前回の嘉義のリノベ宿に続いて、今回は台北からMRTで30分ほどの温泉地「北投」エリアにあるホテルをご紹介します。
その名は、「ソロシンガーホテル」。
築60年以上の建物を複数のアーティストたちが集まってリノベーションしたホテルです。部屋にもフロントにもテレビはなく、「本を読んでくださいね」という趣向のようです。というのも公式サイトにこう書いてあります。
もし、あなたのお気に入りの場所を見つけたなら、本を取って読んでください。読書の速度は、台湾本来のライフスタイルそのものです。
泊まったのは、2018年6月のことです。
最新の情報は予約サイトや公式サイトで確認してくださいね。
【目次】
- ぼわっと柔らかな光が灯る「ソロシンガーホテル」
- ダラっ&ゴロッとできる読書スペース
- 白い壁に渋いディテールが効いたお部屋
- 心地よいフレンドリーさで英語&日本語対応のスタッフさん
- 朝食は、近くにある系列のカフェでいただきます
- 美しき憩いの場 北投図書館に行ってみよう
ぼわっと柔らかな光が灯る「ソロシンガーホテル」
まずは、ホテル入り口の夜の情景をご覧くださいませ。
この宿がいちばん美しいのは夜じゃないかなあ…
いま書きながら思いついたんですけど、ここはきっと「陰影を楽しむ宿」です。
フロントは、こんな感じ。
普通のホテルのクールな生真面目感と対極にある、この距離の近さと温もり感よ…
(なお、普通のホテルみたいに24時間対応というわけにはいきません)
ダラっ&ゴロッとできる読書スペース
このホテルで私がいちばん「!」と感動したのが、この読書スペースです。
ずらりと並んだ旅の本や雑誌を見ながらダラっとしたりゴロゴロしたりする時間が、なんとも贅沢なことよ……
私の滞在時は、ほかのひとと出くわさなかったので、独り占めできました。
そこにあった雑誌で、未知のよさげな宿を物色してみたりして…
白い壁に渋いディテールが効いたお部屋
部屋に入ってみてぎゃああああああ!(いきなりのハイテンション)
な、なんで、私の好みにこんなにぴったんこなの?
もちろん、自分好みの部屋であることをリサーチしてから泊まったわけですけど、実際に部屋に入ってみると、想像以上だったのですね。
で、でかしたぞ、私!
ベッドの横にある憩いスペース。
こういうゆとりが、うれしい。
恐ろしいことに写真を見返してみると、宿泊施設におけるもっとも大切な要素であるベッドの写真を撮っておりませんでした。
代わりにといってはなんですが、私のテンションを爆上げしてくれたドアノブやフックなどのディテール部分をご覧ください。
こういうね、昔使われていた金具がね、リノベ宿に使われていると私はコロリとヤられてしまうのです。
いつか古い家をリノベーションして住みたいと思っていまして、参考にしようかなどと考えているのですよ。
いろいろな表情の光を見せてくれる、あかりたち。
周囲に薄暗さを残しつつ空間をやさしく照らしてくれます。
心地よいフレンドリーさで英語&日本語対応のスタッフさん
建物好きなので、ついつい部屋の設備や内装のことを先に書いてしまいましたが。
ソロシンガーホテルの居心地の良さは、ふんわりした対応にあります。
慇懃無礼な丁寧さではない、ナチュラルな優しさとでも申しましょうか。
日によって担当スタッフは変わるかと思いますが、私の滞在時は基本的に英語でときおり日本語も混ぜて使ってくれて、とても嬉しかったです。
私も一応中国語は勉強中なのですが、やはり聞く&話すのは英語 or 日本語の方が助かります。
朝食は、近くにある系列のカフェでいただきます
ソロシンガーホテルでの朝食は、外にある系列のカフェでいただくスタイルです。
この中でもっとも印象深かったのは、お!に!ぎ!り!
漢字で書くと、飯團!
日本のおにぎりとぜんぜん違います。
もっちもちのお米の中に入っているのは…サックサクの… え? 油条!?
それと噛めば噛むほどデンブ?の旨味も感じられます。
とにかく食べ応えがパワフルなんですよ。
ていうか、朝食メニュー内にパンと米と油条って、炭水化物が勢揃いやがな。
カフェも古い建物を生かしたつくりで、アンティーク家具とあいまってめっちゃ落ち着きます。
ホテル内の読書スペースに続いて、ここでもダラダラしたくなってしまいます。
(とにかく私は、いつでもどこでもダラダラしたいんです)
美しき憩いの場 北投図書館に行ってみよう
さて。
台湾で有名な温泉地だというのに、私の目的は温泉ではありませんでした。
北投図書館です。
正式には「台北市立図書館北投分館」です。
なんでも「世界で最も美しい図書館」のランキングにも入っているという……
とにかく、この動画をご覧ください。
力の入った公式のプロモ動画がある図書館なんですよ。
そういえば台湾って、市民への読書啓蒙にかなり力を入れていますよね。
鉄道駅で本を借りたり&返却できたり、台北地下街に小さな図書室があったり、民間でも画期的な複合書店「誠品書店」がありますからね。
思い出した!
高雄市の図書館もかなりイイ感じです。
地上8階、地下1階の威風堂々たる巨大図書館ですよ。
館内は広々としていて、やたらと開放感があります。
敷地内にカフェや飲食店も入っています。
外国人である私に「この近くに住みた〜い」などと思わせてくる図書館です。
機会があれば、ぜひぜひ行ってみてください。
高雄市立図書館、内装はクールめです。
(私が行ったのは夕方なので、昼間は印象がぜんぜん違うかもしれません)
あちこちに椅子があって、スペース的にもかなりゆとりがあります。
参考:
話が高雄の図書館にそれてしまいましたが、北投に戻りましょう。
北投温泉を訪れて温泉に入らなかった私ですが、ソロシンガーホテルと図書館を、とにかく推させてください。
このふたつに温泉までプラスした日には、完璧な休日に仕上がるでしょうね。
次こそは、私も温泉に浸かりたいと思います。
ソロシンガーホテルの公式サイトは、日本語でも読めます
予約サイトBooking.comへのリンクです
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では、また次のお宿レビューでお会いしましょう。