2019年のゴールデンウィークに、念願のマチュピチュに行ってきました。
その体験をもとに、ペルーへ個人旅行したい方のための情報をサクッとご紹介。
私が滞在したのはクスコ、オリャンタイタンボ、マチュピチュ村です。
情報はその3箇所での経験に基づいております。
リマやプーノなど別の街にはあてはまらないかもしれないので、ご注意ください。
【目次】
ペルーに行く前の準備
1. 航空券は往復20万円前後(を狙おう!)
なにしろ南米。なにしろ日本の反対側。
航空券がお高いのは仕方ないにしても、少しでも安く買いたいですよね。
私の場合、PayPayの2割還元キャンペーン中にエイっ!と購入しました。
南米の航空会社LATAM(JALとコードシェア便)の航空券を、2018年12月12日にHISの窓口で購入して、19万3050円でした。
2019年のゴールデンウイークは航空券が軒並み高騰したようですが、12月に買ったことが功を奏したようで、そこまで高くなかったです。
こればっかりは、いつ行くか&いつ買うかで違ってきますので、ベストなタイミングを狙ってくださいませ。
できるだけ安く飛ぶために、ソウル仁川空港発のフライトを狙う方法もあります。
(航空券の価格は、ブログを書いた当時のものです)
航空券を安く買う方法&注意点、この記事が参考になります。
2. アメリカを経由するならエスタが必要
アメリカ経由でペルーに入国する場合は、ESTAの申請が必要です。
私はJFK空港経由だったので、事前にESTA(電子渡航認証システム)を申請しました。
念のため申請番号が掲載されていた書類をプリントして持参しましたが、その紙を見るのじゃなくて、パスポート番号をパソコンで照合してるみたいでした。
(電子渡航認証システムなんだから、そらそうですよね)
3. ホテルの予約:必要に応じて
クスコ初心者の方は、アルマス広場の近くに宿を取ると道に迷いにくく便利です。
わたしがクスコで宿泊したのは、「Hotel Inca Wasi Plaza」。
観光の中心地「アルマス広場」に面していて、1泊約50ドルでした。
場所の割には、かなりお安いみたいです。
オリャンタイタンボでは、1泊25ドルで個室に泊まれました。(2軒の宿)
クスコ、オリャンタイタンボ、マチュピチュ村。
いずれも観光地だけあって、数多くの宿があります。
よほどのことがない限り、現地で宿を決めても大丈夫だと思います。
(わたしも事前に予約したのは11泊のうち5泊。残り6泊は現地で決めました)
4. 米ドルの準備(現地でソルに両替したり、そのまま使う用)
ペルーの通貨はソル。
現地でソルに両替するために、米ドルを用意しておきましょう。
わたしは日本で米ドルを50,000円分用意し、さらにJFK空港でもドルをキャッシングしておきました。
これらの米ドルを、必要に応じて現地通貨のソルに両替します。
両替所は、クスコ、マチュピチュ村、オリャンタイタンボで頻繁に見かけました。
なお、ホテルや観光客向けの施設では米ドルがそのまま使えたりします。
【注意!】汚れや傷のある米ドルは使えない場合もアリ
オリャンタイタンボとマチュピチュ村では、傷や汚れのある米ドルは両替してもらえませんでした。が、クスコの両替屋さんでは問題なくソルに両替できました。
なので、なるべくキレイなドル札を用意しておくに越したことはないです。
ちなみに、弾かれたドル札はJFK空港でキャッシングした分でした。
なお、ATMでクレジットカードによるキャッシングもできます。(後述)
私は、今回が初めてのペルー旅だったので、万一のことを考えて米ドルの現物を用意した次第です。
5. ペルーで通信のためにSIMを用意
ペルーのSIM事情が心配だったので、あらかじめAmazonでAirSIMを買って日本でアプリのインストールやプランのチョイスなどの準備をしておきました。
ペルーの場合、下記の料金プランがあります(データ通信)。
- 7日間1GB:45.99米ドル
- 15日間2GB:81.99米ドル
- 30日間2GB:95.99米ドル
- 30日間3GB:138.99米ドル
私は15日2GBのプランを、ペルーに行く前にクレカで購入。
現地では、なるべくホテルや飲食店のwifiを使うようにしたら、私は2GBプランで十分でした。
なお、通話ができる料金プランもあります。
日本で調達せずクスコ市内でSIMカードを買う方法は、この記事が参考になります。
6. ワクチン接種&高山病の薬を用意
ペルー観光に行く方の多くが、クスコ経由でマチュピチュを目指されますよね。
クスコといえば、標高3,400m。
マチュピチュだって2,430 mですし、経由地のオリャンタイタンボも2,800m。
ということは高山病対策は必須です。
南米ですので、狂犬病などの心配もあります。
というわけで、私は事前に東京の「トラベルクリニック」に行きました。
先生と相談して必要そうなワクチンを接種した上で、高山病の薬「ダイアモックス」も処方してもらいました。
現地に着いてから「狂犬病のワクチンを打っておいてよかった〜」と再認識。
というのもクスコ、オリャンタイタンボ、マチュピチュ村には、やたらと自由な犬がいるのです。リードなんかついていません。
飼い犬か野良犬かわからない、元気なワンコがあちこちを走り回っているのです。
わたしは噛まれてはいませんが、用心するに越したことはありません。
犬の唾液が付着するのもヤバいらしいですし。
2019年の5月11日のニュース。狂犬病は決して過去のものではありません。
7. ガイドブックの購入&読み込み
私は基本として「地球の歩き方 ペルー」の最新版を用意しました。
それと、マチュピチュ経験3回の著者による「ひとりっぷ マチュピチュ編」をKindleで購入し、熟読しました。
さらに「ビビり君が行く南米旅行」もKindleで購入しました。
マチュピチュ遺跡は、ここ数年で入場ルールが変わっています。
今後も変わる可能性があるので、インターネットで最新情報を得るようにしましょう。
B23 地球の歩き方 ペルー ボリビア エクアドル コロンビア 2018~2019
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ひとりっぷ to GO! 何度でも行くマチュピチュ編 (集英社女性誌eBOOKS)
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ペルーに着いてからの状況
1. スペイン語は多少できた方がいいけど、英語でもギリ大丈夫
ペルーの観光地では、基本的にスペイン語で会話&表記されています。
ですから、理想を言えばスペイン語が話せるに越したことはありません。
が、私の乏しいスペイン語力でもなんとかなりました。
そのレベルとは…「Hola!(英語のHiにあたる)」「Gracias(ありがとう)」「Si(はい)」「Buenos dias(おはよう)」ていど… 我ながらヒドいな。
中でも「Gracias」を頻繁に使いました。
観光客相手の宿やレストランだと片言の英語が通じたりもしますし、買い物だけなら笑顔とマネーとジェスチャーでなんとか乗り切れます。
何か突発的なトラブルがあった時は、こういう本に頼ったりスマホの翻訳機能も活用して、なんとか乗り切ってください。
健闘を祈ります。
旅の指さし会話帳62 ペルー(ペルー〈スペイン〉語) (旅の指さし会話帳シリーズ)
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しつこいですけど、少しでもスペイン語はできた方が良いです。
帰りの飛行機で気づいたのですが、NY-リマ間のJAL便ではエンタメ機器の「ゲーム」の中に簡単なスペイン語を学べるメニューがありました。
それを行きの飛行機でやっておけばよかった…
2. 交通事情(タクシー、コレクティーボ)
観光客が利用するのは、タクシーか乗り合いバン「コレクティーボ」になります。
以下、私が乗ったときのお値段です。
[タクシー]
メーターなしで、お値段は事前に交渉(というか言い値)となります。
なので、その時々によってお値段がまちまちです。
- クスコの空港からコレクティーボ乗り場まで:30ソル(これは高い)
- クスコのアルマス広場から空港なで:20ソル(納得プライス)
- オリャンタイタンボからクスコまでタクシー4人乗り:15ソル(距離の割に安い!)
- クスコから郊外の小さな町ピサックまでタクシー:20ドル(た、高い…)
[コレクティーボ]
現地の人が使ってる乗り合いバン「コレクティーボ」は数ソルで走ってくれます。
が、どこに乗り場があるかわかりにくいです。
あと、地元の人と一緒にぎゅうぎゅう詰めで乗るので、荷物が多いと大変です。
- クスコのコレクティーボ乗り場からウルバンバ:8ソル程度(と記憶)
- ウルバンバからオリャンタイタンボ:8ソル程度(と記憶)
- ピサックからクスコの街はずれ:4ソル(安い… これが地元価格か!)
結局、お値段は運しだいというか、相手や状況しだいというか……
3. 両替、ATM、クレジットカードの状況
米ドルから現地通貨ソルに両替する場所は、街の中にいっぱいあります。
空港はレートが悪いので、空港では最低限のソルを入手し、街で両替した方が良いです。(ペルーに限らず、どこでもそうですね)
私が両替したときのレートは下記の通りです。
[リマの空港]100ドル → 303ソル
[オリャンタイタンボの薬局]100ドル → 324ソル
[クスコの街の2箇所]100ドル → 328ソル、326ソル
ATMもあちこちに設置してあり、クレカや国際キャッシュカードで現金が引き出せます。(引き出す際は、周りをよく見て怪しい人がいないか確認を!)
オリャンタイタンボのATM。かなり多くのカードに対応していますね。
クレジットカードが使えるお店も多かったです。
私自身は使っていないのですが、けっこう小さなお店でもVISA、マスターに対応していましたよ。
4. 物価の目安(水、飲食など)
観光客向けのものは総じて高く、地元の人向けのものはお手頃プライス。
という大前提のもと、私が払った金額を目安として書いておきます。
・ペットボトルの水(650m):場所によって1〜3ソル
・カフェ:コーヒーやカフェラテ10ソル程度
・外食:観光客向けの店だと1食30-50ソル〜は覚悟を、地元の人向けの店(市場の中など)なら12〜15ソルでいける
・果物:バナナ1本1.5ソル(クスコ)、ほおずき約10個1ソル(ピサック)など
・お酒:飲んでないので不明
5. 治安状況(クスコ、オリャンタイタンボ、マチュピチュ)
クスコ、マチュピチュなどの観光地は比較的治安が良いとされていますが、とはいえ南米のペルーです。
日本にいる時より十分すぎるぐらいの注意を!!!!!!
私がやった対策は、以下の通りです。
⚫︎ 事前に外務省の「たびレジ」に登録(安全情報がメールで届く&なんとなく安心)
⚫︎ 現金&カード類の分散(通常の財布+予備の財布+貴重品用の腹巻+ポーチに分散)
※「首からかける貴重品入れは紐が見えてバレバレ」という説あり。それに、紐を引っ張られたら危ないので使いませんでした。
⚫︎ スマホを盗られる可能性を考え、2台目をポーチに入れて持参
⚫︎ パスポートの紛失に備えて戸籍謄本(再発行時に必要)
⚫︎観光客がいない場所をやたらと歩かない。夜遅く出歩かない。
結果的に、現地で怖い目には一度もあいませんでしたが、「たまたまラッキーだっただけ」だと思っています。
なにしろ、クスコではワンドアツーロックどころじゃありません。
扉に鍵が5つとかザラ。ということは、決して治安は良くないはずです。
それに、カフェでお茶しているとき、道路の一角にポリスがわらわらわらっと集まってきて、ある男性を拘束しているのを見かけました。
地面に白い粉入りの袋が落ちてて… … ん?麻薬がらみ?
あと、オリャンタイタンボで声をかけてきた男性は目が血走っており、明らかに「キマってるな、ヤバいな」という風情でした。
なので、やはり用心に用心を重ねとくに越したことはありません。
6. 犬が怖い方は要注意! ペルーの犬は自由すぎ
クスコ、オリャンタイタンボ、マチュピチュ村。
いずれの街でも、リードの付いていない犬がウロウロしていました。
犬が怖い方にはたまらないですよね。
(逆に犬好きの方には別の意味でたまらないと思いますけど)
なお、何のきっかけで噛まれたり唾液がつくかわかりませんので、狂犬病のワクチン接種はしておきましょう。
↑ とにかく自由なクスコのワンコ
7. 時差ぼけがヤバいです
なんの対策もしなかったので、ひどい時差ぼけになってしまいました。
みなさんには、「気をつけてね」としか言えません。
時差ぼけ対策は、他のブログや本などを参考にしてくださいませ。
私の場合、ペルーにいる間は思いっきり昼寝して夜中の3時〜4時に目覚める状態が続き、帰国してからもしばらくは体内時計が狂っておりました。
そういう状態になることを覚悟して、旅程&帰国後のスケジュールに余裕をもたせといた方が良いです。(ぐらいしか書けなくてごめんちゃい)
8. トイレに紙は流せません
トイレはいわゆる洋式です。
観光客が使う場所では、ひどい状態のトイレにはお目にかかりませんでした。
ただし、トイレットペーパーは流さずゴミ箱に入れます。
あと、ドアにバッグ用のフックがないこともあるのでS字フックがあると便利です。
街の中でトイレに行きたくなったときは、お土産屋さんの一角や市場内にある有料トイレを借りましょう。場所によって0.5〜2ソルです。
9. コンセントはそのまま使えます
日本で使ってるスマホの充電コードはそのまま挿して使えます。
特に変換器を持っていかなくて大丈夫でした。
以上。2019年ゴールデンウィークのペルー滞在をもとに書きました!
あくまでもわたし個人の経験によるので、不十分な点もあるかと思います。
日本とは全く状況が異なる国ですので、ほかでも十分な情報収集をお願いします。
↓ マチュピチュに関する情報はこちら。
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