成田から飛行機で2時間半。
ピュッと飛べば、そこはヨーロッパ風の街並みが広がる港町「ウラジオストク」。
こんにちは。
実は「ヨーロッパ」にロシアを含めていいものかどうかわからず「風」でごまかしている、こけし山田です。
今回はウラジオストクの大きな見どころ、美しき建築たちをズラッとご紹介します。
【目次】
1. 乗る用事がなくてもラジオストク駅は中も必見!
いまウラジオストク駅の説明文をなにか書こうとしてガイドブック広げたんですけどね。いやあ、ここってシベリア横断鉄道の始発駅だったんですね。
しかも! この駅舎はすでに100年以上の歴史があるんですって。
そんなこんなの由緒ある駅ですし、外観も内装もスバラシイので、ぜひぜひ見に行きましょうね。
このウラジオストク駅は不思議な警備体制でして、なぜか列車が出入りするホームには、正面玄関(上の写真)を通らずに入れてしまうのですね。
ホームには、古い機関車の模型?本物?が飾ってありまして、この付近は記念写真の撮影スポットとなっております。
私が行ったときは、中国からの団体客がこの汽車の向かい側で記念撮影中でした。
ここに限らず、中国の観光客が多いことを反映してロシア語+中国語表記がいたるところにあり、中国語学習中の私にはけっこうありがたかったです。
さて。ホームで列車を見物したら、駅の正面玄関に戻りましょう。
しかし、すぐに建物内には入らないでください!!!!
入り口のアーチ型の装飾が見ごたえあるんですから。
ほら。見上げると、おとぎ話の挿絵みたいなレリーフが飾ってあるんですよ。
なお、正面玄関から駅舎に入るには、荷物検査があります。
「さっきノーチェックでホームに入れたのは良いの?」と疑問を感じずにはいられません。
それはそれとして、待合室の高い高い天井をご覧くださいませ。
天井をなめるように見上げつつ徐々に壁面に目を落とすと、正面にニコライ二世の肖像がございます。
この方がウラジオストク駅の着工を宣言したらしいですね。(ガイドブックより)
天井に描かれているのは、昔の駅の様子です。
じっくり眺めておりましたら首が痛くなりました。
なんといっても、真っ白のレリーフが素敵でしょ素敵でしょ。
わたくし生粋の観光客ですから、この待合室のあまりもの美しさにヤられて、興奮しながらひたすら写真をバッチんバッチん撮るわけです。
しかし現地の人はあくまで「駅に電車に乗りに来ただけ」なので、いたって冷静に椅子に座っていらっしゃるんですね。
観光客vs.現地のひとの温度差!これもまた、観光地の面白さだと思います。
それにしても…日本や中国の駅で人の多さを見慣れている身からすると、この待合室の閑散ぶりは新鮮です。お客さん、数人しかいませんからね。
駅舎内のカフェもまた内装がクラシカルで素敵ですから、ぜひに!
私はここで朝ごはんをいただきました。街中のスタローバヤほどメニューの幅はありませんが、いくつかのおかずが用意されていましたよ。
駅舎の中は、許される限りずんずん歩き回りましょう。
あちこちに、こういうタイル装飾などがありますからね。
天井や壁のみならず、床も必見です。
尿意はなくても、階下にあるトイレに向かってみましょう。
トイレに行く途中の壁のタイルとレリーフがこれまた素敵ですからね。
と、こんな感じでウラジオストク駅の散策は終了でございます。
本当は、「ここからシベリア鉄道に乗る」というのが旅の王道的な楽しみ方なのでしょうけどね。それはまた次回に!
2. ウラジオ最古のホテル「ヴェルサイユ」の内装は食堂で堪能
さて。古い建物といえば、こちらも見逃せませんの。オホホホ……
海辺にほど近い通りにあるホテル ヴェルサイユです。
この風格でございますよ。
なかなかフレームに入りきれないから、道路を渡ってかなり引きで撮影しましたよ。
私は宿泊したので、階段のステンドグラスもパチリ。
ステンドグラスは、割合あっさりした味付けでございますね。
写真左:一方、ロビーにあるステンドグラスはコッテリ風味です。
シャンデリアも、かなりゴージャス。
このホテルのロビーから一枚のドアをくぐれば……
写真右:スタローヴァヤなのですよ。
ステンドグラスの表裏だということが、おわかりいただけましょうか?
(↑ホテル側) (↑スタローヴァヤ側)
このホテル ヴェルサイユに隣接したスタローヴァヤ。
ザ・高級!って感じの内装なのに、お値段はいたってリーズナブル。
私は200ルーブルぐらいで満足な量をいただけました。
夜10時まで開いております。
3. 素敵な建物たちの一例&噴水通り
ここからは、街歩きをしながら「お!」っと思って撮った建物たちです。
古い建物は、四つ角から引きで撮ると威厳が溢れ出てきますね。
これは私の好みなのですけど、角っこにある建物の角をシュッとそぎ落としたような造りが好きです。
で、そのてっぺんに冠みたいなお飾りがあるじゃないですか!これがまた良い。
これらを表現する建築用語を知らないことをお許しください。
なんならご存知の方は教えてください。
ウラジオストクは、街灯もこの通りクラシカルなデザインですから、縦位置で撮っても絵になるのですわ〜〜
ここからは、いわゆる観光スポットの噴水通りです。
噴水通りの両側にはレストランやカフェが立ち並んでおります。
夕暮れの噴水通りにて。
家族連れやカップルがキャッキャウフフする中、逆光で雰囲気のある写真が撮れたので悦に入るわたくし。
帰国後に写真を整理していたら、噴水で「山」の字ができていたので、神に祝福されたような愉悦に浸るわたくし。
噴水通りには、ご覧の通りベンチがたっぷりございますので、歩き疲れて一服したいときにもおすすめです。もちろん、お金を払ってカフェに入っても良いのですよ。
4. ガラス細工、顔装飾、グラフィティなど
ここからニッチな趣味の世界に突入いたします。
グム百貨店最上階のレストランフロアにトイレを借りに行ったときのこと。
トイレ前の店舗のガラスが異様に可愛いじゃございませんか!
湧き上がる尿意をちょっとなだめて、撮って撮って撮った!
これ、ステンドグラスじゃないんですよね。
透明なガラスの上に、ふっくらと立体感のある色ガラスを貼ってあるんですよ。
端は鋭利な切り口ではなく、丘みたいにゆるやかな盛りなのです。
つまり、切ったガラスを貼っているのではない。
このようなガラスの装飾を見たのが初めてで、何と呼ぶのかがわかりません。
しかし、自分がこれを大好きだということはわかりますので、撮ってきました。
愛でています。しつこいけど、寄りの写真も貼っちゃいます。
こちらは、グム百貨店の裏通りあたりをウロウロしていて見つけた顔細工。
よくヨーロッパの建物には、見上げたところにいきなり立体的な顔があったりしますね。あれの一味かと思われます。
天使なの? 誰なの? なんなの?
大通りにある古い建物の壁面で、グラフィティを見つけました。
この3枚の扉の向こうには、おそらく危険物が仕舞われていると思われます。
危険マークは残したままでの、めいっぱいの表現。好きです。
上のグラフィティと同じ建物の別の壁面です。
MTCというのはロシアの通信会社。私も滞在中はここのSIMを使いました。
ってことは、ここはMTC関連の建物だったのかな?
街を散策しておりましたら、通りの向こうに水兵さん(?)の集団が見えたので、慌てて!!!撮った!ウラジオストクは港街なので、船員さんかも?
いつものように、ドアにも注目してきましたよ。
こちら、取っ手部分に草花が飾ってあって、例によって「魔除けの意味でもあるのかな?」と思ったのですが、この1軒しか草は見なかったので、なんとも言えません。
こうした飾りが、何らかの意味を持つのかどうかの判断は、複数の目撃情報が求められます。これからウラジオストクに行かれる皆様、調査をよろしくお願いします。
最後の最後は……
空港から市街地に向かうバスの窓から撮ったふたつの建物。
思えば、この2つがいちばん「いかにもロシア」を体現してました。
玉ねぎ状の屋根って圧倒的なロシア感がありますよね。
以上で、ウラジオストクの綺麗どころコレクションを終わります。
まだまだ、あったんですよ。いっっっぱい!
皆様におかれましては、私が見逃し&撮り逃した建物も存分に愛でてきてくださいませ。
ウラジオストク旅行の基本情報はこちら ↓ をご覧くださいませ。
ウラジオストクのガイドブックは、これ1冊で十分!
わたしもこれを使いました。
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