いつかどこかで野垂れ死に by こけし山田

都内でフリーで働くおばちゃんのアジア旅の記録などなど 

【上海黄山散歩その5】喧騒の宏村から逃避!静かな村「屏山(ビンシャン)」へ

前回のマニアックさに輪をかけて、さらにニッチワールドへと進みます。

今回の行き先は安徽省の「屏山村」。 

 

対象読者は下記の方々です。

  • 世界遺産の宏村に行ったけど人の多さに困惑してる方
  • まだあまり観光地化されていない中国の村に行きたい方 
  • 世界の果てまでマジョリカタイルを見に行きたい方

 

【目次】

 

 

1. 安徽省の屏山村ってどんなとこ?

ここも、宏村と同じように、白壁と瓦造りの昔ながらの家が水路沿いに並んでいます。

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宏村と似ているけれど最大の違いは…

日曜の昼間でも、観光客が写り込まない写真が撮れるところです。

団体客は見当たらず、ほとんどが数人単位で訪れている若者でした。

しかも写生をしているひとが多いので、おおむね静かです。

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2. 宏村から屏山村に行って戻る方法=タクシー

【宏村→屏山村】

普通に車が走っている大通りに出てタクシーを捕まえましょう。

 私は停まっていた三輪タクシーに行き先を告げて、言い値の30元で走ってもらいました。

 

【屏山村→宏村】 

屏山村の周辺は宏村ほどの交通量がありません。

流しのタクシーを捕まえるのが困難と判断し、入場券売り場にいたガイドさんに頼んでタクシーを呼んでもらいました。こちらは言い値で50元。

観光地である&呼び出したことを考えると、まあ妥当なプライスだと思います。

 

3. 屏山村の入場料は50元、ゲートはガバガバ 

屏山村は、宏村と違って明確なゲートがありません。

チケット売り場は一応あるのですが、どこからでも村に入れてしまうのです。

実際、私も三輪タクシーでたどり着いた後、入場料を払わないまま村の中を歩きまわってしました。

途中で「入場券を買ってください」という看板を見てから、入場券を買いにいったのです。

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払えなくても入れるからこそ、むしろ払いましょう!

50元払って気持ちよく観光し、そのお金を村の保存や整備に使ってもらえれば観光客冥利(ってどんな?)に尽きるというものです。 

 

2. 写生が巨大産業となっている屏山村

屏山村に到着して驚いたのが、宏村に負けず劣らず写生する観光客が多いこと。

むしろ観光客が少ないがために、写生してる率が高いのです。

 

この村でもっとも栄えている産業は、写生なんじゃないか?

と思えるぐらいです。

屏山村には、やたらに画材を売る&レンタルする店があるのでした。

 

古い建物にピカピカの看板。これは画材専門店。 

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左:スーパーマーケット(超市)のメイン商材が、画材。

右:画材に加え、釣竿のレンタルもあります。

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私は写生をせずに散策を楽しんだのですが、途中から写生をしない自分が異端児のよに思えてきました。

(またまたご登場いただいてます ↓ )

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QRコード決済やら最新のハイテク機器を使いこなす中国の若者たち。

彼らがここまでアナログな写生を熱心にしていることに正直驚きました。

21世紀。いま、あえての、写生……

一周まわって先端のレジャーなのかもしれません。

しかし、中にはスマホで撮影した写真を見ながら描いている子もいたので「写生の意味とは一体……?」となったのも確かです。

 

3. 実はマジョリカタイルファンの聖地だったりも 

一般的には、屏山村=写生の村なのですが、私にとってはマジョリカタイルの村でした。

というのも、もともと屏山村に向かった理由がこれなのです。 

 

威厳あふれる外観。

建築当時は、きっと偉いひとの家だか権威ある役所か何かだったんだろうなあ、と思わせます。(説明文はあったのですが、意味がよくわかりませんでした)

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見上げてみると、レリーフの凹凸がよりクッキリ。

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この建物の説明文ですが、結局何の建物だったのかよくわかりません。

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この重厚なつくりの正面入り口を入ると、なんと…

大量のマジョリカタイルを惜しげもなく使ったテーブル、椅子、ランプがある、おしゃれな空間なのです。

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2階のバルコニーから見下ろした状態です。

ここは天井がとても高いのです。

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マジョリカタイルに直に触れる状態の、贅沢きわまりないテーブル。

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椅子の背には横長タイプのマジョリカタイルを…

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2階は小さめのテーブルと椅子が数セット並んでいます。

ランプの支柱もまた、マジョリカタイル使いなのでした。

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一通りのソフトドリンク、お酒、お食事が揃っています。

香港式のミルクティーをいただきました。

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こちら、実はホテルなのですが、安い部屋でも1泊約2万円なので泊まりきれませんでした。

本当は泊まりたかったのです。

どなたか… 泊まって中の様子を教えてくださいませ。

Booking.comでは評価9.8という恐ろしいスコアを叩き出しています。

www.booking.com

 

大切に大切に、大量に飾られている映写機。

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なにゆえ映写機がこんなに??

実は、このホテルのオーナーさんは、中国の有名な映画プロデューサー张震燕氏なのです。

張芸謀チャン・イーモウ)監督の作品『秋菊の物語』の製作に携わったらしいのです。

えええええ! 私、見たんですよ、秋菊の物語!

 

下記のサイトに、建物および张震燕氏の説明があります。(一部引用)

这原是一处年久失修的祠堂,位于黄山黟县宏村镇九都屏山村(国家4A级旅游景区),据说是雍正年间,御前侍卫舒琏因救驾有功被御赐。后因祠堂年久失修,损毁严重,只剩下一张门脸孤存于世。

travel.cctv.com

 

 

4. 昔ながらの建物が生きてる街並みもいいですよ

水路の両側に古い家々が立ち並んでおります。

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建物のつくりは宏村と似ています。 

屏山村も、瓦に力が入っています。

 

ハムが干してあるのも宏村と同様でして、小雨が降っていたこの日は、こんなことになっていました。

 

 

5. 余談:俺の話を聞いてくれ。バイク2ケツでたどり着いた話を

1-4は、まあ実用情報でしたが、ここは「真似しないでください」コーナーです。

 

実は、三輪タクシーで屏山村にたどり着いた後、地図アプリを見ながらマジョリカタイルのホテルを目指したのです。

しかし、歩いても歩いてもたどり着かず、周辺は観光地じゃなくて普通の田舎になっていったのでした。

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どう考えても間違ってる場所をウロウロした挙句、こうなった次第です。

↓ ↓ ↓ 

 

後から振り返れば、今回の旅行のハイライトはコレでした。

上海から新幹線で3時間、バスで2時間かけてたどり着いた宏村から、さらに三輪タクシーでやってきた屏山村。そこで迷子になった挙句の、店のおばちゃん(=プロのドライバーではない)とバイクに2ケツからの、そもそもの目的地に到着!!!

この日は小雨が降っていたので、ノーヘルでバイク二人乗りはかなりスリルがありました。

乗車中、恐怖のあまり「あああっ」「うわああ」など言葉にならない声を発していましたが、途中でついに自分の口から中国語が飛び出だしました。

 慢点儿!」

以後、スピードを緩めてくれたのですが、目的地のホテル付近では、石畳の坂をバイクを降りずにそのまま走ってたのでビビりました。

だからね、ノーヘルのニケツだからね……

いやいやいや、いまとなっては良い思い出です。

生きてるしね。

 

 

 

以上、宏村の喧騒からの逃避先「 屏山」のアレコレでした。

宏村とセットで楽しむと面白いと思います。

 

宏村と屏山村の関係は、観光客のめちゃ多い「麗江古城」とそうでもない「白沙鎮」との関係に似ています。両方行ってみると、それぞれの魅力が際立って面白いです。

www.kokeshiyamada.com

 

www.kokeshiyamada.com

 

なお、宏村の周辺にはもうひとつ「西逓(シーディ)」という観光地もあります。

西逓は、黄山北のバスセンターから宏村に行くバスに乗れば、1時間半ほどで到着までします。