(突然の投げかけ)中国の天津で食べるべき名物とは…?
そうですね。賢明なる皆様はすでにご存知の通り、天津飯ではありません。
では、天津の名物とは、いったい何なのか?
これがまあ、なんと麻花(マーホア)なんです。
私、ぜんぜん知らなくて、天津に行ってから気づいたんですけどね。
天津があまりにも麻花パラダイスだったのでご報告します。
「天津のお土産って、何がいいのかな?」という方、参考にしてくださいませ。
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【目次】
- そもそも、麻花(マーホア)ってなんやねん?
- 麻花のバリエーションがヤバいぞ!麻花好きのキミは天津に飛べ!
- 【追記 1 】なんと!中国の西安では、鍋の具として麻花が流れてきた
- 【追記 2 】横浜中華街にある業務スーパーで中国の麻花を買う
そもそも、麻花(マーホア)ってなんやねん?
麻花(マーホア)または麻花兒(マーホアル)。
名前を聞いてピンとこない方も、
「中華街とかで売ってる、茶色い三つ編みみたいな菓子」といえば、おわかりですね。
考えるだけで歯がグラグラしてきそうな、あの硬度が異様に高い揚げ菓子。
最初のひと噛みから奥歯を使わざるをえないあの菓子。
Wikipediaによると、麻花の定義はこうなります。
麻花(マーホア、中国語: 麻花)、または麻花兒(マーホアル)は、小麦粉をこね、油で揚げて作る中国陝西省起源の菓子である。きつね色に揚がった、香ばしくさくさくした食感と甘い味が特徴である。
わたしは福岡出身なので、麻花のことを「よりより」とも呼ぶのですが、東京のひと3人に「よりより」が一切通じなかったことがあって驚きました。
というのも、一般名称は「麻花(マーホア)」で、長崎の中華街で販売されている麻花の商品名が「よりより」なのです。
麻花のバリエーションがヤバいぞ!麻花好きのキミは天津に飛べ!
一般的な麻花(マーフア)は、日本でいくらでも買えます。
でも天津だと、日本ではお目にかかれないような麻花に出会えます。
とりあえずこの写真をご覧くださいませ。
天津駅の5番出口から出たところに、寂しげな感じでズラッと商店や飲食店やお宿が並んでいるエリアがあります。
そのあたりの店先を眺めていると、茶色い物体がどっさり並んでいるじゃありませんか!
ぜったい入店するしかないでしょ、これは。
ちょっとした鈍器のような、 大人の肘下ほどはあろうかというサイズ。
これが、「天津大麻花」と呼ばれる麻花のようです。
以下、Wikipediaより引用
天津の名物菓子。大きいものでは50cm程度のものがあり、砂糖をまぶしただけでなく、氷砂糖や金平糖が表面に挟み込まれているものもある。
范貴才、范貴林という兄弟が始めた、老舗の「桂發祥」(けいはつしょう)のものが有名。天津の大沽南路十八街という場所にあったため、「十八街」が愛称となっている。油で揚げてあるが、1ヵ月以上湿ったりせず、風味がなかなか落ちない点にも人気がある。
単に1本の生地をねじったものではなく、中心にゴマ、クルミ、カボチャの種、ウメの実の砂糖煮、キンモクセイの砂糖煮などを混ぜた、芯となる生地があり、少し複雑になっているのが特徴。「什錦夾餡麻花」ともいう。
という天津大麻花なのですが、ひとり暮らしの場合、持ち帰ってどうするんだよ?
っていう巨大サイズじゃないですか。
なので、名物にも関わらず華麗にスルーして、ミニサイズの麻花を買うことにしました。
ご覧ください! このバリエーションを。(写真はほんの一部です)
店のおじさんを呼ぶと大きなレジ袋を持ってきてくれたのですが、わたしが少ししか買わないとわかると、速攻で小さな袋にチェンジ(なにげに仕事が細かい)。
おじさんが手袋を装着してスタンバったところで、1種類ずつ指差し「这个」「这个」「这个」と買っていきます。
途中から私の意図を察して「心得た!」とばかりに、黙っていても1本ずつ入れてくれました。
小さな麻花を1本ずつ買うめんどくさい客、それがわたしです。
なお、量り売りでして、この量で10.3元(約165円)です。
なんというか…… 安すぎず高すぎず、めっちゃ妥当なお値段ですね。
さて。麻花といえば、もっとも気になるのは、その硬度。
しかし、意外や意外。
こんだけバリエーションがあるのに、日本の中華街で売ってるような歯が折れそうな硬さのものは1つもありませんでした。
ミニサイズ全種を食べ比べた結果、サクサクのネギ味が最高!
全タイプ買ったミニサイズの麻花を、街歩きでポリポリ、お宿でポリポリと食べ比べてみた結果、私の中のナンバーワン麻花が決定しました!!!
サクッと噛めば生地がほろほろと崩れるパイ的な食感でありながら、油で揚げた小麦菓子の力強い味わいと、緑部分のネギ風味のアクセント。
う〜〜ん、ウマ〜〜〜!!!
ってことで、ふたたび同じ店に赴き、同じおいちゃんに「こいつだけをどっさり頼むぜ」てな感じでオーダーした次第です。
この断面をご覧くださいませ。この薄い層が軽い歯ごたえの秘密ですね。
そして、層が何重にも重なっている=必然的に崩れやすいわけで、袋に入れておくと棒の周囲から層がどんどん剥がれてきますよ。もちろん残らず食べますけどね。
というわけで、天津名物の麻花を食べ比べた結果でした!
でも皆さんは、わたしのおすすめなんかサクッと無視して、自分の好きな麻花を買ってくださいね。食べ比べこそが、いちばん楽しい部分なんで!
そのためには、天津に飛ばなきゃなりませんよ。
一部の中華クラスタ界隈では、「深センすごい」と比較する表現として「天津すごくない」などとも言われているようですが……
こと麻花のバリエーションに関しては「天津すごい」です!
なので、天津に行ってポリポリしようじゃありませんか。ね?
2018年11月の後半に行ってきた天津と平遥古城の旅の模様はこちら。
(ツイートのまとめです)
今すぐ天津に飛べない方は、長崎の麻花「よりより」をどうぞ。
このメーカーの麻花、ガチで硬いので要注意です。私はその硬さが好きなんですが。
【追記 1 】なんと!中国の西安では、鍋の具として麻花が流れてきた
コロナ禍直前の2020年1月に訪れた西安。そこで適当に入った火鍋屋さんの具に麻花があったのには驚きました。体験した感想を貼っておきます。
回転火鍋屋に入ったら、鍋の具として麻花(マーファール)が流れてきた。試しにピックアップして汁に投入してみた結論としては、麻花は単体でボリボリ食べた方が圧倒的にウマい…
— こけし山田 (@kokeshiyamada) November 19, 2020
西安 2020年 pic.twitter.com/8dJGckLDkO
皆様も、どこかの火鍋屋さんで麻花が流れてきたら、チャレンジしてみてくださいませ。
【追記 2 】横浜中華街にある業務スーパーで中国の麻花を買う
横浜中華街など、中華食材が手に入る場所では「麻花」も手に入ります。
その場合、概ね日本で製造された、太くてガッシリしたものです。(上の方のAmazonリンクに貼ってるような)
一方で、中国産の、もっと日常感のある「麻花」もございまして。
先日(2023年1月)、横浜中華街の繁華街から少し離れた場所にある「業務スーパー」でお手頃な中国産「麻花」を買えたので、ご紹介します。
食べるときに覚悟がいるような、太くて硬いものではなく、気軽にポリポリ齧れるタイプです。
横浜中華街の業務スーパー、麻花もあった。普段買ってるヤツよりかなり小ぶりで、少しだけ食べたい時に良い。硬いのが苦手な人もこれならイケると思うよ(でも前歯では噛まん方がええ pic.twitter.com/CViNkvrNaH
— こけし山田 (@kokeshiyamada) January 22, 2023
横浜中華街にある業務スーパーは、一般的な生鮮品に加えて、中国産のお菓子や調味料も充実していました。中華食材に興味がある方は、覗いてみてくださいませ〜
私もまた買い出しに行きます。