前回せっせとしらみつぶしに調べた、中国語音声+中国語字幕のDVD。
ブログを書き終えてから、気づいたんですよね。
「おや? 時代劇がぜんぜん入ってないぞ」と。
それもそのはず。ジャンル分けがこうなってるんでございます。
ふあああ。時代劇は別枠でした。
というわけで今回は、時代劇の中から中華圏の作品239本の字幕をチェックしました。なお、2018年9月2日現在の情報です。
【目次】
1. 中国語音声+中国語字幕で観られる時代劇:わずか8本
現代劇に比べて、割合がかなり少ないですね。
それでもぜんぜん無いよりマシなんで念のためリストアップしときます。
「神雕侠侶(しんちょうきょうりょ)」(2006年/3.62点)
ジャケットの人物がオール阪神巨人の人に見えてしまい、一回見たら忘れられないよ。
ストーリーは「中華圏では知らぬ者がない武侠小説史上最高のラブ・ストーリーを、圧倒的な壮麗美で描き出した」(引用)とのこと。
原作者は、「金庸」という有名作家らしいです。
これは気になりますぜ。なにげに観た人の評価も高いですし。
「倚天屠龍記」(2009年/3.23点)
そもそもタイトルが読めないし意味もわかりませんけど。
「中国文学界の至宝・金庸原作による武侠シリーズ」(引用)とのこと。
「天龍八部」(2004年/3.76点)
例によってタイトルの意味がさっぱりわからないわけですが、例によって規模が「20億円を掛けて作られたオープンセットで11世紀の中国をリアルに再現」(引用)したらしいです。
ちょ!この3.76点って、「琅邪榜(ろうやぼう)」の3.99点に迫る勢いじゃないですか? 俄然気になります。
あとで調べたら、金庸先生が原作だそうです。
「流星剣侠伝 大人物」(2007年/2.85点)
まさか、これも金庸先生の原作じゃあるまいな?
と調べてみたら、「古龍」先生でした。
「恕の人-孔子伝-」(2012年/2.88点)
「チンギス・ハーン」(2000年/3.08点)
「碧血剣」(2007年/3.54点)
「金庸の原作小説をドラマ化した大河アクション」(引用)。
出た!またこの金庸っていう人が出た!
なにが凄いって「きんよう」と入力すると変換候補に出てくるのね。
西部劇感のあるジャケ写にもそそられますえ。(西部劇好きなもんで)
「書剣恩仇録」(2009年/3.30点)
出た!「これまで中国、香港、台湾でドラマ化された、金庸の作家デビュー作を大胆にアレンジし映像化」(引用)。またこの人、出ちゃったよ!
2. 中国語字幕付きの8本中5作品の原作者、金庸って誰?
現代ドラマの中国語字幕付き作品では、女優レイニー・ヤンが24本中4本に出演してて、ひえええー!!となりましたが……。
それより8本中で5作もの原作をつとめている「金庸」先生の割合の方がヤバいですね。
今回、239本の時代劇DVDの解説をざっと流し読みする中でやたら出てきた「金庸」という原作者名。
なにしろ、中国で制作された時代劇を人名で絞り込むときは、名前が筆頭に上がってるんですね。
この欄、別に原作者の欄じゃないんですよ。
下の方に、ピーター・ホーやファン・ビンビンなど、私も知っている俳優さんの名前が出てくるんですから。
どんだけなんだ、このひと。
「射(チョウ)英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー」という作品の解説には、こう書いてありました。
全世界に13億人の読者を持つ大作家・金庸の代表作を、世界観もそのままに映像化。
13億人って… ちょっと待って。
いま中国の人口は14億人、世界の人口は76億人です。
世界の人口の中で6人に1人が読んでるってこと?
なんだってー!!!
この13億人って、どんな計算してるんだろうか。
延べ人数じゃないだろうな。
と、金庸のことがいろいろ気になってググると、日本で翻訳書を出している徳間書店の金庸公式サイトが見つかりました。
トップページの左側に「十二億人がファン!」と書いてありますね。
もはや1億人は誤差の範囲です。スケール大きすぎです。
今回は、中国語字幕付きの時代劇を探していたら、なにやら任侠小説の大作家にたどり着いてしまいました。
そんなに面白いんなら読んでみようかしら。
また、新たな世界が見つかっちゃいましたね。ぐへへ。
んでは、再見!
秘曲 笑傲江湖〈1〉殺戮の序曲 金庸武侠小説集 (徳間文庫)
- 作者: 金庸,岡崎由美,小島瑞紀
- 出版社/メーカー: 徳間書店
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