルコニー無しの部屋が180元。
バルコニーでお茶が飲める部屋は360元。
イマイチな部屋と抜群にイイ部屋を紹介して高い方を勧めてくる不動産屋みたいな手法です。
せっかくだから、やっぱバルコニー付きを選んじゃうよね。
10元値切って350元になりました。
ベッドにごろごろしながら眺める、向こう岸の景色。
お茶っ葉は、缶ごと提供されました。
結局、お茶を飲む時間を作れずじまいだったのですが、皆様はぜひとも川辺でお茶を楽しんでくださいませ。
バルコニーから川辺を眺めると、いかにも水郷古鎮らしい風景が眼前に広がっております。
しかしこのとき、「カラオケ屋の店内なのかよ」ってぐらいのサウンドが辺り一帯に鳴り響いておりました。
目に入る景色と耳から入ってくる音のギャップが実に酷(cool)です。
なお、ここは日曜の中国の観光地ですから、反対方向を見ると人出がたいへんなことになっています。
4. バリバリ写真映えする西塘の夜景
夜は色とりどりにライトアップされるので、シャッターチャンス!!
さあ、インスタ映えする写真の出来上がりですよ。
30元でお船に乗ることもできます。
宿にいたときに体にズンドコ響いてきたサウンドの震源は、ここでした。
通称「バーストリート」です。
外に音が漏れまくりのディスコが乱立しています。
なにしろ地下でもないし、ビルの1室でもありません。
古いつくりの建物の1階なうえ、このように入り口はフルオープン。
漏れる、などという生易しいサウンドではないのです。
左の中華風の建物が、ディスコなのですよ。
5. 静かに散策するなら、だんぜん朝がおすすめ
朝、上と同じ建物の前に来てみました。
「あんた誰?」っていうぐらい雰囲気が違うんですけど。
西塘でいちばん面白かったのは、この夜と朝のギャップです。
翌日は、朝ごはんを食べる前に路地を散歩することにしました。
(※この写真は、前日に撮ったものです)
西塘の必見スポット「石皮弄」。
この路地がいちばん狭いんだそうです。
この狭さ、おわかりいただけるだろうか。
アクション映画だと、両手&両足を使って壁の上によじ登る例の動きが発動されるのではないだろうか。
奥までずんずん進むと、あ!
ユースホステルがあるじゃないですか。
こんだけ路地の奥なら、あのディスコサウンドから逃れられるじゃないかな。
次はここに泊まってみたいと思った次第です。
6. 西塘を観光する際の注意!!!(私の失敗)
ここで、私のやらかした失敗をご紹介します。ご参考に。
西塘の観光エリア内には博物館や古い邸宅があり、入場時に買ったチケットがあれば入ることができます。
しかし!それは入場した当日のみ有効だったんですね。
私が行こうとしたのは翌日だったので、チケットは無効。
みごとに見逃しましたよ。
ボタンの博物館、行きたかったのに……
入場できず、すごすごと後にした博物館の看板。
「ふくろう」って、どの中国語の誤訳なのかしら。
あちこち歩き回って足腰はガタガタ、雨も降っておるわで、「も、もう上海に帰りたいよ」となったところでバス停へ。
7. 西塘から上海への戻り方(長距離バスを使う場合)
帰りは路線バス+列車ではなく、上海南駅まで直行する長距離バスに乗ることにしました。
バス停の場所は、行きと同じところです。
参考に、時刻表の一部を貼っておきますね。
これを見ると、西塘から蘇州や烏鎮(うーちん)に一気に行ける!
長距離バスを使えば、水郷めぐりが楽勝じゃないですか?
西塘から上海南まで、バスの料金は36元。
3時10分に発車し、上海南のバスターミナルに着いたのが4時30分でした。
バスの窓から見える大量の送電線が圧巻でした。
これは行きのルートでは見れなかった景色ですよ。
雨とけぶった空気で、まるであの有名な絵みたいなことになってます。
Wikipediaからお借りした画像を貼っておきます。
国宝「松林図屏風」by 長谷川等伯
上海から少し足を伸ばせば行けちゃう水郷古鎮「西塘」
昼の顔と夜の顔のギャップが素敵な水郷古鎮「西塘」。
大都会 上海の慌ただしい空気にちょっと疲れたなと思ったとき、訪れてみてくださいませ。
上海や近郊を訪れた経験をもとに書いた、まとめ記事はこちら ↓ こちらもご覧ください。
上海から行ける、世界遺産の街「宏村」。この街もおすすめです。
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