先日とあるツイートを見て、それをRTした上での私のツイートがこれ。
RT そんなに中国って、旅先としては除外されているのか…
— こけし山田✈︎ 次は西安 (@kokeshiyamada) August 17, 2018
漢字のわかる日本人なら旅行しやすいし、治安も悪くないし、食事もおおむね口に合うし、面白い見どころ色々あるし…。(ほら、おすすめポイントがどんどん出てきた)例の金盾だって香港SIMを使えば大丈夫なのになあ。
元ツイートは、「週末の海外旅行を勧めるガイドブックに、中国がぜんぜん掲載されていなかった」という趣旨でした。
旅先として魅力があり、日本から行きやすいにも関わらず、なぜか観光地としては冷遇されている中国……不憫な子……
そこで今回は、年に数回の中国通いをしている私からの緊急提言!
中国イイよ!行こうよ中国!(個人旅行で)
そんな気持ちを込めて、おすすめポイントや注意点なぞを語ってみます。
特にこんな方に読んでいただきたいです。
・中国に行ってみたいけど、なんとなく怖いと思っている方
・ツアーでは中国に旅行経験があるものの、個人手配だと不安な方
では!いざ!中国推しの旅へGO!
【目次】
- 世界遺産どっさり!悠久の歴史はダテじゃないよ
- それより面白いのは、たくましい暮らしぶりだけどね
- はい!日本人が旅行しやすいポイント5つ
- とはいえ、注意すべきこと&知っといた方がいいこと
- いざ!航空券とお宿の手配をしよう
- 宣伝:中国語をしゃべるパンダTシャツ販売中!
世界遺産どっさり!悠久の歴史はダテじゃないよ
これについて書き出したらキリがないので、サクッと5箇所だけ。
それも、あんまり一般受けしない写真を貼っておくので、各自ガイドブックやネットの情報をご覧くださいませ。
巨大な円形の、言ってみれば集合住宅です。
この写真は観光客向けに、10元(安!)で撮ってくれるもの。
その代わり、写真の出来上がりを待つ間、あれよあれよという間にお茶を買わされてしまうという素晴らしいビジネスモデルが展開されていました。
【開平の自力村@広東省】
財をなした華僑が故郷に建てた、西洋&中華の折衷建築が多く残っている開平。
その中でも有名な自力村(村の名称がまたイイよね)の建物の窓から別の建物を撮りました。
例のよく見る集合写真はネット上にいくらでも転がっているので、レアな馬の尻の写真を貼っておきます。
こちらもキレイな写真はネット上にいくらでも転がっておりますので、あえてのコレ。
この写真から学べるのは、「紅葉シーズンの週末に九寨溝に行くとこうなりますよ」。
オンシーズンに中国の観光地に行く場合は、要注意です。
なおかつ、中国の連休(春節、国慶節など)にかぶると恐ろしい人出が予想されますので、中国の祝祭日は事前にチェックしておいた方がよいです。
雲南省の観光地・麗江には、中国のスローガンをトンパ文字で表現した看板があるのでした。
とにかく、気になる観光地に飛んじゃってくださいませ。
行き方などの情報はネット検索すればいくらでも出てきますから。
わたくしも、中国旅行の記録をこのブログにいくつかアップしておりますので、ぜひぜひご覧くださいませませ。
それより面白いのは、たくましい暮らしぶりだけどね
中国は見応えのある観光エリアがいっぱいあるのですが、私がやたらに中国に行く一番の理由はそれじゃない気がします。
じゃあ何のために行っているのかといえば、むやみに逞しい現地の人たちの様子だとか、中国の一筋縄ではいかない感じとかを、見たり体験しに行ってる気がするのです。
国や組織をアテにせず(利用できるところは利用して)、各自が自分の力で道を切り開いてる、中国の人々の生命力!
見習っていきたい。吸収していきたいのです。
路上や広場で露店をしている人は言うに及ばず、雨が降ればどこからともなく現れる雨具屋 のおばちゃんとか、小児病院の前で親子連れをあてこんで立ってる大道芸人とか……。
小規模な自営業者がいっっっっっぱいいるのね。
そういう、たくましく稼ぐ人を見るの好き〜 好き〜
なぜなら私も、たくましく生き延びたいから。
あと、よく「マナーが悪い」と言われますけど、私はガッチガチのマナー大国・日本から中国に移動するとむしろホッとしますね。
電車やバスの中で大声で通話したり、音がダダ漏れのままスマホでゲームしたり。
お店では店員さんがスマホいじりながらダラダラしてたり、店番しつつ普通にご飯食べてたり。
日本に比べて、ひと目を気にして窮屈にしている人が少ないです。
そのあたりで、中国に開放感を感じるのかもしれません。
はい!日本人が旅行しやすいポイント5つ
では具体的に日本人にとっての旅行しやすいポイントを挙げていきましょう。
1. 短期の旅行ならビザは取らなくてよい
15日以内の観光旅行ならノービザでOKです。
意外と門戸は開かれているのです!
2. 漢字を見れば、だいたいの意味はわかる
厳密にいえば、中国で使われている簡体字と日本の漢字は異なっていたり、同じ漢字でも意味が違うケースもあります。
でもでもでもね。例えばタイ語やハングル、ロシア語を読むことに比べたら、まだ馴染みがあるでしょ。意味が想像できるでしょ。そういうことです。
発音がぜんぜん違うのは難点ですが、そのかわり筆談という手があります。
なので、小ぶりのノートと筆記具を持ち歩きましょう。
食堂で注文する際や切符を買う際に、書いて伝えることができます。
3. 治安は、おおむね良いです
昼間に普通に観光する分には、私はまったく危険を感じたことがありません。
そもそも観光客が多い場所は、こうして警察の人が見張っていることが多いです。
それに、あちこちに監視カメラが設置されており、犯罪者の身になってみれば「ちっ!やりにくいな」状態です。
なので、あなたが悪人でない限り、これらは喜ばしいことですよね。
もちろん、夜中に無防備に出歩いたり、中国政府にたてつくような真似はしないでくださいよ。よろしくお願いしますよ。
あと、世界共通の注意事項として、スリや置き引き、馴れ馴れしく声を掛けてくる詐欺師には気をつけてくださいね。
4. 物価は、大都市以外ならまだまだ安い
近年の経済発展に伴い、物価もバリバリと上がってきている中国。
とはいえ、まだまだ宿泊代やご飯代は安くつきます。
(※北京や上海などの大都市を除く)
路線バスが1元か2元(1元=約16円)だったり、鉄道の料金もおおむね安いです。
一方で、小洒落たレストランや小洒落たカフェですと、かなりお高いですけどもね。
例えば、中国でスタバに入ると、そのへんの食堂でご飯を食べるより高くて毎回「ひええーー!」となります。
下記ツイートは、雲南省の観光地・麗江でスタバに入ったときのもの。
この強気すぎる値段設定をご覧くださいませ。
5. お粥とか麺類とか水餃子など食べ物が口に合う
中国各地にはそれぞれ美味しいものがありますので、各自で調べていただくとして。
朝や昼にサクッとお腹を満たしたいとき、日本でも食べ慣れたものがあるのは心強いですよね。
上海郊外の古鎮・西塘の入り口付近で昼ごはん。盛り盛りの水餃子。
なんなら、マックやケンタッキーに入ってもいいんですよ。
まさかのお粥が食べられますからね。
内陸の都市・重慶のマックで朝ごはん。お粥とハッシュポテトで6元。
とはいえ、注意すべきこと&知っといた方がいいこと
1. Google、Twitter、LINE、Fb、Instagramを使うには準備が必要
中国政府の規制(Great Wire Wall / 金盾)により、上記のサービスは中国では基本的に使えないことになっています。
ということは、必然的にGoogleのマップも検索も使えません。
では、どうするか? 私はこうしています。
日本にいる間にAmazonで香港のSIMカード(大陸で使えるもの)を購入し、中国に着くやいなやSIMを入れ替えてアクティベイト。
以後は、香港の通信会社を経由してネットにつなぐので、「中国ではアクセスできない」はずの上記のWEBサービスが使えます。
私がふだん買っているのは、チャイナユニコムの2GBのSIMカードです。
買う前に必ず「中国本土」で使えるかどうかを確認してくださいね。
↓このリンクからお買い求めいただけますと、私がたいへん喜びます。
これは、SIMフリースマホをお持ちの方のみに有効な方法です。
お持ちでない場合は、ポケットwifiを借りるか、大手キャリアの海外パケット通信をお使いください。
中国在住の方は「VPN」という方法を使われているようですが、中国ビギナーの旅行者は別にそこまでしなくて良いでしょう。
まとめ:何らかの方法により、ネット規制は回避できる!
2. 列車や長距離バスに乗る際はパスポートの提示が必要
中国では、高鉄(中国新幹線)や長距離バスに乗る前は身分証(日本人の場合はパスポート)の提示が必要です。
切符を買うときにも提示する必要があります。
なので、くれぐれも宿に置いてきたり、人に預けたりしないように。
列車に乗る前などに、中国人が写真入りの身分証(免許証に似てる)を係員に見せている場合は、真似してパスポートを見せましょう。
それ以外でも、何かの折に「シェンフェンジョン」と言われたら、それは身分証のことです。パスポートを見せましょう。
私は以前、宿の入っている雑居ビルの入り口や美術館で提示を求められたことがあります。
3. 地下鉄やバス、鉄道の入り口で荷物検査がある
空港でおなじみの赤外線検査が、鉄道や長距離バス、地下鉄の入り口でも行われます。
特に用意するものはないので、「あるんだな」ぐらいに心構えしておけばOK。
ただし、小綺麗なバッグ、真っ白いバッグをお持ちの方はご注意。
荷物検査のレーンを通るたびに、薄汚れていくかもしれません…
それと、検査レーン内で中身が飛び出さないように、口が閉められるバッグに越したことはありません。
4. たまに外国人が泊まれない宿泊施設がある
中国のお宿の中には、たまに「外国人NG」のところがあります。
日本から予約していけば大丈夫だろう、と思うなかれ。
わたくし、2年ほど前に予約サイトでアモイの宿を予約し、たどり着いてみたら「外国人NG」だった経験がございます。
最近は、そこまでひどい例があるかどうかわかりませんが、予約する時点で必ず確かめましょう。
booking.comの場合は、こんな表記が目印。
Mainland Chinese Citizensと書いてありますね。
中国大陸の住民しか泊まれないということです。
レビューがぜんぶ中国大陸の人の場合も、おそらく外国人NGかと思われます。
なお、宿泊施設によっては、チェックイン時に現金かクレカで「押金(ヤージン)」を求められるケースがあります。ようはデポジットでして、宿代とは別のものです。
チェックアウト時に、取り戻すことをお忘れなく!
5. トイレには多少の覚悟が必要なケースも
ドアのない通称「你好トイレ」は、さすがに都市部では見当たりません。
が、たまに田舎の観光地に行くと、出くわすこともございます……
ほら、これなんか外に顔を向けるタイプだから、別に尻は見られませんよ。
まあ……ひとつの経験ってことで。
どーーーしても無理な人は、直前にホテルで出し切ってから外出してください。
あと、紙が無いことも多いので、ポケットティッシュを用意するか、ホテルを出る前に1-2回分のペーパーを失敬しておくのもお忘れなく。
注意点はこれぐらいかなあ。
どれも基本的に「ああ、そうなんだな」と思って淡々と対応すれば問題ございませんよ。
そもそも異国に行くのですから、日本と同じ環境を求めても仕方ありませんし。
いざ!航空券とお宿の手配をしよう
航空券とお宿に関しては、ご自由にチョイスなさったらエエと思いますけど。
私のいつものパターンを書いておきますね。
1. 航空券の購入
まずは、航空券の比較サイトスカイスキャナーで格安チケットを物色。
お安い便が見つかったらエイ!と勢いで予約します。
中国に就航しているLCCのセールにも注目しております。
春秋航空日本:成田-ハルビン、成田-天津、成田-重慶、成田-武漢
ジェットスター:成田-上海
2. お宿の予約
宿は「現地に着いてから手配」派の方もいらっしゃるかと思いますが。
中国の入国カードには、泊まる宿を記入する欄がございますし、着いてから宿探しで歩き回るのもなんですので、1泊目だけでも予約しておいた方がよいかと……老婆心ながら思いますよ。
私はもっぱら、booking.comでお宿を探しています。
中国資本のtrip.comだと、中国の宿の件数が多いので、こちらもたまに使います。
ちょっと変わったお宿に泊まりたいときはAirbnbもチェック。
以前、Airbnbで厦門の宿を探したところ、こんな素敵な元お屋敷に泊まれましたよ。
3. 旅立つの前の準備
前の方でも書きましたが、中国ではネットが規制されているので、丸腰でスマホを使おうもんなら、Googleやツイッター、LINEは使えません。
SIMフリースマホをお持ちの方は、事前に香港SIMを買っておきましょう。
あとはガイドブックや旅行記を読んだり、人さまのブログやツイートを見て旅先の情報収集をされたらよいですよ。
おっと! 事前に中国旅に便利なアプリを入れとくと良いです。
【地図アプリ】 百度地図か高徳地図
やはり、中国製の地図の方がなにかと便利ですから。
【チャットアプリ】 私はwechat(微信)を使用
現地の人と文字でやりとりするため&QR決済Wechatpayを使うために、アカウントを持っています。
電話で話すよりもチャット(=文字)でやりとりする方が、ナンボか楽ですよ。
ヒアリングと発音に自信がなくても、なんとかなりますので。
【配車アプリ】 適適出行(DiDi)※中国版のUber
実はまだ使ったことないですが、念のためにアプリを入れています。
あとね… すんごい細かい話なんですけど。
中国では、トイレのドアにフックが付いて無いことが多いです。
なので、こういうS字フックを持っていくとドアに荷物を掛けられて便利ですよ。
(ドアに引っかかるように大きめのものをチョイスしてください)
宣伝:中国語をしゃべるパンダTシャツ販売中!
パンダが色々な中国語のメッセージを発するTシャツを作りました。
※もちろん、なるべくお店の人と自力でコミュニケーションしてくださいね。
※Tシャツの色とサイズは、かなりバリエーションがあります。
左:あまり辛くしないでください
右:香菜を多くしてください
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浜井幸子さんの「まんぷく」シリーズ大好きです。
なんつうか、キレイすぎない写真が、むしろイイんです。
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何回読み返したかしれやしません。
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