2018年6月前半に行ってきたウラジオストク。
事前に予想していたより、ぜんぜん旅行しやすくて「おお!これは良いぞ」と皆さんにもおすすめすべく、サクッとガイドです。
2018年6月15日現在、1ルーブル=約1.75円です。
旅行中は、値段に2を掛ければ円に換算できたのでラクでした。
物価は、おおむね日本よりちょい安です。
【目次】
ウラジオストク旅行前の準備
航空券の予約
いうまでもなく、これが第一でございますね。
飛べないことには何も始まりませんので。
日本からだとオーロラ航空やアエロフロート航空が飛んでおりますよ。
試しに航空券検索サイト「スカイスキャナー」で、「東京→ウラジオストク」「最安値の月」で検索したら、こんな感じでした。
往復コミコミで3万円台で飛べますね。
私は2018年6月8日(木)〜11日(月)のチケットが往復38,000円程度でした。
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お宿の予約
これはお好みで予約されたらいいと思いますけど、私はいつもbooking.comで面白そうな宿を検索するのを趣味にしておりまして。
ウラジオストク旅行では、こういう宇宙船みたいな「カプセル ホテル ゾディアック」を予約してみました。
1泊2,900円程度ですので、節約派の方にはおすすめですよ。
SNSのネタ、話のネタとしても美味しいですよ。
なお、共有のトイレとシャワーが、男女別であります。
バスタオルはトイレ・シャワー部屋の中にたっぷり積んでありました。
もう一箇所は、クラシカルなホテル ヴェルサイユという宿にしました。
1909年創業のウラジオストクでもっとも古いホテルです。
この2軒、実はとっても距離が近くてホテル間の移動に便利でした。
ウラジオストク駅から歩ける範囲の宿にしておけば、バスに乗るにしろ電車に乗るにしろ便利ですよ。
Eビザ(ロシア電子査証)の入手
ロシア連邦外務省 領事部のサイトから、電子ビザを申し込みます。
わざわざ大使館や領事館に行かなくていいし、郵便で送る必要もないんです!
ただし、形式にのっとった写真の添付を求められるので、注意!
私はさんざんスマホで自撮りした後に諦めて、証明写真を撮りに行き、それをスキャンして使いました。(ザ・二度手間)
なお、「電子ビザが出来上がったよ〜」などという親切なメールは届きません。
申し込んで4日経ってから、同じサイトに行き、ID番号とパスワードを入力して自分でダウンロードしてプリントする仕組みです。
!注意!
電子ビザの申し込みページにも書いてある通り、連続して滞在できる期間は8日間です。それを超えるとどうなるのか……
6月13日に、在ウラジオストク日本国総領事館から届いたメールのタイトルと本文を引用します。
【緊急】ロシア電子査証の有効期間に関する注意喚起
先日,ロシア電子査証を利用して沿海地方を旅行中の邦人男性が,ロシア出国の際,電子査証の有効期間が過ぎているとして出国できないというトラブルが発生しました。
在京ロシア大使館ホームページ等では,電子査証の有効期間は「入国日から8日間以内」と記載されているところ,本件では,入国日(初日)の入国時刻から8日目の同時刻内に出国する必要があるとされたものであり,実質上,8日未満となっています。
ロシア電子査証を利用してロシアを訪れる予定の方で,8日目に出国を計画されている場合は,十分注意してください。
「実質上, 8日未満」と書いてありますね。
これを教訓に、旅の日数計算にはお気をつけくださいませ。
旅行保険に入るべし
言わずもがなですけど、あえて書きました。
というのは、ウラジオストク行きのオーロラ航空にチェックインする際に「旅行保険に入ってますか?」と聞かれたのです。
私は「カードの付帯保険に入ってます」と答えたらOKでしたけど、もし入ってなかったらどうなるんでしょうね。
とにかく加入しておけば、自信満々に「入ってます」と答えられます。
ガイドブックの準備
このブログに基本的な情報は書いておきますが、やはりガイドブックがあるに越したことはありません。
私は「地球の歩き方 Plat ウラジオストク」に、さんざんお世話になりました。
ウラジオストクに行くだけならこの一冊で十分です。
17 地球の歩き方 Plat ウラジオストク (地球の歩き方 Plat 17)
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現地ではほとんどジェスチャーで乗り切りましたが、レストランでなかなかメニューが出てこなかったとき、「タビトモ会話」に載っていた例文が役立ちました。
(発音できないのでその文章を見せた)
初めてロシアに行く方は、念のためこういう会話帳を持っていくと安心です。
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ウラジオストク空港でやること
ATMでキャッシング
私はこちらのマシンを使いました。
VISAもMASTERも使えるのはありがたいですね。
画面の案内は、ロシア語のほか英語と中国語も出てきましたよ。
最初に10,000ルーブル下ろしたら、5,000ルーブル札が2枚。
「使いにくそうだな」と思ったので、小さなお札を出すために追加で3,000ルーブルをキャッシングしました。
結局、3泊4日の旅で高級ホテルの宿泊代以外は約11,000ルーブルを使いました。
このATMマシン、残念ながら日本語は使えないのですが、これからばんばん日本人がウラジオストクに行けば、日本語表記が追加される可能性もなきにしもあらずかもしれません(知らんけど)(徹底的に弱気発言)。
さあ行こう!ウラジオストクへ!
さっきのマシンの裏側にあったATMです。こちらもVISAとMASTERが使えますね。
SIMカードの購入:※SIMフリースマホをお持ちの方
私は赤い看板に卵マークのMTCのカウンターで買いました。
(↑この写真をこんなに大きく貼る必要はないのだが…)
私はロシア語能力ゼロですけど、「SIMプリーズ」とかなんとか適当に言ったら通じました。
パスポートを出して500ルーブル(約900円)払うと、SIMを入れて設定までやってくれました。ほかの方のツイートによると、この値段で5GBか10GBあるみたいです。
ギガ、多すぎです……ありがたいですけど。
ロシアの電話番号も付いてきますが、はなから使いこなすことを諦めました。
なお、SIMカードがアクティベイトされたあと、ショートメールでロシア語メッセージが来たり電話が鳴ったりしたのですが、すべてガン無視で通しました。
!注意!
SIMを買おうとした若い日本人男性がパスポートを見せたところ、売り場の人が「年齢が若すぎるので売れない」と言っていました。
(売り場の人はロシア語。英語のできるロシアのヤングが日本の若者に通訳しているのを聞いた)
その若者は高校生だったので、18歳未満もしくは20歳未満はSIMが買えない模様です。
!注意その2!
ロシアではLINEの使用が規制されています。
なので、ロシアのSIMで旅行中にLINEしたい場合は、VPNを使うしかないようです。
(詳しくはググってください)
空港からウラジオストク市街地への移動方法
⚫︎バス(ミニバン)に乗る:300ルーブル
私が空港→市街地のウラジオストク駅前まで使ったのは、バスというかミニバンです。
フロントガラスの107番が目印。
よほど小さな荷物でない限り、旅行者は合計300ルーブルになります。
このバスで1時間ほど走るとウラジオストク駅前に到着します。
⚫︎列車に乗る:230ルーブル
帰り(市街地→空港)は、列車を使ったので、その方法もご紹介します。
空港に行く列車は、古い駅舎のウラジオストク駅ではなく、その近くにある簡素な箱型の建物から乗ります。
入り口の飛行機マークが目印です。
切符はこの建物に入ってすぐの自動販売機で買えますが、私は自販機で買うのを途中で断念。
中に入れば英語が通じるカウンターがありますので、そこで買いました。
ウラジオストク駅から空港まで普通の座席が230ルーブル、ビジネスクラスは360ルーブルです。
どっちにしろ鬼安なので、私はちょっと奮発してビジネスにしました。
このビジネスクラスの車両が笑っちゃうほど、スッカスカ! 人が少ない!!!
さあ、みんなビジネスシートに乗ろう!
!注意!
列車は安くて乗り心地がいいのですが、ウラジオストク駅〜空港を結ぶ路線は、1日にたったの5往復ですので、タイミングが合うときにしか使えません。
2018年6月11日現在の時刻表です。
日本の過密な時刻表を見慣れた身からすると「え?1日こんだけ?ウソやろ…」って感じですけど本当にこうなのです。
左の2列が、ウラジオストク駅→空港の出発時間と到着時間。
右の2列が、空港→ウラジオストク駅の出発時間と到着時間。
⚫︎タクシー:乗ってないのでわかりません
空港にはタクシーの客引きの人がいますが、私はサクサク断ったので、相場もわかりません。そういえば、市街地でも結局タクシーには一度も乗りませんでした。
ウラジオストク市街地の物価や注意点
市街地の観光は、そらもう自由ですから、気ままに散策になってください。
普通に大通りや観光客がいる場所を歩く分には、特に治安面で不安になるようなケースには遭遇しませんでした。
もちろん用心するに越したことはありません。
以下、旅行者に関係ありそうな情報をちょこちょこっと。
トイレに入る:10〜20ルーブル
ウラジオストク駅内のトイレでも、市場の中にあるトイレでも、お金がかかりました。なので、小銭を用意しとくと良いです。
あ。さすがにグム百貨店内のトイレ(最上階)には無料で入れました。
カフェで休憩:70ルーブル〜
ウラジオストクでちょいちょい見かけたのが、この強そうなお姐さんマークのカフェ。
パイレーツカフェというそうです。
私は入っていないのですが、ここはコーヒーが70ルーブルらしく、ドトールより安い!
なので、休憩&WiFi&トイレのために使うにはコスパよし!ですおね。
一方、SNS映えを目指す方は、こちらのカフェ兼雑貨屋へ。
グム百貨店の裏通りあたりを歩いていると、こういう看板があります。
このお店は、インディーズ作家さんの雑貨を扱っており、店内でコーヒーも飲めるのです。かわいいブランコにも乗れますよ。
どーーーーーーん!!
スタローヴァヤで食事:少食なら一食200ルーブル程度
ホテル ヴェルサイユの建物内にあるスタローヴァヤは内装が豪華なので、一見の価値あり!もちろん食べる価値もあり!
内装はゴージャスでも、お値段は庶民派ですのでご安心を。
このお店に限らず、スタローヴァヤにおいて、少食ぎみの私は200ルーブルでお腹いっぱいでした。もっと食べる方でも300ルーブルもあれば十分かと思います。
なにしろ、ロシア語がわからなくても指差し注文すれば好きなものが食べられるのでとっても便利!これは世界中で普及してほしい食堂スタイルですよ。
ある日の朝ごはんです。卵色のスープみたいなものは、ほの甘いお粥。
この粥は口に合わなかったのですが、右下の酢豚状のものが美味しかったです。
なお、スタローヴァヤでお茶を飲みたい場合は、ティーバッグをお盆に乗せます。
で、お会計後に、自分でお湯を注ぐパターンでした。(@私が入ったお店)
バスに乗る:23ルーブル
バス代は一律23ルーブルです。
この中途半端な金額!小銭を用意しておきましょう。
私が乗ったバスには、車内に電光案内板もなく車内放送もなく、目的地のバス停に着いたら自分で確認して降りるシステムでした。なかなか手ごわいです。
でも、バス停にキリル文字とアルファベットが併記してあったので、そのアルファベットの読み方を頼りに下車しました。(写真はスポルチブナヤ)
なので、バス停の文字が良く見える席に陣取ることが大切!です。
グーグルマップを併用する手もあるかもしれません(ただし私は使ってないので、実効性は不明)。
路面電車に乗る:16ルーブル
ウラジオストク駅前から31番バスに乗り、「スポルチブナヤ」駅で降りると、路面電車に乗ることもできます。
路面電車の椅子は、背もたれも座面も木製でゴツゴツしています。
日本の電車・バスのソフティなシートがどれだけ私たちの尻を甘やかしてくれていたかを再確認することができます。
なお、路面電車に乗ると、車掌さんからレトロな切符がもらえます。
てな感じで、ウラジオストクの基本情報をご紹介してまいりました。
さあ。皆さんも、週末にピュッとウラジオに飛んじゃってくださいませ。
私の推すウラジオストクの見どころは、こちらをご覧ください。
ウラジオストクからエアメールを出したくなったときは、この記事をご参考に。
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